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「タイトルが決まらない」「色塗りが億劫」——創作系クリエイターが自作の”手こずりポイント”を吐き出すハッシュタグ

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月10日 更新
「タイトルが決まらない」「色塗りが億劫」——創作系クリエイターが自作の”手こずりポイント”を吐き出すハッシュタグ

「創作活動に充てる『時間』がッ 足りないんだよォーーー!!!」。
8月9日、Xでこう叫ぶ投稿から広がったのが、「#創作系の人は自作で一番手こずってる事を吐き出す」というハッシュタグです。
絵描き、小説家、漫画家、ゲーム開発者らが、完成した作品の裏にある苦労をそれぞれの言葉で明かしています。

タイトルが決まらない、色塗りが億劫、モチベーションにムラがある——投稿の中身は分野を問わず驚くほど具体的で、しかも「あるある」として読める内容ばかりです。
フォロワーとの距離を縮めたいSNS運用担当者にとっては、こうした「弱みの共有」がなぜ人を動かすのかを知る手がかりになりそうです。

先に結論をまとめると:
– 「#創作系の人は自作で一番手こずってる事を吐き出す」は8月9日を中心に広がった、絵描き・小説家・漫画家・ゲーム開発者らによる悩み共有ハッシュタグ
– 投稿ごとのいいね数は最大でも50件台と規模は小さいものの、内容の具体性が高く、共感ベースのUGC(ユーザー生成コンテンツ:企業ではなく個人が発信する投稿)として機能している
– 弱み・悩みを起点にした参加型ハッシュタグは、フォロワーとの信頼構築には向く一方、拡散量を狙う設計には不向き

「タイトルが決まらない」「時間が足りない」——各分野で語られる手こずりポイント

きっかけとなったのは、8月9日を中心にXで広がった投稿の連鎖です。
「創作系」という名の通り、対象はイラストレーターだけでなく、小説家、漫画家、ゲーム開発者など幅広く、それぞれが「自作で一番手こずっていること」を一言・二言で言語化しています。

代表的なのが、制作に充てる時間の確保にまつわる悩みです。
今回集めた投稿の中で最もいいねを集めた1件(50件)は、まさにこのテーマを叫ぶような形で投稿されました。

このほかにも、「調子がいい時と悪い時の差が激しい」「同じ構図・同じキャラになりがち」といった投稿が並び、ジャンルを超えて似た悩みが浮かび上がっています。
ただ、いいね数を見る限り、この動きは決して”バズ”と呼べる規模ではありません。
最大でも50件、多くは数件から十数件にとどまっています。
ではなぜ、この程度の反応規模の投稿が8月7日から9日にかけて次々と生まれ続けたのでしょうか。
内容を一つずつ確かめてみました。

調べて分かったこと

なぜ規模が小さくても投稿が途切れなかったのか?

集まった投稿を見比べると、参加のハードルが際立って低い点に気づきます。
「作品を見せる」のではなく「苦労を一言で言う」だけで参加できるため、フォロワー数の少ないアカウントでも気軽に混ざれる設計になっているのです。

たとえば、ドット絵(レトロゲーム風の小さな四角のドットで描く絵)でゲームを制作しているユーザーは、「実装後、ブランクがあると作り方をわすれる」と投稿し、開発中の画面のスクリーンショットを添えていました。
画面には「【ショップ】動作不可+待機アニメ」「アニメはするが動作はできない」「会話中キャラ操作禁止」といった項目が並ぶメニューと、3頭身のドット絵キャラクターたちが「似た名前のスイッチが3つあるけどこの会話シーンではどれつかうの?…てか、なんで3つ作ったお前?」と会話する様子が描かれています。
過去の自分が組んだ仕組みを、今の自分が理解できなくなる——プログラミング経験のある人なら思わずうなずいてしまう場面ではないでしょうか。

こうした投稿は「完成度」を問われません。
制作途中の失敗や愚痴を、そのまま出すだけで成立します。
結果として、投稿のハードルは驚くほど低くなっていると言えそうです。

弱みを見せる投稿はなぜ共感を呼ぶのか?

もう一つ目を引くのが、同じ「手こずりポイント」でも、悩みの粒度が投稿者によって大きく違う点です。
次の投稿は、小説を書いている人が「一位」と「二位(超僅差)」まで順位付けして自分の苦手を明かしています。

完成品だけを追いかけるSNSでは、こうした「途中の苦労」は見えにくい部分です。
だからこそ、それを自分の言葉で明かす投稿は、同じ悩みを抱える人にとって共感の対象になりやすいと考えられます。
ただし、これはハッシュタグそのものが仕掛けた拡散装置というより、”弱みの開示”がもともと持っている性質に近いものです。
実際、今回集めた投稿群でもリツイート数は軒並み数件以下にとどまっており、いいねやリプライで静かに支持を集める一方、二次的な拡散にはあまりつながっていません

Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ

この動きから運用担当者が持ち帰れることは、大きく2つあります。

ひとつは、「参加のハードルをどこまで下げられるか」という設計視点です。
今回のハッシュタグは、「何を作ったか」ではなく「何に困っているか」だけを聞いています。
作品の完成度を問われないぶん、投稿者は一言添えるだけで参加でき、フォロワー規模に関係なく発言できる場になっていました。
企業アカウントが参加型ハッシュタグを企画する際も、”見せる”より”打ち明ける”方向に問いを設計すると、投稿の裾野は広がりやすいのではないでしょうか。

もうひとつは、いいね数だけで成果を測らないという視点です。
今回のハッシュタグは、最大でも50件程度と拡散力は限定的でした。
それでも8月7日から9日にかけて投稿が途切れなかったのは、共感される中身自体に価値があったからです
フォロワーとの関係を深める目的であれば、拡散量よりも「どれだけ具体的な共感コメントが集まったか」を見るほうが、施策の手応えを正しく測れそうです。

まとめ

「#創作系の人は自作で一番手こずってる事を吐き出す」は、爆発的な拡散こそ起きていないものの、創作者同士が弱みを言葉にして共有し合う、静かながら息の長いコミュニケーションでした。
派手さのないハッシュタグにも、フォロワーとの距離を縮めるヒントは詰まっています

さらに深掘りしたい方へ

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今回取り上げた投稿の一覧は、Xのハッシュタグ検索からも確認できます。
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