TikTok 読了 5 分

「また桜木雅哉が桜木雅哉してる」――リンクを貼らずに動画を貼った公式TikTok投稿が4452いいねまで伸びた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月31日 更新
「また桜木雅哉が桜木雅哉してる」――リンクを貼らずに動画を貼った公式TikTok投稿が4452いいねまで伸びた理由

投稿本文はたった一行、「★#TikTok更新 #桜木雅哉 #長野凌大 #杢代和人 #原因は自分にある。」。
それだけの告知に、67,455インプレッション(投稿が表示された延べ回数)と4,452いいねが集まりました。

投稿したのはアイドルグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)の公式X。
よくある「TikTokを更新しました、リンクはこちら」という告知とやっていることは変わりません。
ただ一点だけ違ったのは、リンクではなく動画そのものをXに直接貼っていたことです。
SNS運用の担当者であれば、この一手間がどれだけの差になるのか気になるところではないでしょうか。

先に結論をまとめると:
– TikTok更新の告知を、リンクではなく動画ファイルの直接投稿で行い4,452いいね・67,455インプレッションを獲得した
– Xは外部リンクを含む投稿の表示範囲を絞り、ネイティブ動画(直接アップロードした動画)を優先的に露出させる仕組みを持つとされる(X公式の一次情報は未確認)
– 「動画を貼るだけ」は特別な技術を要さない施策だが、リンク型の告知を続けている公式アカウントはまだ多い

TikTok更新の告知が、いいね4000超えという規模で伸びた

「原因は自分にある。」はスターダストプロモーション所属、2019年7月7日デビューの7人組アイドルグループです。
ボカロPが手がける楽曲や2次元カルチャーとの接点を打ち出す、いわゆる「2.5次元寄り」の活動スタイルで知られています。

今回話題になった投稿は、そのTikTok更新を伝える定型の告知でした。

文面はハッシュタグの羅列だけで、キャンペーンや新曲情報のような目立った要素はありません。
それでも67,455インプレッション、4,452いいね、509リツイート、176引用という規模まで伸びています。
ただ、この数字だけでは「ハッシュタグに出演メンバーの名前が並んでいたから伸びた」のか「動画の貼り方自体に理由があるのか」の切り分けができません。
実際にXの表示ロジックを確認してみました。

動画を直接貼ることに、そんなに効果があるのか?

結論から言うと、リンクの有無が投稿の伸び方に影響している可能性があります。
2026年のXでは、投稿内容をもとに表示範囲を判定する仕組みが導入されているとされ、外部リンクを含む投稿は通常投稿と比べて表示範囲が絞られると複数のSNS運用者から報告されています。
当媒体でも過去に「URLを貼っただけで永久凍結?」で扱った通り、URL投稿は以前からXのアルゴリズム上で不利に扱われる傾向が指摘されてきました。

一方でXに直接アップロードした動画(ネイティブ動画)は、テキストだけの投稿より大幅に反応を集めやすいとも言われています。
つまり「TikTokで公開した動画を、TikTokへのリンクではなくファイルとして再アップロードしてXに貼る」というひと手間が、リーチの差になっている可能性が高いということです。

引用ツイートの反応を見ても、動画そのものへの反応が中心でした。

「また桜木雅哉が桜木雅哉してる」という短いコメントですが、これは動画をその場で再生して初めて出てくる感想です。
リンク先に飛ばないと中身がわからない投稿では、こうした即時的な反応は生まれにくいでしょう。

なぜ多くの公式アカウントはまだリンク型のままなのか?

とはいえ、TikTok動画をXにそのまま再アップロードするには、いったんTikTok側から動画をダウンロードし、Xの動画アップロード機能で投稿し直す一手間が必要です。
TikTok側の透かし(ロゴ)が残ってしまう場合もあり、見た目を気にする運用チームほど「公式リンクを貼るだけ」の従来型に留まりやすい事情もあります。
実際、今回検索で見つかった同様のTikTok告知投稿の多くも、リンクを貼る形式のままでした。
手間とリーチのどちらを取るかは、担当者の判断が分かれるところのようです。

Shiritomo編集部の考察:明日からやることは「貼り方」を見直すことだけ

この事例で興味深いのは、投稿の中身や企画性を変えなくても、貼り方を変えるだけでリーチが変わりうるという点です。
新しいキャンペーンを考えたり、投稿頻度を増やしたりするより先に、既存の定型投稿(今回で言えばTikTok更新の告知)をリンク型からネイティブ動画型に切り替えるだけで数字が変わる可能性があります。

SNS運用の現場では「もっと面白い企画を」という発想に寄りがちですが、今回のケースは施策の中身より配信フォーマットの選択が結果を左右したように見えます。
複数のプラットフォームを横断運用しているアカウントほど、どの投稿がリンク型・ネイティブ型かを一度棚卸ししてみる価値があるのではないでしょうか。

まとめ

「原因は自分にある。」公式Xの何気ないTikTok更新告知は、動画を直接貼るという一手間によって大きなリーチを得ました。
同じ内容の告知でも、貼り方ひとつでインプレッションは変わります

さらに深掘りしたい方へ

「URLを貼っただけで永久凍結?」——Xで急増するアカウント停止の正体と、SNS運用担当者が今すぐやるべき対策「URLを貼っただけで永久凍結?」――Xで急増するアカウント停止の正体と、SNS運用担当者が今すぐやるべき対策URL投稿がきっかけでアカウントが凍結される事例が相次いだ背景と、運用担当者が取るべき対策を解説。
「条件を30個公開したのに」――Xで止まらないシャドウバン、繰り返される「見えない」の正体「条件を30個公開したのに」――Xで止まらないシャドウバン、繰り返される「見えない」の正体Xが公開したアルゴリズムの条件と、それでも解消しない「見えない」投稿の実態を追った記事。

「原因は自分にある。」の最新情報は公式サイト、所属事務所の情報はスターダストプロモーションのプロフィールページで確認できます。