「ベイクドモチョチョマシーン」の正体、サンコー公式クイズが27万表示された理由
「正解は……」に続いて大きな文字で現れたのは、「>ベイクドモチョチョマシーン<」という聞き覚えのない8文字でした。
投稿主は家電メーカー・サンコーの公式Xアカウント(@thanko_web)。
その下に添えられていたのが、正式名称「回転羽つき屋台焼き『ぐるり庵』」という一文です。
このクイズ形式の投稿は27万インプレッションを超え、2,000件以上のいいねと1,200件を超えるリポストを集めました。
ふざけた仮の名前で注目を引いてから正体を明かす——メーカー自身がしかけたミーム型の投稿です。
商品名の付け方ひとつでここまで反響が変わるのかと、SNSで製品を紹介する立場の人には気になる事例ではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
– サンコー公式Xが「ベイクドモチョチョマシーン」というジョーク名でクイズを出し、正体を明かす投稿が27万インプレッション超えを記録
– 正体は2025年9月発売の「回転羽つき屋台焼き『ぐるり庵』」(12,800円)。
本体ごと回転させる仕組みでたこ焼き・鯛焼き・大判焼きを1台で焼ける
– 発売から約1年が経った今になってバズったのは、ネーミングの仕掛けが効いた結果とみられる
サンコー公式が出した「なぞなぞ」への反応
サンコーは家電量販店やドン・キホーテでもおなじみの、ユニーク家電を数多く手がけるメーカーです。
今回の投稿はいつもの新製品告知とは違い、まずジョーク名だけを提示して読者に想像させる構成になっていました。
正解は…
— サンコー【公式】 (@thanko_web) 2026年9月1日
_人人人人人人人人人人人人人人_
> ベイクドモチョチョマシーン <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
正式名称:回転羽つき屋台焼き「ぐるり庵」 https://t.co/doj4ybYQVb pic.twitter.com/aWhaA5I3eY
引用の投稿には、クリーム色の丸い本体を写した画像も添えられています。
写真では、黒い台座に据えられた本体の側面に赤いランプが光り、回転させるためとみられる黒いレバーが手前に伸びていました。
奥には鯛焼き型のプレートらしきものも写っており、複数の型を使い分けられる構造がうかがえます。
ただし機種名の同定は投稿本文の記載に基づくもので、写真だけから型番を判断したものではありません。
ここまでは「面白い名前の投稿がバズった」という話にすぎません。
ただ、この製品は実は1年近く前から販売されていた既存品です。
なぜ今このタイミングで、これだけの反響を呼んだのでしょうか。
調べて分かったこと
「ぐるり庵」とは実際どんな製品なのか?
サンコーの公式サイトによると、「ぐるり庵」(型番:クリームホワイトがTKYK25HWH、ブラックがTKYK25HBK)は2025年9月24日に発売されたたこ焼き器です。
本体は幅452×奥行232×高さ185mm、重さ約1.7kgで、価格は税込12,800円。
特徴は上下に配置したヒーターで加熱しながら、本体ごとひっくり返すように回転させる調理方式です。
プレートの温度は約200〜240℃まで上がり、生地を流し込んで本体を返すだけで、つきっきりで返し続けなくても両面が均一に焼き上がるといいます。
付属プレートは直径210mmで、たこ焼き(12個)・鯛焼き(2個)・大判焼き(4個)の3種類が2枚ずつセットになっており、消費電力は約1,000W(AC100V)です。
1台でたこ焼き・鯛焼き・大判焼きの3役をこなせるのは、単機能のたこ焼き器と比べた際の強みといえるでしょう。
なぜ発売から1年たった今バズったのか?
製品自体は目新しいものではなく、発売から11か月ほどが経過しています。
それでも今回これだけ伸びたのは、投稿の見せ方によるところが大きいと考えられます。
「ベイクドモチョチョマシーン」というジョーク名は、実在の製品名としては聞いたことがないインパクトのある響きを持ちつつ、答えを知ったときに「なるほど、たこ焼き器か」と誰でも理解できる構造になっています。
クイズ→正体明かしという2段構えが、フォロワーに「参加させる」効果を生んだとみるのが自然です。
一方で、公式アカウントがこの手の遊び心ある投稿をどのくらいの頻度で行っているか、今回だけが突出して伸びた理由が他にあるかまでは、公開情報からは確認できませんでした。
使い勝手やお手入れはどうなのか?
購入を検討する際に気になるのがお手入れのしやすさです。
公式サイトによれば、プレートと受け皿は丸洗いができ、食洗機にも対応しています。
焼き物調理は油やタネがこびりつきやすいため、食洗機対応は日常使いのハードルを下げる要素といえそうです。
本体サイズは奥行23cm前後とコンパクトで、収納場所を選びにくい点も家庭用としては扱いやすい部類に入るでしょう。
Shiritomo GADGET編集部の考察
今回のケースで興味深いのは、話題になったのが「新製品」ではなく「発売から1年近く経った既存品」だという点です。
家電のSNS露出は発売直後に集中しがちですが、ネーミングを軸にした遊び心のある投稿ひとつで、ロングセラー化・再バズが起こり得ることを示した事例といえます。
サンコーのようなニッチ家電メーカーは、スペック競争では大手メーカーに勝ちにくい一方、ユーモラスな見せ方で興味関心を作れる余地が大きいという特性があります。
今回の「クイズ→正解明かし」という構成は、フォロワーに一瞬「?」を感じさせてから納得させる、いわば小さな謎解き体験です。
単なる新製品告知の投稿よりもリプライやリポストを誘発しやすく、実際にリプライは55件、引用リポストも117件ついています。
家電メーカーの公式アカウント運用担当者にとっては、発売直後だけでなく、時間が経った定番商品を改めて取り上げる「掘り起こし投稿」の余地があることが、今回の事例からも見えてきます。
すでに市場にある製品でも、見せ方次第でまだ伸びしろがあるということです。
まとめ
「ベイクドモチョチョマシーン」というジョーク名の正体は、サンコーが1年近く前に発売していたたこ焼き器「ぐるり庵」でした。
発売のタイミングではなく、ネーミングの仕掛けそのものが今回のバズを生んだ形です。
この記事で取り上げた製品
サンコー ぐるり庵
※ 表示している価格は各ショップの販売価格で、メーカー希望小売価格とは異なる場合があります。価格・在庫はリンク先でご確認ください。当サイトは各社のアフィリエイトプログラムに参加しており、リンク経由の購入により収益を得ることがあります。
さらに深掘りしたい方へ
製品の詳しいスペックや購入は公式サイトで確認できます。