SAO新作『Echoes of Aincrad』発売直後に大炎上、ジャンプ一つで壁抜けの13秒動画が1.6万いいね
「さすがに雑すぎでは」。
そう添えられた13秒の動画には、封鎖されているはずの通路をキャラクターがジャンプ一つですり抜ける様子が映っています。
投稿者は@ogin_silverさん。
この投稿には16,000件を超える「いいね」が集まり、7月9日に発売されたばかりのアクションRPG『SWORD ART ONLINE Echoes of Aincrad(エコーズ オブ アインクラッド)』は、期待の新作から一転して炎上の渦中に置かれることになりました。
本作はPS5版・Xbox版が7月9日、Steam版が7月10日に発売され、原作小説の第1層「アインクラッド編」を完全新作として作り直した注目タイトルでした。
その矢先の不具合報告ラッシュに、ファンの間では失望の声が広がっています。
ジャンプ一つで壁抜け、Xで拡散した「雑すぎる」の声
騒動の発端は、@ogin_silverさんが投稿した13秒の動画でした。
低い柵を飛び越えるだけで、本来は進めないはずのエリアに侵入できてしまう様子が収められています。
ハッシュタグ「#SAOEoA」とともに投稿されたこの動画は、16,668件の「いいね」を集める大きな反響を呼びました。
さすがに雑すぎでは#SAOEoA pic.twitter.com/Fz9Zo2toOs
— OGIN. (@ogin_silver) 2026年7月9日
この投稿をきっかけに、ゲームの作り込みの甘さを指摘する声が次々と広がっていきます。
「令和にリリースされた9000円のゲーム」という皮肉交じりの投稿には11,902件の「いいね」がつき、価格に見合わないクオリティへの不満を象徴する形になりました。
令和にリリースされた9000円のゲーム https://t.co/iiSCZprWDz
— あーりす。 (@arliss_1978) 2026年7月11日
「えぇ……ギャグだろw」という短い驚きの投稿にも6,386件の「いいね」が集まっており、多くのユーザーが同じ動画を見て似た反応を示していたことがうかがえます。
えぇ……ギャグだろw https://t.co/UmntihOHUY
— しゃお (@Shaonosuke) 2026年7月10日
一方で「バグ込みでSAOらしさ」と擁護するコメントも一定数見られ、期待と失望が入り混じっているのが今回の特徴です。
実際に何が起きていたのか、報告されている不具合を確認する
今回話題になった壁抜けバグは、封鎖エリアの境界に置かれた低い柵をジャンプで越えるだけで通過できてしまうというものです。
ゲーム攻略系メディアの報道によると、これは開発側が用意した進行制限を回避できてしまう想定外の抜け道だったとみられます。

不具合はこれだけにとどまりません。
Steamコミュニティのディスカッション欄には、特定の操作の後にキャラクターの動作が固まったまま動かなくなる(プレイヤーのモーションフリーズ)という報告や、拠点の街に入ると顕著にフレームレートが低下する(画面のカクつき)といった報告も複数寄せられていました。
平均フレームレート(1秒間に表示される画像のコマ数。
数値が低いほど動きがカクつく)が20〜30FPS程度まで落ち込んだという声もあり、快適に遊べる状態とは言いがたい状況だったようです。
Steamのレビュー評価も、この評判を裏付ける数字になっています。
Steamでのユーザーレビューは1,054件中52%が好評という「賛否両論」評価にとどまり、批評家によるメタスコアも63点、25本の批評記事のうち好意的な評価は3本のみという厳しい結果でした。
「SAOの皮をかぶった、平凡すぎるアクションRPG」「同じ敵と同じダンジョンの使い回しが目立つ」といった指摘が、海外レビューサイトでも見られます。
こうした状況を受けて、バンダイナムコエンターテインメントは発売に合わせてDay1パッチ(発売初日に配信される修正パッチ。
Ver.1.0.3)を公開しました。
公式発表によると、このパッチでは「特定の操作後にプレイヤーの動作が固まる」不具合やマウス操作の反応不良、敵AIが特定マップで動かなくなる不具合などが修正されています。
ただし、特定条件下でボスキャラクターが出現しなくなる不具合や、装備の組み合わせによってイベントシーンの表示が崩れる不具合など、未解決の問題が残っていることも公式に明言されており、今後のアップデートでの対応が予告されています。
SAOのゲームシリーズを振り返ると、過去作『フェイタルブレット』も発売直後に大量のバグが報告され、主要な不具合の解消までに1年近くを要したとされています。
今回の『Echoes of Aincrad』がどれだけ早く信頼を取り戻せるかは、追加パッチの内容とスピード次第と言えそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- 「SAO」ゲームシリーズ最新作「Echoes of Aincrad」本日発売 – GAME Watch
- Echoes of Aincrad – Day One Patch – バンダイナムコエンターテインメント公式(英語)
- Steam:Echoes of Aincrad ユーザーレビュー
Shiritomo GAME編集部の考察
今回の炎上で興味深いのは、拡散の起点が「深刻なゲームバランス崩壊」ではなく、13秒という短い動画で誰でも一目で理解できる「雑さ」だった点です。
柵を飛び越えるだけという単純な行為は、プレイ経験のない人でも状況を即座に把握でき、だからこそ引用・拡散のハードルが低くなりました。
プレイヤー体験の視点で見ると、フレームレート低下やモーションフリーズは長時間遊んだ人にしか気づきにくい問題ですが、壁抜けは「見ればわかる」ことが炎上の燃料になったと言えるでしょう。
開発側にとっては、体感バグより「わかりやすいバグ」ほどSNSでの評判リスクが高いという、ゲーム業界特有の教訓が見えてくる事例です。
Day1パッチで一部は改善されたものの、未解決の不具合が公式に明言されている以上、次のアップデートの評判が今後の信頼回復を左右しそうです。
まとめ
『Echoes of Aincrad』は、封鎖エリアをジャンプで突破できる壁抜けバグの動画をきっかけに、発売直後から大きな話題になりました。
プレイヤーのモーションフリーズやフレームレート低下など複数の不具合が報告され、Steamレビューも賛否両論にとどまっています。
公式はDay1パッチで一部を修正済みですが、未解決の問題も残っており、今後の追加対応がファンの信頼を取り戻せるかの分かれ目になりそうです。

