『呪術廻戦』のゲーム化、開発陣の正体は『ヴァンサバ』のponcleだった
白衣の少女が振り返った先に、同じ顔をした3人のナースが並んで立っている。
全員が微笑んでいるのに、なぜか背筋が冷える——集英社ゲームズが公開した『UN:Me(アンミー)』のティザー映像の一場面です。
2026年9月に開催される東京ゲームショウ2026(TGS2026)で、この作品の日本初となる体験版がプレイできると発表されました。
SNSでゲーム情報を追っている方なら、ここ数年で急速に存在感を増している集英社ゲームズの名前を目にする機会が増えているのではないでしょうか。
今回は、発表内容を一次情報で確かめながら、何がどこまで分かっているのかを整理します。
先に結論をまとめると:
– TGS2026(9月17日〜21日・幕張メッセ)で集英社ゲームズが2タイトルの体験版を出展
– 『UN:Me』は『カリギュラ』シリーズの山中拓也氏が企画・シナリオを手がけるアドベンチャーで、日本初体験版
– 『呪術廻戦』のゲーム化タイトルは『Vampire Survivors』のponcleが開発、世界初体験版が試遊可能
何が起きたのか、Xでの反応
集英社ゲームズは2026年8月18日、TGS2026への出展を正式発表しました。
目玉となるのは2本です。
ひとつは『カリギュラ』の山中拓也氏が企画・シナリオを手がけるアドベンチャーゲーム『UN:Me』。
少女の中に宿る4つの魂との「対話」を通じて、それぞれが抱えるトラウマと向き合いながら「本当の身体の持ち主」を探していく物語だといいます。
もうひとつは『呪術廻戦』のゲーム化タイトルで、こちらも体験版が用意されました。

この発表を受けて、ゲームメディアの公式アカウントが相次いで投稿し、数時間で1000いいねを超える反応が集まっています。
ヴァンサバ開発陣の『呪術廻戦』ゲーム、日本初の体験版を出展https://t.co/SYW2FsIWoc
— ファミ通.com (@famitsu) 2026年8月18日
集英社ゲームズの東京ゲームショウ2026情報が公開。『カリギュラ』の山中拓也が企画・シナリオを手がけるアドベンチャー『UN:Me(アンミー)』体験版もプレイできる。 pic.twitter.com/mke6jnICZm
投稿には呪術廻戦の主人公・虎杖悠仁とみられるキャラクターの表情アップが添えられ、「ヴァンサバ開発陣の呪術廻戦ゲーム」という一言が目を引きます。
ただ、この投稿だけでは「ヴァンサバ開発陣」が具体的にどの会社を指すのか、体験版の内容がどこまで詳細に決まっているのかまでは分かりません。
そこで公式発表や複数のゲームメディアの記事を確認してみました。
調べて分かったこと
『UN:Me』はどんな作品なのか
denfaminicogamerなどの報道によると、『UN:Me』のジャンルは「ソウル・トリアージアドベンチャー(魂を選別していく形式のアドベンチャーゲーム、という意味の造語のようです)」とされています。
ストーリーは、記憶をなくした4つの魂がそれぞれ「自分が本物だ」と主張する中で、プレイヤーが対話を通じて本当の魂を探っていくという設定です。
対応プラットフォームはNintendo Switch 2、PlayStation 5、Steamで、2026年発売予定と伝えられています。
ただし具体的な発売日はまだ明らかになっていません。
企画・シナリオを担当する山中拓也氏は、心の闇や記憶をテーマにしたアドベンチャー『Caligula -カリギュラ-』シリーズを手がけたクリエイターとして知られています。
不気味な世界観の中で「本当の自分(身体の持ち主)は誰か」を探すという設定は、同氏の過去作と通じるテーマ性を感じさせます。
実際に、denfaminicogameのアカウントが投稿した映像でも、その不穏な空気感が伝わってきます。
【狂気】美しくも不気味な世界で“魂を選別する”アドベンチャーゲーム『UN:Me』日本初の体験版が「TGS2026」に出展へhttps://t.co/AmrIkeZwHB
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年8月18日
少女の中に宿る4つの魂との「対話」を通して、それぞれが抱えるトラウマを乗り越え、「本当の身体の持ち主」を探す。集英社ゲームズのブースにて試遊可能 pic.twitter.com/9WhElF1tio
添付された映像を確認すると、白衣を着た少女らしき人物が病院のような廊下を進んでいく先に、同じ顔立ちで微笑む3人のナース姿の人物が横並びで立っている場面が映っています。
表情や構図の不気味さが、ホラー・サスペンス寄りの作風を感じさせる一枚です。
呪術廻戦のゲームは何が違うのか
もう一方の目玉は、『呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON』です。
開発を手がけるのはponcle。
世界的ヒットとなったサバイバルアクション『Vampire Survivors(ヴァンパイアサバイバーズ、通称ヴァンサバ)』の制作陣として知られる開発会社です。
ジャンルは「サバイバーズロワイアルゲーム」と紹介されており、20名以上のキャラクターを操作して呪霊やライバルと戦い、最後の1人(1組)を目指す形式だと報じられています。
移動を中心とした簡単な操作で自動攻撃がヒットしていく仕組みは、たしかにヴァンパイアサバイバーズ的な骨格を感じさせます。
「領域展開」や「黒閃」といった原作でおなじみの技も再現される予定のようです。
対応機種はNintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steamで、こちらも2026年内の発売が予定されています。
TGSでは世界初となる体験版が展示される予定です。
集英社ゲームズはどんな会社か
集英社ゲームズは2022年2月に設立された、集英社が100%出資するゲーム会社です。
単に既存IPをゲーム化するだけでなく、クリエイター支援型の小規模開発から大型プロジェクトまで幅広く手がけるパブリッシャー(ゲームの企画・開発から販売までを担う会社)を志向していると報じられています。
既発売のタイトルには『キャプテン・ベルベット・メテオ ジャンプ+異世界の”小”冒険』などがあり、開発中の作品としては『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のゲーム化や、以前Shiritomo GAMEでも取り上げた『本と鍵の季節』のゲーム化などが控えています。
今回のTGS出展は、集英社ゲームズが人気IPの活用と独自企画の両輪を並行して進めていることを改めて示す機会になりそうです。
Shiritomo GAME編集部の考察:注目すべきは「原作モノに寄せすぎない」姿勢
今回の2タイトルを並べて見ると、集英社ゲームズの戦略が浮かび上がってきます。
『呪術廻戦』は誰もが知る看板IPをヴァンパイアサバイバーズ的な人気ジャンルに落とし込む「勝ちパターンの掛け合わせ」型。
一方の『UN:Me』は既存作品に頼らず、実力あるクリエイターに世界観そのものを一から作らせる「作家性投資」型です。
この2つを同時に、しかも同じブースで展示するというバランス感覚は、単にIPを右から左に流すだけの会社ではないことを物語っています。
SNS上の反応を見ても、興味深いのは「呪術廻戦」というビッグネームより先に、無名だったはずの『UN:Me』の不気味なビジュアルに驚きの声が集まっている点です。
数字の大きい看板タイトルだけでなく、見た瞬間に「これは何だ」と思わせる新規IPが同じくらいの注目を集めるというのは、TGSのようなイベント発表においてSNSの拡散構造が「知名度」よりも「視覚的な引っかかり」に強く反応することを示す一例といえるでしょう。
まとめ
集英社ゲームズは9月17日から幕張メッセで開催されるTGS2026に出展し、『呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON』と『UN:Me』の体験版を披露します。
看板IPと独自企画を同時に展示するその姿勢は、原作ファンだけでなく新しいゲーム体験を求める層にも刺さる仕掛けになりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- 集英社ゲームズ、「東京ゲームショウ2026」に出展決定! 『呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON』『UN:Me』の日本で初めての体験版が遊べる!(gamebiz)
- 集英社ゲームズが「東京ゲームショウ2026」に出展。
『呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON』と『UN:Me』が遊べる(電ファミニコゲーマー) - 「呪術廻戦 RUMBLE: SURVIVATON」「UN:Me」の体験版をプレイ可能。
集英社ゲームズ,東京ゲームショウ2026に出展を発表(4Gamer) - 東京ゲームショウ2026は5日間開催で、開催日は9月17日(木)~21日(月・祝)に。
会場は幕張メッセ【TGS2026】(ファミ通.com)
