「本当に店員用の画面そのまま」ファミマ新セルフレジ、売ってないおでんが押せた理由
「お買い物をはじめる」。
タブレット画面のボタンを押すと、次に出てきたのは「サービス」「コーヒー」「切手はがき」「おでんやきいも」というカテゴリの一覧だった。
ファミリーマートの新しいセルフレジで、実際には販売していないはずの26円切手やおでんのボタンが、堂々と選べる状態になっていたのです。
ファミマのセルフレジを日常的に使っている人にとっては、次にレジに立ったとき同じ画面を目にするかもしれない話です。
何が起きていたのか、そしてなぜそんな画面になっていたのかを調べました。
先に結論をまとめると:
– ファミリーマートの一部店舗で刷新されたセルフレジに、本来なら店員だけが使う「レジ担当者向けの操作画面」がほぼそのまま表示されていた
– 切手やおでんなど、セルフレジでは扱えないはずの商品ボタンまで押せる状態になっており、利用者から設計への疑問の声が上がった
– 投稿写真には、タブレット下部に「TEC(東芝テック)」、決済端末に「ingenico」と読み取れるロゴらしきものが写っているように見えるが、機種の正式な同定は一次情報では裏付けられていない
Xで広がった「客舐めてたぞ」の声
投稿したのはXユーザーのRyo Nakagomeさん(@moraqualitas)。
ファミリーマートのレジが新しくなっていたことに気づき、実際に操作してみたところ、店員用の画面がそのまま客側に表示されていることに驚いたという内容です。
ファミマのレジ変わってたけど売ってないおでんとか切手押せちゃうの結構ガバい 本当に店員用の画面そのまま使ってんだなってのがわかる。
にしても セルフレジでこのバーコードリーダーはないだろうよ。
客舐めてたぞ….
ファミマのレジ変わってたけど売ってないおでんとか切手押せちゃうの結構ガバい
— Ryo Nakagome (@moraqualitas) 2026年8月20日
本当に店員用の画面そのまま使ってんだなってのがわかる。
にしてもセルフレジでこのバーコードリーダーはないだろうよ。客諦めてたぞ…. pic.twitter.com/4lUThzPCVq
投稿に添付された写真には、タブレット型の端末に「セルフレジ」「お買い物をはじめる」というスタート画面と、その後に進んだ先の「商品登録」画面が写っています。
「商品登録」画面には「サービス」「揚げものお惣菜」「コーヒー」「中華まん」「おでんやきいも」「新聞」「切手はがき」といったカテゴリボタンがずらりと並び、レジ横のショーケースで店員が対応するはずの商品が、客の目の前の画面にも同じように表示されていました。
この投稿には200件を超える引用や、いいね5000件超とみられる反応が集まったとされ、単なる不満投稿を超えて「セルフレジのUI設計」そのものへの議論に広がっていきました。
ただ、写真だけでは「なぜ店員用の画面がそのまま出てしまうのか」までは分かりません。
そこでセルフレジという仕組み自体を調べてみました。
調べて分かったこと
なぜ店員用の画面がそのまま出てくるのか?
コンビニのセルフレジは、もともと店員が使うPOSレジのシステムをベースに、客が自分で操作できるよう画面や操作フローを絞り込んで作られています。
おでんや切手・はがきのように、重量計測や在庫確認、対面での本人確認が必要な商品は、本来はセルフレジの操作フローから外し、客が選べないようにする設計が必要です。
今回の投稿で指摘されているのは、その「絞り込み」が追いついておらず、店員側のメニュー構成がほぼそのままの形で客側の画面に表示されてしまっている状態です。
ボタンを押せてしまうこと自体が即トラブルにつながるわけではありませんが、レジの裏側の情報構造が客に見えてしまうという点では、UI設計としては粗が目立つ状態だといえます。
バーコードリーダーの不満は設計のどこに起因するのか?
投稿ではもう一点、「セルフレジでこのバーコードリーダーはないだろう」という指摘もありました。
写真を見ると、バーコードリーダーは端末の右下、ケース類の陰になりやすい位置に据え付けられています。
セルフレジは客が自分の手元でスキャンする前提の機器のため、リーダーの設置位置や角度は従来の有人レジ以上に使い勝手を左右します。
今回投稿された機種がどのメーカーのどの型番かは、投稿本文でも明言されていません。
写真に写る決済端末には「ingenico」、タブレット本体の下部には「TEC」のロゴが確認できますが、これらはあくまで外観に見えるブランド名であり、具体的な型番までは投稿からは特定できませんでした。
Shiritomo GADGET編集部の考察:セルフサービス機器は「見えない部分」の設計が問われる
セルフレジやセルフ発券機のような「客が直接操作する業務用端末」は、性能や処理速度だけでなく、「店員向けの機能をどこまで見せるか」という情報設計そのものが使い勝手を左右します。
今回の投稿が広がった背景には、単に「ボタンが押せて焦った」という驚きだけでなく、普段は店員の手元にしかないはずの画面構成が、客の目の前にそのまま出てきたという「裏側が見えてしまった」感覚があったと考えられます。
小売業界では人手不足を背景にセルフレジの導入が加速していますが、導入を急ぐあまり、客向けのUIを店員向けの画面から十分に切り出せていないケースは今後も出てきそうです。
読者が新しいセルフレジに触れる機会があれば、「操作できてしまうボタン」が本当に自分向けのものかどうかを一度確かめてみると、思わぬ発見があるかもしれません。
まとめ
ファミリーマートの新セルフレジで店員用の画面がほぼそのまま表示されていたのは、客向けの操作フローへの絞り込みが追いついていなかったことが背景にあるようです。
次にレジに立つときは、画面の隅々まで少し注意して見てみると面白い発見があるかもしれません。
さらに深掘りしたい方へ
セルフレジの最新動向については、ファミマのセルフレジ徹底ガイド(ペイマスターガイド)でも使い方や支払い方法が詳しく解説されています。
