「AIっぽさが抜けて”滑らか”」――Kling AIの新型「Kling 4.0」、10月正式リリースで日本語対応も強化

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月30日 更新
「AIっぽさが抜けて”滑らか”」――Kling AIの新型「Kling 4.0」、10月正式リリースで日本語対応も強化

1人につき画像1枚と声だけの登録で、2人が出演する20秒の動画がワンテイクで出来上がる——動画クリエイターのakiyoshisanさんが試したのは、まだ一部ユーザーにしか公開されていない最新モデルでした。

AI動画生成の世界では、今この瞬間にも新しいモデルが次々と登場しています。
ふだんAIで動画や画像を作っている人はもちろん、SNS用の短尺動画づくりに関わる人にとっても、見た目のクオリティを左右する進化が起きています。

先に結論をまとめると:
– Kling AIが動画生成AIの新モデル「Kling 4.0」を10月に正式リリース。
最大30秒のネイティブ生成、10キーフレームでの精密なストーリー制御、15素材までのマルチモーダル参照(Omni Reference)に対応します
– 画質は4K・10bit HDR出力に対応し、リップシンク(口の動きと音声の同期)や日本語対応も強化されます
– 先行公開中の軽量版「Kling 4.0 Flash」を試したクリエイターのakiyoshisanさんからは、声の自然さや720pでの人物のリアルさが好評との報告がありました

Kling AIが発表した「Kling 4.0」の中身

Kling AI公式は、次のように新モデルを発表しました。

(日本語訳:Kling 4.0は今年10月に登場します。
軽量版のKling 4.0 Flashは、年間契約のUltraプラン向けにすでに使えるようになっています。
Kling 4.0は、映像のリアルさ・創作の自由度・物語表現の完成度を新しい水準に引き上げます)

発表によると、Kling 4.0では最大30秒のネイティブ生成に対応し、10個のキーフレームで細かくストーリーを制御できます。
人物・物・背景など最大15素材を組み合わせられる「Omni Reference」も強化され、画質は4K・10bit HDR出力まで対応。
安定した動きの高品質な音声トラック、口の動きと音声を合わせるリップシンクの精度向上、そして日本語をはじめ複数言語のアクセントや方言への対応強化も特徴として挙げられています。
公式のキャッチコピーは「You call the shots(決めるのはあなた)」。
ただ、こうした発表文だけでは実際の使い勝手は分かりません。

調べて分かったこと

先行版「Kling 4.0 Flash」は実際どうだったのか?

10月の正式リリースに先立ち、年間契約のUltraプラン向けに軽量版「Kling 4.0 Flash」がすでに公開されています。
これを実際に試したのが、AIクリエイターのakiyoshisanさんです。

akiyoshisanさんは、画像1枚と声だけを使う「Omni reference × Element」の機能で、自分ともう1人の合計2人を登録。
ひとり10秒→2人で15秒→20秒のワンテイクと、条件をだんだん難しくして検証しました。
その結果について「声は前よりAIっぽさが抜けて”滑らか”。
720pでも人物がリアルに」と報告しています。
声の不自然さは、AI動画の中でも特に違和感が出やすい部分。
そこが改善されたという実際の検証結果は、公式発表の中でも信頼度の高い情報といえます。

なぜ「日本語対応強化」が目立つのか?

海外製のAI動画生成モデルは、英語の口の動きに最適化されていることが多く、日本語の発音や抑揚を当てはめると口の動きと音声がずれやすいという課題を抱えていました。
Kling 4.0では複数言語のアクセントや方言への対応が強化点として挙げられており、リップシンクの精度向上とあわせて、日本語ナレーションを使う動画でも違和感が減ることが期待されます。
VTuberのモーション制作やASMR系コンテンツ、ショートドラマ風の動画など、声と口の動きが視聴体験を左右するジャンルほど、この改善の影響を受けやすいでしょう。

Shiritomo編集部の考察:見分けがつかなくなるほど、発信者の「なぜ使うか」が問われる

AI動画生成の競争は、解像度の高さから「声の自然さ」「口の動きの精度」といった細部の再現力に軸足が移ってきています。
これは裏を返せば、実写とAI生成映像の境界が視聴者にはますます見分けづらくなるということです。
SNSで動画を発信する立場としては、技術の進化を追いかけるだけでなく、AIで作ったことを隠す必要がある場面なのか、むしろ効率化として公言できる場面なのかを、企画の段階で決めておくことが重要になっていきます。
技術が追いつくほど、発信側の姿勢そのものが問われる時代です。

まとめ

Kling AIの新モデル「Kling 4.0」は、10月の正式リリースを前に先行版がすでに高評価を得ています。
声の自然さや日本語対応の強化は、実際に試したクリエイターの検証によって裏付けられていました。

さらに深掘りしたい方へ

Kling AIについての基本情報は、以下も参考にしてください。

Kling AI – Wikipedia