Xperia 5シリーズで3世代連続、画面に走る緑の線——ソニーがリコールを出さない理由
価格.comの口コミ欄に、「緑の線頻発、リコールレベルでしょ」という書き込みが並ぶ機種があります。
ソニーのスマートフォン「Xperia 5」シリーズです。
IIからIVまで、世代をまたいで同じ症状の報告が続いています。
今回はXで話題になっているこの不具合について、実際にどれくらい広がっているのか、そして直すにはいくらかかるのかを調べました。
先に結論をまとめると:
– Xperia 5 II・III・IVで、画面に緑やピンクの縦線が入る不具合の報告が世代をまたいで続いています
– 修理業者の情報によると、内部の有機ELパネルが軽い圧迫でも損傷することが主な原因とされ、目立った落下歴がなくても発症するケースがあります
– ソニー公式サポートには症状の切り分け手順はあるものの、リコールや無償修理プログラムの案内は見当たりません
世代をまたいで続く「緑の線」報告
Xの投稿では、Xperia 5 II・III・IVを対象に、画面に緑やピンクの縦線が突然現れる症状が報告されています。
線が入る際に大きな衝撃を受けた記憶がないという声が目立ち、Samsung製とされる有機ELパネルの経年劣化を疑う書き込みも見られます。
価格.comの「Xperia 5 IV」のクチコミ欄にも、「緑の線頻発、リコールレベルでしょ ソニータイマーか」という投稿があり、複数の利用者が同じ症状を報告していることがわかります。
ただ、この症状がどこまで「衝撃なし」で起きているのかは、調べてみると評価が分かれていました。
「衝撃なし」は本当なのか、修理業者の見立ては
修理業者の解説を確認すると、Xperia 5シリーズの薄型ボディでは、はっきりわかる落下傷がなくても、軽い圧迫や曲げの力が内部の有機ELパネルに伝わり、パターン断線という形で線が生じることがあるとされています。
つまり「衝撃がまったくない」というより、外から見てわかる傷や凹みがなくても発症しうる、という方が実態に近いようです。
この構造上の弱さが、SNS上で「経年劣化」と指摘される一因になっていると考えられます。
画面に線が入ったら、直せるのか
修理は基本的に画面(ディスプレイユニット)ごとの交換が必要です。
実際の修理事例では、初代Xperia 5(画面割れによる交換)で3万2,780円だったという報告もあり、機種や依頼先によって幅はあるものの3万円台が目安になりそうです(今回話題になっている5 II〜IVでは、修理業者の価格表を見る限りこれより高めの3万円台後半〜4万円台になるケースもあります)。
ソニーの公式サポートページには再起動・セーフモード起動・初期化といった切り分け手順が用意されていますが、改善しない場合はスマートフォン相談窓口への連絡と、保証書・購入日を示す書類の提出が案内されるのみで、リコールや無償修理プログラムについての記載は見当たりませんでした。
Shiritomo GADGET編集部の考察:繰り返す不具合との付き合い方
同じ症状が3世代にわたって報告される端末は珍しく、単発の初期不良とは性質が異なるように見えます。
とはいえメーカーが公式にリコールを出していない以上、ユーザー側でできる対策は限られているのが実情です。
ここで大切なのは、症状が出てから慌てて修理業者を探すのではなく、購入時点でメーカー保証や延長保証の対象範囲を確認しておくことだと編集部は考えます。
とくにディスプレイ交換は端末価格の1〜2割に相当する出費になりやすく、機種選びの段階で「もし壊れたらどう直すか」まで想定しておく価値は十分にあります。
次モデル以降でパネルの仕様がどう変わるかも、あわせて注目したいポイントです。
まとめ
Xperia 5 II・III・IVをめぐる緑の縦線報告は、世代をまたいで続く珍しいケースです。
原因は完全には特定されていないものの、薄型ボディゆえの構造的な弱さが背景にあるとみられ、修理はディスプレイ交換で3万円台からが目安になります。
ソニーからのリコール案内は今のところ確認できていません。
