「顔文字?絵文字?変だし」――Xブラウザ版で絵文字が消えた理由、320pxの罠
「顔文字?絵文字?変だし、表示されてない右側にスクロール出来ないので出せないアイコンがある」。
9月3日、Xのブラウザ版を開いたユーザーがそう投稿しました。
投稿欄の下に出てくるはずの絵文字一覧が、途中で切れて選べなくなっている――PCでXを開いてポストを書こうとした人たちの間で、同じ症状を訴える声が相次いでいます。
SNS運用の仕事でPC版のXを開く機会が多い方は、次に投稿するときに一度確かめてみてください。
もしかしたら、あなたの画面でも同じことが起きているかもしれません。
先に結論をまとめると:
– Xのブラウザ版(Chrome・Edge・Firefox)で、絵文字ピッカーの一部の列が表示されない不具合が発生中です
– 原因はピッカーの表示幅が320pxに固定され、9列ある絵文字がすべて収まりきらないことです
– スマホアプリ版では起きておらず、当面はマウスの右クリックメニューから絵文字を選ぶことで回避できます
何が起きたのか
最初に声が上がったのは9月3日午前でした。
Xのブラウザ版でポストを書こうとした投稿者が、絵文字ピッカーの右側が表示されないと報告しています。
Twitterブラウザ版がおかしい。
顔文字なのか絵文字なのか変ですし、表示されていない右側にスクロールもできないので、選べない絵文字があります――そんな内容とともに、実際の画面のスクリーンショットが添えられていました。
Twitterブラウザ版がおかしい
— おたむ (@donchintan696) 2026年9月3日
顔文字?絵文字?変だし、表示されてない右側にスクロール出来ないので出せないアイコンがある。
そしてこんなのが出て、コメントやポストが出来ない。ゴミか。 pic.twitter.com/IB7gRPiLeU
ほかにも同じ時期にPC版特有の不具合として症状を報告する投稿が見られ、「スマホアプリ版では気にならない」という指摘も見られます。
実はこの投稿には続きがあり、絵文字を探そうとした際に別の警告メッセージが表示されたとも書かれていました。
ただしこちらはXの自動操作検知機能が働いたときに出るもので、絵文字ピッカーの表示不具合そのものとは別の現象と見るのが妥当です。
投稿を並べただけでは、具体的にどの絵文字が消えているのか、なぜPC版だけで起きるのかまでは分かりません。
そこで一次情報を確かめました。
調べて分かったこと
なぜ絵文字が消えてしまうのか
SNSニュースを扱う専門メディアの調査によると、症状はブラウザによって微妙に違います。
ChromeとEdgeでは絵文字ピッカーの8列目と9列目がまるごと表示されず、Firefoxでは8列目が途中で途切れて表示されるとのことです。
消えている絵文字には「大爆笑」や「天使の笑顔」といった、比較的よく使われるものも含まれています。
原因として指摘されているのは、絵文字ピッカーの表示幅が320pxに固定されていることです。
絵文字は9列構成で並んでいるにもかかわらず、その幅に収まりきらない8列目・9列目が画面の描画範囲からはみ出してしまっている状態だといいます。
デザインの変更ではなく、レイアウトの計算ミスに近い技術的な不具合ということになります。
この記事を書いている時点で、X側からの公式なコメントは確認できていません。
原因がはっきりしている一方、修正時期は不明なままです。
絵文字が出ないときはどうすればいいのか
すぐに試せる回避策も、実際に投稿されています。
続き。
運営が不具合を修正するまでの間は、投稿欄の下の絵文字アイコンからは入らず、マウスを右クリックして一番上に出てくる「絵文字」から探せば、隠れている絵文字も選べます――という投稿です。
あくまでもPCブラウザ版限定の不具合なので、スマホでXアプリを使う場合はこの操作自体が不要だとも補足されています。
続き
— 💯天才夢来山 来夢ちゃん 雪組 🎑 (@mukuraimu1) 2026年9月3日
なので運営が不具合を修正するまでの間は、Xの投稿欄の下の絵文字からは入らずに、マウスを右クリックして一番上の『絵文字』から探せば、「🤣」も選択できます
繰り返しますが、あくまでもXの〝PCブラウザ版〟での不具合なので、スマホでXのアプリを使って利用する場合は不具合は出ていません https://t.co/Uzt6CAq5XO
もう少し踏み込んだ対処法として、ブラウザの拡張機能「Tampermonkey」を使い、ユーザースクリプトでピッカーの表示幅を強制的に広げる方法を紹介している専門メディアもあります。
Chrome・Edge・Firefoxのいずれにも対応しているようですが、拡張機能の導入が前提になるため、普段からブラウザ拡張を使い慣れていない方には少しハードルが高いかもしれません。
根本的な解決にはX側の修正を待つ必要がある、という点は変わらないようです。
Shiritomo編集部の考察:PC版の不具合が軽視されやすい理由
今回の不具合が興味深いのは、スマホアプリ版では発生していないという点です。
個人利用者の多くはスマホでXを使うため、影響を受けるのは主にPCでポストを書く層――つまり、企業アカウントの運用担当者や、画像・リンクを多用して投稿を作り込むクリエイターに偏っています。
利用者数で見れば少数派でも、業務でXを使う層に集中して負荷がかかっている構図です。
プラットフォーム側からすると、影響範囲が小さく見える不具合ほど修正の優先順位は下がりがちです。
しかし運用担当者にとっては、絵文字1つ選べないだけで投稿作成のたびに手間が増え、地味に効率を削られ続けます。
SNS運用を仕事にしている方は、こうした「多数派には見えない不具合」がいつまで残るかを気にかけておいて損はないでしょう。
まとめ
Xのブラウザ版で絵文字ピッカーの一部が表示されない不具合は、ピッカーの表示幅と絵文字の列数が合っていないことが原因のようです。
修正時期は未定なので、PCでXを使う方は右クリックメニューを覚えておくと当面しのげます。
