開けば正方形に近い4:3、世界最軽量201g——Galaxy Z Fold8が「漫画向け」と評判になった理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月22日 更新
開けば正方形に近い4:3、世界最軽量201g——Galaxy Z Fold8が「漫画向け」と評判になった理由

縦長のスマホ画面を開くと、正方形に近いワイド画面に変わる——。
8月7日に発売されたサムスンの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold8」が、意外な使い道でXの一部で注目されています。
ゲームでも動画でもなく、漫画です。

新しいスマホを検討している人にとって、この手の話は「話題性だけの一過性ネタ」に見えるかもしれません。
ただ、電子書籍やコミックアプリを日常的に開く人にとっては、画面の縦横比は地味に効いてくる要素です。
実際のところどうなのか、公式スペックと合わせて調べてみました。

先に結論をまとめると:
– Galaxy Z Fold8はメイン画面を開くとアスペクト比4:3になり、漫画の見開きページを自然な形で表示できる
– 本体重量は約201gで、横折り型スマートフォンとして世界最軽量をうたう
– 価格は256GBモデルで269,880円から。
国内では原宿の直営店「Galaxy Harajuku」で実機に触れられる

何が起きたのか

Galaxy Z Fold8は、サムスン電子が2026年7月に発表し、8月7日に発売した横折りタイプの折りたたみスマホです。
閉じた状態ではカバーディスプレイ(5.5インチ)を使う一般的なスマホですが、開くとメインディスプレイが7.6インチのワイド画面に変わります。
この開いたときの縦横比が4:3で、これまでの縦長スマホや、Fold7以前の折りたたみモデルよりも横幅が広くなったのが今回の特徴です。

X上では、この4:3画面が漫画の見開きページと相性がいいという声が出ています。
見開きで1枚の絵として構成された漫画のページを、コマが欠けたり左右が間延びしたりすることなく画面いっぱいに表示できる、という体験談です。
あわせて、かつて存在したマイクロソフトの2画面折りたたみ端末「Surface Duo」と比較する投稿も見られました。
Galaxy Harajukuでは7月23日の予約開始と同時に実機の体験展示が始まっており、購入前に画面の見え方を確かめられる環境も整っています。

ただ、SNS上の「見開きが快適」という感想だけでは、実機の仕様として裏付けられた話なのか判断がつきません。
そこでサムスンの公式スペックと、複数メディアの実機レビューを確認しました。

調べて分かったこと

本当に4:3なのか、公式スペックで確認する

サムスン日本法人と国内メディアの報道によると、Galaxy Z Fold8のメインディスプレイは7.6インチで、開いた状態のアスペクト比は4:3です。
カバーディスプレイは5.5インチ・比率10:16。
閉じているときは縦長の一般的なスマホ、開くと横長に近い4:3のタブレットのような画面に変わる、2段構えの設計です。

本体重量は約201g。
サムスンは横折り型の折りたたみスマホとして世界最軽量をうたっています。
ディスプレイを支える構造には「Flex Titanium」と呼ばれる技術が使われ、チタン合金のフィルムとプレートの2層で画面を支えることで、薄さと剛性を両立させているとされています。

なぜ4:3が漫画に向いているのか

一般的な単行本や電子書籍の見開きページは、左右2ページを合わせるとほぼ正方形に近い比率になります。
スマホの画面は縦長(多くが9:19〜9:20程度)なので、見開きをそのまま表示しようとすると上下に大きな余白ができたり、絵の一部が見切れたりしがちです。
4:3はこの見開きの縦横比に近いため、余白を作らずに1枚の絵として表示しやすくなります。
画面の形が単行本の見開きに近づいたことで、コマが欠けず、間延びもしない表示が可能になった、というのが4:3画面が漫画向けと言われる理由です。

比較対象として挙がっていたSurface Duoは、2020年にマイクロソフトが発売した2画面タイプの折りたたみ端末です。
左右に独立した2枚のOLED画面を並べる構造で、開いたときの比率は3:2でした。
すでに販売終了しているシリーズですが、Galaxy Z Fold8は画面の継ぎ目がない1枚のディスプレイを採用しているため、見開きのつなぎ目に段差やヒンジの影が入りにくい点も、比較して語られる理由のひとつです。

価格と購入前に確認しておきたいこと

Galaxy Z Fold8の価格はサムスンオンラインショップ基準で、256GB/12GBモデルが269,880円、512GB/12GBモデルが299,880円、1TB/16GBモデルが359,880円です。
予約は7月23日から8月6日まで受け付けられ、8月7日に発売されました。

26万円台からという価格は、決して手軽な水準ではありません
漫画を読む用途だけを目的にこの価格を出せるかは、人によって判断が分かれるところでしょう。
動画視聴やWebブラウジング、ゲームなど横長画面が活きる用途と合わせて使うのであれば、価格に見合う体験と感じる人もいそうです。
購入を検討するなら、Galaxy Harajukuなど実機に触れられる店舗で確かめてから判断するのがよさそうです。

Shiritomo GADGET編集部の考察

折りたたみスマホはこれまで「画面が大きくなる」こと自体が価値として語られてきました。
ですが、Galaxy Z Fold8をめぐる今回の反応は、単なる面積の拡大ではなく「縦横比」という設計上の選択が使い勝手を左右するという、もう一段階踏み込んだ評価軸が生まれつつあることを示しています。

これはメーカー側にとっても示唆的です。
折りたたみスマホの差別化ポイントは、これまでヒンジの耐久性や折り目の目立たなさといった「壊れにくさ」に偏りがちでした。
しかし4:3という比率そのものが用途を規定し、漫画や雑誌との相性で語られ始めたことは、「開いた後に何をする画面なのか」という利用シーンの設計が、次の折りたたみスマホの差別化軸になる可能性を示しています。
Surface Duoのように優れたコンセプトを持ちながら市場から姿を消した端末があったことを踏まえると、比率や画面構成の工夫が定着するかどうかは、今後の実売動向とサムスンが次モデルでこの比率を継続するかで見えてくるはずです。

まとめ

Galaxy Z Fold8は、開くと4:3のワイド画面になる設計によって、漫画の見開き表示という具体的な使い道でXの話題になりました。
価格は26万円台からと安くはなく、実機を試してから判断したい端末ですが、折りたたみスマホの評価軸が「画面の大きさ」から「画面の形」へと広がりつつあることを示す一例といえそうです。

この記事で取り上げた製品

Samsung Galaxy Z Fold8

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