毎秒28枚をスキャンする歯ブラシ、7万9800円のダイソン新型が”6年越し”で狙った正体

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月2日 更新
毎秒28枚をスキャンする歯ブラシ、7万9800円のダイソン新型が”6年越し”で狙った正体

毎秒28枚。
歯ブラシに埋め込まれたカメラが、この速度で歯と歯のすき間を読み取っています。
9月1日に公式ストアなどで先行発売され、9月2日には全国の家電量販店でも取り扱いが始まった「Dyson CameraJet」は、そんな仕組みを積んだ電動歯ブラシです。
歯みがきの仕上がりは毎日の見た目ではわかりにくいだけに、「本当に磨けているか」は多くの人が漠然と気にしている悩みでもあります。
この記事では、なぜダイソンが歯ブラシにカメラを積んだのか、そして価格に見合う中身なのかを調べました。

先に結論をまとめると:
– カメラが歯間のすき間を検知し、0.1秒以内にジェット洗浄液を的確に噴射する「歯ブラシ+フロス」一体型の製品
– 価格は税込7万9800円、開発に6年をかけた新カテゴリー製品としてダイソンが日本でも発売
– 歯みがき粉・マウスウォッシュは日本未発売で、現時点では洗浄液(マウスウォッシュ)の補充が前提の設計

Xでの盛り上がり

発売にあわせて、ビックカメラの公式アカウントが「歯ブラシに『カメラ』⁉️」という投稿でCameraJetを紹介しました。

投稿によれば、CameraJetは「カメラで歯間を捉え、的確にフロスする唯一の歯ブラシ」とされ、ボタン一つで保管・充電・給水までこなす専用ドックも同時に紹介されています。
歯ブラシという毎日使う道具に、これまでにない機能が加わったことへの驚きが伝わってくる投稿です。
ただ、「カメラ付き歯ブラシ」と聞いても、実際にどんな仕組みで動いているのかは投稿だけでは見えてきません。

調べて分かったこと

なぜ歯ブラシにカメラが必要なのか?

ダイソンの公式発表によると、CameraJetには10万画素のマクロレンズカメラが内蔵されており、毎秒28枚の画像をリアルタイムで解析します。
歯と歯のすき間(歯間)を検知すると、ブラシ部分から的を絞ってジェット状の洗浄液を噴射する仕組みです。
歯ブラシとデンタルフロス(歯間の汚れを取る糸状の道具)の役割を1本にまとめようとした製品といえます。
開発には6年がかけられており、ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏本人が「磨き残し」の課題を指摘してきた経緯があるとされています

電動歯ブラシでも磨き残しは起こるのか?

一般的な電動歯ブラシは振動やブラシの動きで汚れを落としますが、歯と歯のすき間まではブラシの毛先が届きにくいという弱点があります。
CameraJetがカメラで「すき間の位置」を検知してから洗浄液を狙って噴射する設計にしたのは、この弱点を機械的に補うための工夫です。
とはいえ、日本では歯みがき粉とマウスウォッシュ(洗口液)がまだ発売されておらず、洗浄液タンクの補充手段は現時点で限られています。
この点は購入前に確認しておきたいポイントです。

価格7万9800円は妥当なのか?

本体サイズは273×44×44mm、重さは約230g(ブラシ1本を含む)で、通常の電動歯ブラシと比べるとやや大ぶりです。
充電ドックは1回の給水・充電で約10日間(1日3分+2分の使用を想定)動作するとされ、タンク容量は12.5mLです。
カラーはセラミックピンクとセラミックウルトラブルーの2色展開。
一般的な電動歯ブラシが数千円〜1万円台で買えることを考えると、7万9800円という価格はかなり高額な部類に入ります
ただし「カメラで検知して的確に洗浄する」という機構は他社の電動歯ブラシにはまだ見られないもので、価格の根拠はこの新規性にあると考えられます。

Shiritomo GADGET編集部の考察

CameraJetの価格設定は、ダイソンがこれまで掃除機や空気清浄機で培ってきた「高価格でも機能で納得させる」戦略を、パーソナルケア(個人向け美容・健康家電)分野に持ち込んだ動きとして読めます。
掃除機のダイソン V15シリーズがゴミの見える化にレーザーを使ったように、CameraJetも「磨けているか見えない」という同じ構造の不安をカメラで解消しようとしている点が共通しています。
一方で、日本では歯みがき粉やマウスウォッシュが未発売という制約もあり、本体だけを先行投入する形は、消耗品を含めた完成度よりもまず話題づくりを優先した展開に見えます
今後、消耗品ラインアップがどこまで日本向けに整うかが、この製品が一過性の話題で終わるか定番化するかの分かれ目になりそうです。

まとめ

Dyson CameraJetは、カメラで歯間のすき間を検知し的確に洗浄する新方式の電動歯ブラシです。
7万9800円という価格は高額ですが、6年をかけた新カテゴリー製品としての新規性が背景にあります。
日本では消耗品が未発売という制約もあるため、購入を検討する際はその点も踏まえて判断するとよさそうです。

この記事で取り上げた製品

Dyson CameraJet

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