「こんなに脚を出したのは初めて」――モナキ×auコラボMV、サンバと虚無で分けた「つながる」の正体
「こんなに脚を出したのは初めて」。
短パン姿のモナキ・サカイJr.についてそう伝えられた一本の動画が、9月14日朝6時、au公式アカウントから同時に2本、正反対の衣装とテンションで公開されました。
片方は羽根飾りとサンバ衣装の大騒ぎ、もう片方は白タンクトップで表情を消したバラード。
同じ曲、同じメンバーなのに、見せ方をまるごと分けています。
通信キャリアがアイドルグループの替え歌MVを、なぜわざわざ2種類も作ったのか。
SNS運用の現場では「1つの投稿で終わらせない」工夫が常に求められますが、この企画にはそのヒントが詰まっていました。
先に結論をまとめると:
– au公式Xは、モナキのデビュー曲を「サンバ」と「虚無」という対照的な2バージョンにアレンジしたMVを同時公開し、視聴者が好きな方を選ぶ投票企画に仕立てました
– 同じ楽曲・同じメンバーで演出だけを分けることで、1つの制作予算から複数の投稿・複数のメディア掲載を生み出しています
– モナキ側にはSNS総再生回数19億回という土台があり、auはそこに自社の強み「つながる」を重ねて、若年層フォロワーとの接点を広げています
同じ曲なのに、なぜ2本のMVが同時に生まれたのか
au公式のX・YouTube・Instagram・TikTokで9月14日に一斉公開されたのは、モナキのデビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」を替え歌アレンジした2本のミュージックビデオです。
サンバ調の「ほんまやで☆つながってんねん☆なんでやろ」では、メンバーが羽根付きの派手な衣装で踊り、スマホがつながる喜びを表現しています。
投稿されたモナキ公式の告知には、公開前日の時点で2,000件を超える「いいね」が集まっていました。
au ×モナキ コラボレーションが決定!
— モナキ (@monaki_official) 2026年9月13日
2つのMVを公開します!
明日、お楽しみに!#モナキauMVダブル公開 https://t.co/tZaWXFl1Fy
一方のバラード「つながらん☆なんでやねん☆しらんがな」は、白タンクトップと短パン姿のメンバーが無表情で”虚無ダンス”を披露し、つながらない切なさを描きます。
渋谷スクランブル交差点に面した大型ビジョン「シブハチヒットビジョン」にも9月14日から掲出されており、オンラインとオフラインの両方で露出を確保する構成です。
ただ、なぜ通信会社がここまで手の込んだ「2本立て」を選んだのか、その狙いを調べてみました。
なぜauは「選べるMV」という形にしたのか
KDDIが配信したプレスリリースによると、この企画はau公式Xアカウント上で、参加者が自分の「スマホのつながる体感」を選ぶと、それに対応したMVを楽しめる仕組みだと説明されています。
同じ楽曲を正反対の演出に分けたことで、ユーザーは「自分はどっち派か」を意思表示しながらシェアすることになります。
これは一方向の広告動画を流すより、能動的な参加のきっかけを作れる設計です。
ただし、投票の具体的な参加手順(フォローの要否、実施期間など)はプレスリリースにも明記されておらず、詳細はau公式アカウント上の案内に委ねられているのが実情です。
断定できる情報がここまでという点は、正直に書いておきます。
メディア各社もこの「2本立て」構成を強調して報じています。
モナキ×auコラボ
— モデルプレス (@modelpress) 2026年9月13日
替え歌アレンジMV2本公開🎥
「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」
「サンバ」の世界観×「虚無」の世界観https://t.co/WVsJvEBmqr
短パン姿にサカイJr.「こんなに脚を出したのは初めて」 pic.twitter.com/ZLmWns6CFK
実際にサンバ版のMVを見ると、4人が金色や紫の羽根飾りをまとい満面の笑みで叫ぶカットが並び、隅にはau のロゴと「ずっと、もっと、つなぐぞ。」のコピーが添えられています。
対して虚無版は、同じ4人が青白い照明のもと無表情で正面を見つめるカットで構成され、衣装も装飾のない白いタンクトップに統一されていました。
同じ人物・同じ曲でここまで印象を変えられるのかと、演出の対比の強さが伝わってきます。
なぜ「モナキ」が起用されたのか
もう一つ気になるのは起用の理由です。
プレスリリースによれば、モナキのデビュー曲は2026年9月時点でSNS総再生回数19億回を記録し、TikTok上半期トレンド大賞も受賞しています。
すでに拡散力を持つ楽曲・グループを土台にすることで、au側は新規に認知を作るコストをかけずに「つながる」というブランドメッセージを重ねられる計算です。
音楽メディアもこのコラボを速報で伝えており、公開直後から反応が広がっていました。
モナキがauとコラボ!
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2026年9月13日
「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」
正反対な替え歌を2曲公開https://t.co/SN1ssLLNhv#モナキ pic.twitter.com/VqF8BS5HT6
告知から数時間後には、企業アカウントらしき投稿でも「バリサンバ」のハッシュタグ付きで拡散が続いていました。
#au
— 日本クラウン【クラウンランド】 (@CRcrownland) 2026年9月14日
つながる🥰
↓これ見てみて😁https://t.co/rUugzgokZK#モナキauMVダブル公開
バリサンバ😄#モナキ pic.twitter.com/ZFlw2KOubj
Shiritomo編集部の考察:同じ予算で2倍の露出を生む「分岐型コンテンツ」という発想
この企画で興味深いのは、コンテンツを「1本の完成品」ではなく「対になる2本」として設計している点です。
同じ楽曲・同じメンバーでも、衣装とトーンを対極に振るだけで、記事やSNS投稿の切り口が自然と2倍に増えます。
実際、今回はメディアも「サンバ vs 虚無」という対比を見出しに使い、ファンも「どっち派か」で投稿する動機を得ていました。
SNS運用担当者にとっての示唆は、新しい素材をゼロから量産するより、既存の1コンテンツを対照的な2方向に振り分けるほうが、限られた予算でも拡散の起点を増やせるという点です。
ただし今回のように参加方法の詳細を公式側が明示しないままだと、投票企画としての一体感が薄れ、単なる「2本のMV公開」で終わってしまうリスクもあります。
せっかくの参加型設計を活かすなら、参加手順の見せ方まで含めて設計するべきでしょう。
まとめ
au×モナキのコラボは、同じ曲を対照的な2つのMVに仕立て、既存の拡散力があるグループを起用することで、1つの企画から複数の話題化ポイントを生み出す設計でした。
参加の仕組みの細部はまだ見えない部分もありますが、「分岐させて拡散を増やす」という発想は、SNS運用のヒントとして持ち帰る価値がありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
今回の企画の一次情報は、au×モナキが新感覚コラボMV2本同時公開(KDDI公式プレスリリース)で確認できます。
モナキの活動についてはモナキオフィシャルサイトにまとまっています。

