AI最新情報 読了 5 分

パッケージの文字が「MONDASHI」に化けていた——味の素公式のAI生成画像、なぜ誰も気づかなかったのか

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月16日 更新
パッケージの文字が「MONDASHI」に化けていた——味の素公式のAI生成画像、なぜ誰も気づかなかったのか

商品名のはずの文字が、よく見ると「MONDASHI」になっている。
味の素の公式アカウント「味の素パーク」が投稿しためんつゆ代用レシピの画像に、そんな指摘が相次いでいます。

自社商品を紹介する画像でAIを使うこと自体は珍しくありません。
ただ今回は、パッケージの文字だけでなく計量カップの目盛りなど、細部のおかしさが次々と見つかり、投稿から時間が経つほど指摘が増えるという展開になりました。
SNS運用や広報に関わる人にとって、他人事では済まない話です。

先に結論をまとめると:
– 味の素パークが投稿しためんつゆ代用レシピの画像で、商品パッケージの文字が「MONDASHI」のように崩れていることが指摘されました
– 計量カップの目盛りが物理的にありえない表示になっているなど、文字以外の不自然さも見つかっています
– 記事執筆時点で、味の素側からの公式コメントは確認できていません

パッケージの文字が読めない、投稿はどう広がったのか

投稿があったのは8月14日。
ほんだしを使っためんつゆの代用レシピを紹介する内容で、商品パッケージが写り込んだ画像が添えられていました。
ところがその画像をよく見ると、パッケージに印字されているはずの商品名が「MONDASHI」のように不自然な文字列になっており、ほかの文字部分も読み取れない崩れ方をしていることに気づいたユーザーが声を上げ始めます。

この投稿をきっかけに、「自社製品のはずなのに実写を使わずAIに頼ったのはなぜか」という疑問がXで広がっていきました。

なぜ実写ではなくAI生成画像を使ったのか?

味の素ほどの規模の企業であれば、商品パッケージの実物写真は自社で用意できるはずです。
にもかかわらずAI生成とみられる画像を使った理由について、現時点で味の素側からの説明は見当たりません。
自社製品の画像を実写ではなくAIで生成し、しかもチェックされないまま公開された、という点が最も強く批判されているポイントです

文字崩れ以外にも不自然な点はあるのか?

指摘されているのはパッケージの文字だけではありません。
SNS上でまとめられた情報によると、画像内の計量カップに本来ひとつしかないはずの100ミリリットルの目盛り線が2本描かれていたり、調味料の分量表示と見た目の量が合っていなかったりする点も指摘されているといいます。
これらは今回確認できた投稿本文には含まれておらず、一次情報での裏付けは取れていませんが、事実であれば「よく見ると崩れている」ではなく、複数箇所で辻褄が合っていない状態だった可能性があります。

一般的に、生成AIで作った画像は文字情報や細かい形状の再現を苦手とすることが知られています。
パッケージの文字や計量カップの目盛りのように、正確さが求められる部分ほど不自然さが出やすい、という生成AIの弱点がそのまま表面化した形です。

味の素は何か対応したのか?

記事執筆時点で、味の素側から本件についての公式なコメントや説明は確認できていません。
投稿が削除されたかどうかについても、一次情報での確認はできていないため、断定は避けます。

企業アカウントのAI画像トラブルは今回が初めてなのか?

企業の公式アカウントが生成AI画像を使って批判を受ける事例は、今回が初めてではありません。
過去にも、キャラクターやタレントの画像をAIで加工・生成したことが問題視され、対応に追われた企業事例が国内でいくつも報告されています。
共通しているのは、AIを使うこと自体よりも「精度不足や権利面の確認が甘いまま公開してしまった」ことが批判の中心になっている点です。
今回の味の素の件も、この延長線上にある一例と見ることができます。

Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ

今回の一件が広がった理由は、AI生成画像そのものというより「自社で実写を用意できるはずの場面で、なぜAIに置き換えたのか」という素朴な疑問に多くの人が共感した点にあります。
コスト削減や制作スピードの都合は理解されつつも、確認不足のまま公開してしまうと、効率化の意図とは逆に「手を抜いた」という印象を残してしまいます。

SNS運用担当者への示唆は2つです。
1つは、AI生成画像を使う場合ほど、文字情報や数値表示など「正確さが必要な要素」を人の目で二重チェックする工程を挟むべきだということ。
もう1つは、自社製品を扱う投稿では実写との使い分け基準をあらかじめ社内で決めておくことです。
今回のように商品名そのものが誤読される事態は、ブランドイメージへの影響が大きく、通常の誤字脱字よりも指摘が拡散しやすい傾向があります。

まとめ

味の素公式のレシピ投稿は、AI生成画像特有の文字崩れや細部の不自然さが重なったことで、自社製品を扱う投稿でのAI活用のあり方に疑問を投げかける結果となりました。
記事執筆時点で公式コメントは確認できておらず、今後の対応が注目されます。

さらに深掘りしたい方へ