Volt Gen 2発売、Universal Audioの定番が録音前に音を作れる新世代機に
録音ボタンを押す前に、音の質感を選べる。
そんなオーディオインターフェースが登場しました。
Universal Audioの「Volt」シリーズが約5年ぶりに全面刷新され、10月2日から新モデルの発売が始まっています。
弾き語りやボーカル録音を自宅でしている人、配信用に音質を上げたい人にとって、録る段階で音作りができるという発想は、機材選びの基準そのものを変えるかもしれません。
先に結論をまとめると:
– Volt Gen 2シリーズ(3モデル)が10月2日から順次発売、価格は27,500円〜55,000円(税込)
– Volt Maxシリーズ(3モデル、55,000円〜89,100円・税込)は10月中旬以降に発売予定
– 新開発の32ビット/192kHzコンバーターと、録音時に音の質感を選べる3つのプリアンプモードが全モデル共通の特徴
Universal Audio、Voltシリーズを全面刷新
Universal Audioの「Volt」は、自宅で弾き語りやボーカル録音をする人たちに定番として使われてきたパーソナル向けオーディオインターフェースです。
今回、Volt Gen 2シリーズ3モデルとVolt Maxシリーズ3モデルとして、新開発の32ビット/192kHzコンバーターを搭載し全面的に刷新されました。
録音時に「Warmth」「Focus」「Shine」という3つのプリアンプモードを切り替えることで、音の質感を簡単に調整できるようになったのが最大の変更点です。
ただ、スペック表を眺めるだけでは、実際の録音でどう違うのかは分かりません。
そこで、実際に使ってみた人たちの評価を確認してみました。
調べて分かったこと
何が新しくなったのか
音楽メディア「サンレコ」の検証記事によると、ミュージシャンのMega Shinnosukeが普段使っているApollo Twinと比較しながらVolt 2 Gen 2を試しています。
ボーカルとエレアコの録音で、確かな音質の変化を確認したといいます。
プリアンプモードは4種類から選べる仕組みです。
「Off(クリーンでトランスペアレントな音)」「Warmth(温かみのある音)」「Focus(中音域にタイトにまとまった音)」「Shine(輝きのあるバランスの良い音)」。
公式のモード名はOff/Warmth/Focus/Shineの4種で、このうちWarmth・Focus・Shineの3つがToneShapingプリアンプとして紹介されています。
もう一つの注目機能が、ゲインを自動調整してくれる「アシスティブ・オートゲイン」機能です。
ゲイン調整に手間をかけず、マイクの前に立ってすぐ録り始められるのが手軽です。
動画配信や弾き語り投稿を習慣にしている人には、特に相性が良さそうです。
価格とラインナップはどうなっているのか
ラインナップと価格は次のとおりです(Universal Audio公式発表・2026年10月2日時点)。
Volt Gen 2シリーズ(10月2日発売)
– Volt 1 Gen 2(2in/2out):27,500円
– Volt 2 Gen 2(2in/4out):39,600円
– Volt 4 Gen 2(12in/6out):55,000円
Volt Maxシリーズ(10月中旬発売予定)
– Volt 2 Max:55,000円
– Volt 4 Max:71,500円
– Volt 4P Max:89,100円
Volt Maxシリーズは、UAの1176・LA-2A・VCAコンプレッサーを再現した6種類のワンタッチ・ダイナミクスプリセットを搭載しています。
配信や宅録でより完成度の高い音を目指す人向けの上位モデルという位置づけです。
最上位のVolt 4P Maxでも9万円を切る価格で、プロ機材の質感を再現したコンプレッサーまで内蔵しています。
宅録環境をこれから整えたい人にとって、検討材料になりそうです。
なお、Volt Maxシリーズは本稿執筆時点ではまだ発売前のため、実機レビューはまだ出ていません。
Shiritomo GADGET編集部の考察
録音機材の世界では、長らく「まず録って、あとからプラグインで音を作り込む」という発想が主流でした。
Voltシリーズが打ち出した「録る前に質感を選ぶ」という設計は、その順序を逆転させる提案です。
ミックスの知識がなくても、プリアンプモードを切り替えるだけで方向性の違う音が録れるという体験は、宅録初心者にとって心理的なハードルを下げる効果がありそうです。
一方で、この価格帯(3万円台から)の製品が約5年ぶりの全面刷新というペースの遅さも気になります。
パーソナル向けオーディオインターフェース市場が、すでに成熟期に入っていることの裏返しとも読めます。
スマホで動画配信や弾き語り投稿をする人口が増え続けている中、こうした「録音の入口」をどれだけ簡単にできるかが、次の5年の競争軸になっていくのではないでしょうか。
まとめ
Universal Audio Voltシリーズは約5年ぶりの刷新で、録音時に音の質感を選べるプリアンプモードを備えた新世代機になりました。
Gen 2は10月2日から、上位のMaxシリーズは10月中旬から発売予定です。
さらに深掘りしたい方へ
製品の詳細な仕様はUniversal Audio公式サイトで確認できます。