「リポストもカウントされるらしい」——Xシャドウバン解除ラッシュで見えた、知らずに踏む地雷
「最近公開されたシャドウバンアルゴリズムによると、直近5投稿のうち3つ以上がNSFW判定される、または24時間以内に3つ以上の投稿がNSFW判定されるとシャドバンされるらしい」。
8月16日、こんな投稿が70万回以上表示され、4,000件を超える「いいね」を集めました。
投稿が急に見えなくなっていたイラストレーターやVTuberファンのアカウントで、ここ数日「見えるようになった」という報告が相次いでいます。
X(旧Twitter)でアカウントを運用している人なら、他人事ではない話です。
何が原因で、どうすれば元に戻るのか。
この記事では、その仕組みと回復までの流れを整理します。

先に結論をまとめると:
– シャドウバン(投稿の表示範囲が制限される仕組み)の条件が8月13日に公式から明らかになり、NSFW(性的・過激な内容)判定の蓄積もその一因とみられている
– 「直近5投稿中3つ」「24時間以内に3つ」のどちらかのNSFW判定でシャドウバンが起きるとされる。
リポストも同様にカウントされるという指摘もあるが、公式の確認は取れていない
– 原因となる投稿の削除・自粛を続けることで、数日程度で表示が回復したという報告が増えている
何が起きたのか
きっかけは8月13日の夜でした。
「シャドウバンされる条件が公式から30個公開された」という投稿が53万回以上表示され、3,300件を超える「いいね」を集めたのです。
Xがこれまで公式には認めてこなかった表示制限について、自分の投稿にどのラベルが付いたかを確認できる仕組み(Under the Hood)が一部ユーザー向けにテスト提供されたのが、そのきっかけです。
その数日後、今度は「回復した」という声が目立ち始めます。
イラストレーターを中心に「私のツイート見えますか?」と確認を呼びかける投稿が広がり、これまで見えにくかった投稿やリプライが徐々に元通りになっているという報告が続きました。
具体的にどんな条件が引っかかるのか、それを示したのが冒頭の投稿です。
最近公開されたシャドウバンアルゴリズムによると
— sironora@fanbox (@sironora_nyan) 2026年8月16日
・直近5投稿のうち3つ以上がnsfw判定される
または
・24時間以内に3つ以上の投稿がnsfw
のどちらかを満たすとシャドバンされるらしい。
さらに、リポストもこのカウントに含まれるらしい。
「直近5投稿のうち3つ以上がNSFW判定」「24時間以内に3つ以上」というのは、思っている以上にハードルが低い条件です。
しかも本人の投稿だけでなく、リポストも同じカウントに含まれるという指摘もあります。
ただし、これはX公式が認めたものではありません。
つまり、際どい表現の投稿を自分ではせず、リポストしているだけのアカウントでも巻き込まれる可能性があるということです。
ただ、この数字だけでは「なぜ今になって急に回復報告が増えたのか」は分かりません。
そこで、公式が明らかにした仕組みをもう少し詳しく確認してみました。
なぜ今、シャドウバンが話題になっているのか?
Xはこれまで、シャドウバンの存在自体を明言してきませんでした。
しかし今回、投稿の表示を制限するラベルとして「SPAM_HIGH_RECALL」「NSFW_HIGH_PRECISION」といった具体的な名称が明らかになり、一時的にリーチ(投稿が届く範囲)を絞る仕組みが「visibility filtering(表示制限)」として運用されていることが分かりました。
自分に付いたラベルが可視化されたことで、これまで「なんとなく見えにくい」と感じていたユーザーが、初めて自分の状況を客観的に把握できるようになったわけです。
これが「30個の条件が公開された」という投稿が大きな反響を呼んだ理由です。
どうすれば表示は回復するのか?
Xでシャドウバンに悩んでいたユーザーの間では、NSFW判定を避けた投稿を続けることで数日程度で表示が戻ったという報告が目立ちます。
目安として3日前後という声が多いものの、これはユーザー間で共有されている経験則であり、X公式が具体的な解除日数を明言しているわけではありません。
原因となりうる投稿・リポストを控え、判定基準に触れない状態を一定期間続けることが、現時点でユーザーが取れる現実的な対策のようです。
Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ
今回の件がSNS運用者に突きつけているのは、「自分では際どい投稿をしていないから大丈夫」という前提が崩れつつあるという点です。
リポストもカウント対象に含まれるとすれば、フォロー・リポスト先のアカウントの投稿傾向まで、間接的に自分のアカウントの評価に影響しうることになります。
明日からできることは2つあります。
ひとつは、自分の直近の投稿・リポストを一度見直し、NSFWに該当しそうな内容が続いていないか棚卸しすること。
もうひとつは、フォロワーへのリーチが急に落ちたと感じたときに「アルゴリズムのせい」で片付けず、まず自分の投稿履歴を疑う癖をつけることです。
企業アカウントの運用担当者であれば、キャンペーンでユーザー投稿をリポストする際にも、この基準が間接的に効いてくる可能性を意識しておいて損はないでしょう。
まとめ
Xのシャドウバンは、8月13日の条件公開をきっかけに「なんとなく見えにくい」から「具体的に確認できるもの」へと変わりました。
NSFW判定の蓄積が一因とされ、リポストも対象になりうるという指摘は、多くの運用者にとって見落としがちなポイントです。
さらに深掘りしたい方へ
シャドウバンの判定基準は、公式ヘルプページでは詳細が明記されていません。
今回の「30個の条件」「NSFW5投稿中3つ」といった数値は、投稿の表示ラベルを解析したユーザーの報告に基づくものである点には留意してください。

