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「ぼんやりテーマを投げるだけ」——NotebookLMがリサーチから資料作成まで全自動化するAIエージェントに進化

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年6月9日 更新
「ぼんやりテーマを投げるだけ」——NotebookLMがリサーチから資料作成まで全自動化するAIエージェントに進化

「〇〇について調べて、Excelとスライドにまとめておいて」——そんな指示をAIにサラッと言えて、数分後に成果物が出来上がってくる。
そんな世界が少し前まではSFの話に聞こえましたが、6月8日にGoogleが発表したNotebookLMの大型アップデートで、いよいよ現実味を帯びてきました。

正直、この発表を読んだとき思ったのは「NotebookLMって、そういうツールだったっけ?」という戸惑いです。
これまでは「自分でアップロードした資料をAIに整理させるツール」でした。
それが今回のアップデートで、自分で情報を集めに行くエージェントに変わったのです。

今回のアップデートの一番の変化

一言で言えば、「資料をAIに読ませる」から「AIが資料を自分で集めてくる」への転換です。

チャット欄にテーマを投げると、NotebookLMがウェブ検索を走らせ、信頼性の高い情報源を自動で見つけてノートブックに追加します。
これまでは「自分でPDFや記事を集めてアップロード→NotebookLMに読ませる」という2ステップが必要でしたが、最初のステップがなくなるわけです。

公式Xアカウントは「Introducing a more powerful NotebookLM(より強力なNotebookLMのご紹介)🚀 Massive upgrades deliver agentic capabilities in chat(大規模アップグレードでチャットにエージェント機能が搭載)」と発表し、

この投稿には3000件を超えるいいねが集まりました。
AI系メディアの「@testingcatalog」も「NotebookLM now supports advanced agentic reasoning in chat and new output formats(高度なエージェント推論と新しい出力形式をサポート開始)」と速報しています。

搭載モデルと主な新機能

今回搭載されたのは「Gemini 3.5」と「Antigravity(アンチグラビティ)」の2つです。

Antigravityはもともと開発者向けCLIツール「Gemini CLI」が改称したGoogleのエージェント専用AIです。
自律的な情報収集・分析・コード実行を担います。

追加された機能は大きく4つに整理できます。

1. ウェブ検索による自動情報収集:「〇〇について調べたい」と伝えるだけで、NotebookLMがウェブから関連性の高い情報源を探してノートブックに追加します。
ゼロから始めるリサーチに対応したのが今回の最大の変化です。

2. セキュアなクラウドPC環境:各ノートブックにコード実行用のクラウドコンピューターが付属し、100種類以上のソフトウェアスキルを使った高度なデータ分析が可能になります。
数値データを渡してグラフを生成させる、といった作業も自動化できます。

3. 多様な出力形式への対応:PDF・Word(.docx)・Excel(.xlsx)・PowerPoint(.pptx)・CSV・JSON・Markdown・PNG・SVGなど14種類以上のフォーマットで成果物を書き出せます。
これまでのNotebookLMでは「テキストとオーディオ概要」が主な出力でしたが、「調べた内容をそのまま提出物として仕上げる」という使い方が現実的になりました

4. 思考プロセスの可視化:AIが回答を出す際の思考ステップをチャット内で確認できます。
「なぜこの結論になったか」を追跡できるため、業務での利用でも信頼性が確認しやすくなります。

性能面での評価

Googleによると、旧システムとの比較評価で主要5指標すべてにおいて65%以上の勝率を記録したとされています。
65%という数字は「引き分けより15ポイント上」であり、研究・分析タスクでの精度が実質的に上がったと見て良いでしょう

また、日本語コミュニティでもNotebookLMの活用が広がっており、Xでは「Claude Codeの資料読み込みをNotebookLMに代用してトークンを節約する」という使い方が話題になっています。

今回のエージェント機能が加わることで、こうした「外部ツールとの組み合わせ」がさらに広がりそうです。

今のところ使えるのは誰か

現時点でのアップデートの提供対象は次の通りです。

  • Google AI Ultraサブスクライバー(月額約4,200円〜)
  • Workspaceビジネス向け「AI Ultra Access」「AI Expanded Access」を契約している組織

無料プランや標準の有料プランには、まだ提供されていません。
エージェント機能をすぐに試したい場合は、Google AI Ultraへのアップグレードが必要な状況です。
ただ、Googleは「グローバルに順次展開」としているため、今後より広いプランへの拡張が予想されます。

さらに深掘りしたい方へ

NotebookLMの「Fast Research」で社内専門家AIが誕生NotebookLMの「Fast Research」で社内専門家AIが誕生「社内のことを何でも知っているAI」が、無料で作れる時代になったのかもしれません。

まとめ

Google NotebookLMは今回のアップデートで「資料整理ツール」から「自律型リサーチエージェント」へと大きく変わりました。
アイデアを投げるだけで、調べて・分析して・成果物まで作る——この流れが一つのツールで完結するようになったことは、知識労働の進め方を変える可能性があります。
まずはGoogle AI Ultraユーザー向けの提供ですが、今後の一般展開に注目したいところです。