フロムの不親切とのギャップに「笑ってしまった」――任天堂のエルデンリング解説動画
「褪せ人ってなんですか……?」
任天堂の公式アカウントが投稿した『ELDEN RING(エルデンリング)』の紹介動画に、あるユーザーがそんな感想を漏らしていました。
8月28日、Nintendo Switch 2向けに『ELDEN RING Tarnished Edition』が世界同時発売され、フロム・ソフトウェアの看板タイトルがついに任天堂のハードに正式上陸しています。
発売にあわせて公開された「これからはじめる『ELDEN RING』」という解説動画がXでじわじわ広がっており、この記事ではその中身と、収録内容・アップデートの事実関係を確認していきます。
先に結論をまとめると:
– Switch 2版は本編+DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」+新要素をまとめた「オールインバージョン」で、価格は9,020円(税込)
– 発売と同時にパッチ1.17が配信され、新素性・新武器・大盾の強化などが追加。
既存機種にも一部要素が「Tarnished Pack」(550円・税込)として提供されている
– 任天堂の丁寧すぎる解説動画とフロムの”不親切”な作風のギャップがXで盛り上がり、話題の起点になった投稿には7,820件のいいねが付いている
Xで広がった「解説動画」への反応
きっかけは、任天堂の公式アカウントが投稿した1件のポストでした。
[トピックス]『ELDEN RING Tarnished Edition』はNintendo Switch 2 で明日8月28日発売。「これからはじめる『ELDEN RING』」映像を公開中。
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2026年8月27日
※本作の対象年齢は「17歳以上」です。https://t.co/ILd5VKGkWG
「本作の対象年齢は『17歳以上』です」という注意書きとともに、初心者向けの紹介映像「これからはじめる『ELDEN RING』」を告知するこの投稿は、7,820件のいいねと400万回超のインプレッションを集めています。
これだけなら普通の発売告知ですが、面白がられたのは動画そのものの中身でした。
フロム・ソフトウェア自身のトレーラーは、雰囲気重視で説明を最小限に留めるのが持ち味です。
ところが任天堂が作った動画は、ルールも用語もひとつずつ丁寧に解説する、いわば”教科書”のようなつくりになっていました。
このギャップに最も反応が集まった引用ツイートは、いいね8,324件を記録しています。
ただ、いいね数だけでは「何が」面白かったのかまでは分かりません。
実際に動画の中身を確認してみました。
調べて分かったこと
解説動画は本当にそんなに親切なのか?
いいね数トップの引用ツイートには、動画のスクリーンショットが添付されていました。
フロムが詳しいチュートリアル用意してないからすごく親切なのをニンテンドーが準備してて笑ってしまった https://t.co/pOrGk3D1ox pic.twitter.com/YTLQ3y5iO8
— てあ🍵 (@kiyo3pepper) 2026年8月27日
投稿者は「フロムが詳しいチュートリアル用意してないからすごく親切なのをニンテンドーが準備してて笑ってしまった」とコメントしています。
添付画像には「強敵に出会ったら」という見出しのもと、「狭間の地(本作の舞台となるオープンワールド)ではたくさんの強敵がプレイヤーを待ち受けていますが、すべての敵を撃破する必要はありません。
戦いを挑む順番もあなたの自由です」という説明と、序盤の強敵「ツリーガード」を例に「はじめはやり過ごし、冒険を進めてプレイヤーを強化してから挑むのも良い」というアドバイスが書かれていました。
フロム作品のトレーラーが「見て感じてもらう」スタイルなのに対し、任天堂の動画は初心者がつまずきそうな点を先回りして言葉にしている——このコントラストが、フロム作品を長く遊んできたプレイヤーほど面白がるポイントになったようです。
別の投稿者は「泣いた 任天堂がエルデンリングの紹介をしてる『まずは褪せ人(本作の主人公。
狭間の地に導かれた者たちの呼び名)とであるあなたについて教えてください』だって 感動だよ それで、褪せ人ってなんですか……?」と、丁寧に説明されているはずなのに用語自体には戸惑う様子をつづっており、これも3,421件のいいねを集めています。
実際に何が収録されているのか?
話題の中心は動画でしたが、ゲーム本体の中身も見ておきます。
フロム・ソフトウェアは8月28日、Switch 2向けに『ELDEN RING Tarnished Edition』を発売しました。
価格は9,020円(税込)です。
ゲーム本編に加えて、2024年配信の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」、4種の新防具、2種の新たな素性(キャラクターの初期職業)、霊馬トレント(プレイヤーが騎乗する馬)の見た目を変更できる装束3種などをまとめて収録した、いわゆる「オールインバージョン」になっています。
すでにPS5やPC版などを持っているプレイヤー向けには、Switch 2版で追加された新要素だけをまとめたDLC「Tarnished Pack」も550円(税込)で配信されました。
パッチ1.17では何が変わったのか?
同じタイミングで、全プラットフォーム共通のアップデート「パッチ1.17」も配信されています。
目立つのはバランス調整の幅で、大盾23種のガード強度が上方修正され、そのうち14種は重量まで軽くなりました。
武器面では流紋の短剣やレラーナの双剣の致命威力が上がり、戦技・魔術では各種パリィ性能の向上や「創星雨」「カーリアの返報」の威力強化なども実施されています。
新要素としては、ケイリッドと王都ローデイルにNPC侵入イベントが追加され、Tarnished Packで解放される新素性「イデスの騎士」「重装騎士」も選べるようになりました。
長く遊んできたプレイヤーにとっても、久々に触りたくなる調整量と言えそうです。
Shiritomo GAME編集部の考察
今回面白いのは、解説の”丁寧さ”を担ったのがフロム自身ではなく任天堂側だったという役割分担です。
フロムのマーケティングは長年「多くを語らず雰囲気で惹きつける」スタイルで一貫しており、それ自体がブランドになっています。
一方、Switch 2はライト層を含む幅広いユーザー基盤を持つハードです。
そこに硬派なタイトルを送り込む以上、初心者向けの補助線は誰かが引く必要があり、それをプラットフォームホルダー側が担った形です。
任天堂が過去にも他社の高難度タイトルを自社チャンネルで噛み砕いて紹介してきた例はありますが、今回はその”丁寧さ”自体がフロムらしさとの対比としてSNSでネタ化され、結果的に両社の宣伝を同時に拡散させています。
開発元とプラットフォームの「らしさの違い」が、狙わずしてバズの燃料になった事例として見ておきたいところです。
まとめ
Switch 2版『ELDEN RING Tarnished Edition』は本編とDLC、追加要素をまとめたオールインバージョンとして発売され、同時配信のパッチ1.17で全プラットフォームのバランスも見直されました。
そして今回話題になったのは、そのスペックや価格ではなく、任天堂とフロムの”らしさの違い”を映し出した1本の解説動画だったようです。
この記事で取り上げた製品
ELDEN RING Tarnished Edition Switch2
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さらに深掘りしたい方へ
収録内容の詳細はGAME Watchの記事、パッチ1.17の調整項目はAUTOMATONの記事にそれぞれ詳しくまとまっています。
公式の発売告知はELDEN RINGオフィシャルサイトのニュースからも確認できます。

