「スペランカーは歩いただけじゃ死にません」――「昭和のクソゲー30選」にファンから待った
ファミコン世代のノスタルジーを刺激するはずの「クソゲーまとめ」画像が、思わぬ形で議論の的になっている。
並んでいたのは、誰もが一度は聞いたことのあるタイトルばかりだったからだ。
投稿主のしろ🐶さん(@shiro_site)が公開した「昭和のクソゲー30選」は、1487件を超えるいいねを集めて拡散した。
ところがリストを見た古参ゲーマーたちからは、「これは名作では」という戸惑いの声が相次いでいる。
先に結論をまとめると:
– しろ🐶さん(@shiro_site)が投稿した「昭和のクソゲー30選」の画像がXで大きく拡散した
– スペランカーや忍者ハットリくんなど、通好みには「名作」と評されるタイトルの選出に疑問の声が上がった
– AI生成の可能性を指摘する具体的な事実誤認の指摘もあり、リストの信頼性そのものが論点になっている
Xで広がった「これ、クソゲーか?」の声
昭和のクソゲー30選‼️ pic.twitter.com/VyMG4Je0OA
— しろ🐶 (@shiro_site) 2026年9月18日
このポストが拡散すると、ファミコンに詳しいアカウントから相次いで反論が寄せられた。
中でも目を引いたのが、リストの内容そのものに事実誤認があると指摘する投稿だ。
なんだこりゃと思うくらい酷いAIの使い方でした。
— 初心カイ (@syosin_kai) 2026年9月19日
・スペランカーは歩いただけじゃ死にません
・仮面ライダー倶楽部のSDキャラは当時から親しまれてました
・エルナークの財宝はバグじゃありません。とにかく説明がないんです
・アドベンチャーの東方見文録で「マップが広すぎる」って何ですか? https://t.co/wvtNWTwm3L
投稿主は「なんだこりゃと思うくらい酷いAIの使い方でした」としたうえで、複数の具体的な誤りを列挙している。
さらに、選出タイトルの評価自体に異議を唱える声も上がった。
『忍者ハットリくん』『迷宮組曲 』は
— ひで (@hide61339966) 2026年9月19日
クソゲーではなく名作です😤
1986年のハドソン🐝は神がかってた😆#ファミコン https://t.co/e9td2WxjRP pic.twitter.com/v4QW61Ft9w
「クソゲーではなく名作です」という強い言葉から、リストに対する不満の大きさがうかがえる。
調べて分かったこと
リストの中身と「クソゲー四天王」
画像で公開された30選には、『たけしの挑戦状』『スペランカー』『いっき』『コンボイの謎』といった、いわゆる「伝説級クソゲー」の常連から、『忍者ハットリくん』『迷宮組曲』のような評価の割れるタイトルまでが並ぶ。
末尾には「クソゲー四天王」として『たけしの挑戦状』『スペランカー』『星をみるひと』『マインドシーカー』の4本が別枠でランク付けされていた。
具体的に指摘された「誤り」
先の指摘では、「スペランカーは歩いただけじゃ死にません」「仮面ライダー倶楽部のSDキャラは当時から親しまれてました」「エルナークの財宝はバグじゃありません。
とにかく説明がないんです」「アドベンチャーの東方見文録で『マップが広すぎる』って何ですか?」という4点が具体的に挙げられていた。
いずれもゲームの仕様を勘違いした説明であり、実際にプレイした経験があれば書かないような誤りだという指摘だ。
「名作」と評される所以
実際、スペランカーは1983年に米国で開発され、1985年に難易度を上げて移植された経緯を持つ。
コウモリの糞にすら耐えられない極端な脆さがネタとして広まり、クソゲーの代表格として語られる一方、ゲーム自体の完成度は高く「名作だがクソゲーではない」という評価も根強い。
1986年にハドソンが発売した『迷宮組曲 ミロンの大冒険』も、音楽性を取り入れたステージ構成で知られる良作として知られており、リストの選出理由には疑問符が付く格好だ。
Shiritomo GAME編集部の考察
今回の一件が示すのは、SNSで量産される「〇〇選」形式のまとめコンテンツが抱える危うさだ。
往年のタイトルを並べるだけなら手軽に作れる一方、実際にプレイした経験や一次情報の裏付けがなければ、今回のように事実誤認が紛れ込む。
「クソゲー」という評価自体が主観に大きく左右される言葉であるだけに、根拠の薄いまとめが拡散すると、当時を知る世代からの反発を招きやすい。
AI生成が疑われる投稿がバズる一方で、それを即座に検証し反論するコミュニティが機能している点は、レトロゲーム界隈の情報リテラシーの高さを物語っているとも言える。
まとめ
「昭和のクソゲー30選」として拡散した画像は、スペランカーや忍者ハットリくんといった評価の割れるタイトルの選出をめぐり、ファンから具体的な事実誤認の指摘を受けている。
クソゲーの定義自体が主観的なテーマだけに、この手の議論は今後も繰り返されそうだ。