AIアプリで誰でも可愛いJK街頭インタビュー画像作成ブーム
日常のセルフィーが一瞬で渋谷の街角インタビューに変わる——。
そんな体験を可能にするAI機能が、今SNSで静かに、いや、じわじわと爆発的な広がりを見せています。
「彼氏いるの?」と聞かれる制服姿の自分。
そんな恥ずかしいようで、どこかくすぐったい画像を、誰でも数タップで作れてしまうのです。
Meituの新AI機能が火をつけた
5月16日、MeituがX(旧Twitter)公式アカウントで投稿したひとつのコンテンツが、このトレンドの発火点になりました。
MeituおよびBeautyCamはいずれも美顔・AI画像加工アプリとして人気の高い中国発のサービスで、累計ダウンロード数は世界で10億を超えます。
今回話題になったのは、自撮り写真をアップロードするだけで「制服姿でインタビュアーに突飛な質問をされている」シーンをリアルに生成する機能です。
AIが生成するのは、見知らぬ街角に立つ自分。
テロップ付きで「好きなタイプは?」「学校で何が一番楽しい?」といった質問が画面に映り込む、本物の街頭インタビュー映像と見分けがつかないほどのクオリティです。

この投稿を皮切りに、アイドルやコスプレイヤー、インフルエンサーが次々と「やってみた」投稿を公開。
制服姿の自分がインタビュアーに質問される画像への驚きと笑いが、タイムラインに次々と流れていきました。
街頭インタビューされちゃった。 pic.twitter.com/dJ8X3PPKJx
— 凜々蝶。 (@rrcy_zZ) 2026年5月15日
こういった「自分もやってみた」という連鎖は、5月16日の公式投稿からわずか数時間で広がっていきました。
街頭インタビューされた♪♪ pic.twitter.com/YqdishCApG
— ねね (@uunene_) 2026年5月15日
なぜこれほど広がったのか——「参加型バズ」の構造
このトレンドが短期間で拡散した理由は、いくつかの要素が重なっています。
まず注目すべきは「参加ハードルの低さ」です。
AIが自動生成してくれるため、デザインスキルも動画編集スキルも不要。
自撮り写真さえあれば誰でも同じフォーマットで遊べます。
「誰でも試せる→投稿しやすい→見た人も試したくなる」という連鎖が生まれやすいのが、このフォーマットの最大の強みです。
次に「インフルエンサーが最初に試す」という流れが重要でした。
フォロワーの多いアイドルやコスプレイヤーが早期に投稿したことで、「自分も試してみたい」という心理がフォロワーに広がりました。
SNSにおける新トレンドの拡散は、こうした「認知→模倣→拡散」のサイクルで起きることがほとんどです。
そして「ユーモアとリアリティの絶妙な組み合わせ」も見逃せません。
AIが生成した画像であることは明らかでありながら、制服のディテールや背景の街並み、テロップのフォントまでリアルに再現されています。
「本物みたいだけど絶対本物じゃない」というギャップが、見る人の笑いをくすぐり、シェアしたくなる衝動を生んでいます。
本物の街頭インタビュー動画との対比も話題
面白いのは、実際の街頭インタビュー動画と並べて比較する投稿も現れている点です。
「どっちが本物かわからない」という反応も生まれており、AIの精度の高さが改めて注目を集めました。

meituで街頭インタビューされた写真が誰でも作れるよ🩵💖 pic.twitter.com/03t1IpEyUE
— 齊藤千夏 (@Chinatsu_Pchuu) 2026年5月17日
これはAI技術そのものへの関心を呼び起こすコンテンツでもあります。
「このクオリティでスマホアプリが無料でできるの?」という驚きが、さらなる投稿・シェアを促す循環を生んでいます。
ブランドはこのトレンドにどう乗るか
こうした「AIで遊べる参加型フォーマット」は、ブランドにとっても有効なマーケティング手段になり得ます。
ただし、乗り方を間違えると「便乗感」が出てしまうため、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
早期にコンテンツを作成・投稿する
トレンドの初期フェーズに乗ることが最重要です。
「もう周知されてから参加する」では遅すぎます。
AIトレンドは特に展開が速く、1〜2週間で旬が過ぎることも珍しくありません。
自社らしいひとひねりを加える
ただ同じフォーマットで投稿するだけでは埋没します。
自社製品やサービス、ブランドキャラクターをうまく絡めることで「オリジナリティ」が生まれ、ブランド想起につながります。
UGCを生み出す仕掛けを作る
ハッシュタグを設定し、フォロワーが参加しやすい環境を整えることで、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の自然な拡散を促せます。
コメントやリポストで反応した人をフィーチャーするなど、参加者が「報われる」設計も効果的です。
重要なのは、こうした参加型AIトレンドを「一時的なブーム」と見なさず、「どんなフォーマットがなぜバズったか」を分析してナレッジとして蓄積する姿勢です。
AI画像生成がSNSマーケティングを変える
今回のMeituのトレンドは、AI画像生成技術がコンテンツ消費の形を変えつつあることを象徴しています。
これまでのSNSトレンドは「面白い動画を見る」という受動的な楽しみ方が中心でしたが、AIの普及によって「自分が主役の画像・動画を作って投稿する」という能動的な参加型コンテンツへと移行しつつあります。
インフルエンサーに依存しなくても、普通のユーザーが「自分もやってみた」を自然に投稿できる環境が整ってきたのです。
まとめ
MeituのAI街頭インタビュー機能がバズった背景には、「誰でも参加できる低ハードル」「インフルエンサーによる認知→拡散の連鎖」「ユーモアとリアリティの絶妙なバランス」という三つの要素がありました。
SNS運用担当者やマーケターにとって、こうした参加型AIトレンドの構造を理解しておくことは、次のバズを仕掛けるうえでの大きなヒントになります。
AIが変えるSNSの楽しみ方は、まだまだ進化の途中です。