「かつての上司ふたりと、また」――鉄拳の池田幸平氏、原田勝弘氏のVS Studio SNKに合流
「Working on games again with two of my former bosses feels nostalgic in many ways」。
8月18日、こんな一文から始まる投稿がXに流れました。
投稿主は”ナカツ”こと池田幸平氏。
『鉄拳7』のゲームディレクター、『鉄拳8』のチーフプロデューサーを務め、バンダイナムコスタジオで20年働いたのち、今年6月に退社を発表していた人物です。
その池田氏が合流を報告したのは、鉄拳の生みの親・原田勝弘氏がSNKの出資を受けて立ち上げた新スタジオ「VS Studio SNK」でした。
先に結論をまとめると:
– 池田幸平氏が8月18日、原田勝弘氏率いる「VS Studio SNK」への加入をXで報告した
– 原田氏は2025年末にバンダイナムコを退社し、2026年5月1日にSNKの出資でVS Studio SNKを設立していた
– 直近の鉄拳シリーズを率いた開発陣のうち2人が、SNK傘下のスタジオで新作開発に取り組む体制が明らかになった
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
池田氏本人のポストは、これまでの経歴を振り返る言葉ではなく、これからの仕事への言及から始まっています。
「かつての上司2人とまたゲームを作れることに、ある種の懐かしさを感じている。
同時に、まったく新しいものを生み出すワクワク感が、毎日をとても充実したものにしてくれている」という内容で、“懐かしさ”と”新しさ”が同居する心境を率直に語っている点が特徴です。

【A Quick Update】
— Kohei Ikeda(Nakatsu) (@nkt_dreamer) 2026年8月18日
I’ve joined VS STUDIO as the next step in my journey.
Working on games again with two of my former bosses feels nostalgic in many ways, while at the same time, the excitement of creating something completely new makes every day incredibly fulfilling.
I’m… pic.twitter.com/f2lwFi0dkL
このポストは国内外のゲームメディアに次々と引用・転載され、denfaminicogamerやAUTOMATONといった国内媒体に加え、Shacknews、Gematsu、Push Squareなど海外メディアも速報で取り上げました。
反応の広がりの背景には、単なる転職報告ではなく、”あの『鉄拳』を作っていた顔ぶれが再結集した”という文脈があります。
調べて分かったこと
原田勝弘氏はいつ、なぜバンダイナムコを離れたのか
原田氏は『鉄拳』シリーズを1994年の初代から約30年率いてきた、シリーズの象徴ともいえる人物です。
2025年末にバンダイナムコを退社し、2026年初頭のTekken World Tourファイナルにゲストとして姿を見せたのを区切りに、現場からは距離を置いていました。
VS Studio SNKはどんな会社なのか
原田氏は2026年5月1日、新スタジオ「VS Studio」の設立を発表。
同日、SNKがこのスタジオに出資し、SNKグループの連結子会社として迎え入れる形が取られ、社名も「VS Studio SNK」となりました。
原田氏はスタジオ代表を務め、氏とともに歩んできた米盛祐一氏も参加しています。
長年バンダイナムコの看板タイトルを牽引してきた原田氏が、SNKという別の格闘ゲームの老舗ブランドの傘下で新会社を興すという組み合わせは、業界内でも異例の組み方といえます。
設立時点でのインタビューでは、90年代の開発チームが持っていた熱量を取り戻しながら、対戦格闘ジャンルの新作に取り組む意向が語られていました。
池田幸平氏はどんな経歴の持ち主か
池田氏は”ナカツ”の愛称で知られ、バンダイナムコスタジオで20年にわたりキャリアを積んだ開発者です。
『鉄拳7』ではゲームディレクターを、『鉄拳8』ではチーフプロデューサーを務め、原田氏とともにシリーズの近作を牽引してきました。
2026年6月、池田氏は同社からの退社をXで報告しており、今回の合流はその約2カ月後の出来事になります。
直近の鉄拳を率いた顔ぶれが、新スタジオでどう並ぶのか
海外メディアの報道では、”直近の鉄拳リードの3分の2が再び同じ場所に揃った”という表現がされています。
原田氏、米盛氏に続いて池田氏が加わったことで、『鉄拳7』『鉄拳8』の開発を支えた中核メンバーがVS Studio SNKに集結した形です。
VS Studio SNK側からは、現時点で新作タイトルの具体的な内容は明かされておらず、「対戦モノ」という方向性が示唆されているにとどまります。
この先どんな新作が発表されるのかは、まだ正式なアナウンスを待つ段階です。
Shiritomo GAME編集部の考察:ブランドではなく”人”に注目が集まる転職報告
今回の一件で興味深いのは、SNKという企業の発表ではなく、池田氏個人のポスト一つがニュースの起点になった点です。
会社としての正式なプレスリリースを介さず、開発者本人の言葉がそのままメディアに引用され、国内外へ広がっていく流れは、ここ数年のゲーム業界の転職報道に共通する傾向といえるでしょう。
特に格闘ゲームというジャンルは、開発者の顔と作品がセットで語られやすいカテゴリーです。
原田氏がこれまで築いてきた”個人の発信力”が、新スタジオの立ち上げやメンバー集めにおいても引き続き武器になっている構図が見えてきます。
VS Studio SNKがどんな新作を世に出すのか、現時点では手がかりが少ないものの、かつての『鉄拳』開発陣がどんな座組みで動き出すのかという点だけでも、今後注目していく価値がありそうです。
まとめ
『鉄拳7』『鉄拳8』の開発を率いた池田幸平氏が、原田勝弘氏の新スタジオ「VS Studio SNK」に合流したことが8月18日、本人のポストで明らかになりました。
原田氏は2025年末のバンダイナムコ退社を経て、2026年5月にSNKの出資でスタジオを設立しており、直近の鉄拳シリーズを支えた開発陣が新たな体制で再集結した形です。
新作の詳細はまだ明かされていませんが、続報を追っていきたいと思います。