「Posts」と「Reposts」が引き裂かれた日——Xプロフィール改修の中身
「A dedicated Reposts tab is coming soon to keep the Posts tab cleaner」。
7月中旬、Xの動きに詳しい海外アカウントがそう投稿しました。
プロフィール画面から、リポストがひっそりと居場所を変えていたのです。
7月16日頃、日本のタイムラインでも異変に気づく人が急増しました。
プロフィール上部に「Posts」「Reposts」「Replies」「Media」「Articles」という見慣れないタブが並んでいます。
これまで一本の流れで見えていた投稿とリポストが、別々の場所に切り分けられていたのです。
SNS運用担当者にとって、プロフィール画面は自社アカウントの「顔」そのものです。
表示のされ方が変われば、フォロワーに伝わる印象も、日々の運用のやりやすさも変わってきます。
今回はこの変化の中身と背景を、一次情報を交えながら確かめてみました。
先に結論をまとめると:
– Xは7月16日頃からプロフィール画面に「Posts」「Reposts」「Replies」「Media」「Articles」の5タブを追加し、投稿とリポストを分離した
– 公式のアナウンスはなく、一部ユーザーから段階的に反映されている改修とみられる
– 日本語ユーザーに根付く「空リプ」文化や、企業アカウントの見え方に影響が出る可能性がある
突然増えた5つのタブ
Xのプロフィール画面は、これまで自分の投稿とリポストが時系列で混在して表示される仕組みでした。
それが7月16日頃を境に、「Posts」(オリジナル投稿)と「Reposts」(リポスト)が別タブに分離されました。
さらに「Replies」「Media」「Articles」まで追加される、まとまった刷新になっています。

海外のX動向に詳しいアカウントは、変更点をこうまとめています。
日本語に訳すと「Xがプロフィールページを再設計している。
単なる見た目の変更ではない。
フォロー中/DMボタンが相互フォロー表示の下に移動する。
Postsタブをすっきりさせるための専用Repostsタブが近く登場する」という投稿です。
🚨 X is redesigning the profile pages and it’s not just a visual refresh.
— Iorel (@Iorel_X) 2026年5月26日
Here’s what’s changing:
• The Subscribe and DM buttons are moving below the mutual followers
• A dedicated Reposts tab is coming soon to keep the Posts tab cleaner
• Posts will no longer appear in… pic.twitter.com/HCOnu5V8jv
この投稿が示す通り、変更はタブの追加だけにとどまりません。
フォローボタンの位置が変わり、メディア(画像・動画)はデフォルトで非表示になるなど、プロフィール全体のレイアウトが見直されています。
イーロン・マスク氏主導とみられるUI刷新の一環で、今のところXから公式な発表は出ていません。
ただ、この変化がなぜここまで広く話題になったのかは、公式発表の有無だけでは説明がつきませんでした。

なぜ「見づらい」の声が広がったのか?
日本のユーザーの反応を見ると、単なる新機能への戸惑いを超えた不満が目立ちます。
背景にあるのが、日本語圏特有の「空リプ」(特定の相手を名指しせず、リポストやリプライを介して間接的に思いを伝える投稿文化)です。
このコミュニケーションが、Xでは長年根付いてきました。
投稿とリポストが同じタイムライン上に混在していたからこそ成立していた「文脈の流れ」が、タブ分離によって読み取りにくくなったという指摘が相次いでいます。
海外ユーザーの反応にも、似た違和感が見て取れます。
日本語に訳すと「Twitterのアップデート。
投稿はもう返信タブに表示されなくなる。
リツイートはもう投稿タブに表示されなくなる。
完全に別タブへ移すのではなく、投稿タブからリツイートを除外できるオプションを追加すべきだった」という投稿です。
Twitter update 👀
— ㆅ (@howfxr) 2026年5月26日
— Tweets will no longer appear in the replies tab
— Retweets will no longer appear in the posts tab
They should've added an option to filter retweets out of the Posts tab instead of completely moving them to a separate tab. https://t.co/OHvM4zmQRD
つまり、問題は「分離すること」自体ではなく「選べないこと」にあるようです。
ユーザーが自分の好みで表示を切り替えられる設計であれば、ここまでの反発は生まれなかった可能性があります。
実際、X公式のヘルプページを見ると、リポスト表示のオン・オフを個別に設定できる機能自体は以前から存在しています。
今回の一括タブ分離は、その延長線上というより、プロフィール全体のレイアウトを刷新する大がかりな施策だと見るのが妥当そうです。
Shiritomo編集部の考察:企業アカウントが今すぐ確認すべきこと
この変更でSNS運用担当者が意識すべき点は2つあります。
1つは、フォロワーが自社アカウントのプロフィールを訪れたとき、まず目に入るのが「Posts」タブ、つまりオリジナル投稿だけになったということです。
これまでリポストで埋めていた「賑わい演出」が見えにくくなった分、オリジナル投稿の質そのものが、初見の印象を左右する比重が増しています。
もう1つは、フォローボタンやDMボタンの位置変更です。
問い合わせ導線として固定ツイートやプロフィール文にDM誘導を書いている場合、ボタン位置の変化でクリック率が変わる可能性があります。
プロフィール経由の流入数を追っている担当者は、今週の数値変化を注視しておくとよさそうです。
公式アナウンスがない以上、対応は「様子見」ではなく「自社アカウントで実際にどう表示されているか確認する」ことから始めるのが現実的です。
まとめ
Xのプロフィール画面は、公式発表のないまま静かに、しかし大きく姿を変えました。
投稿とリポストの分離は日本語ユーザーの空リプ文化と相性が悪く、賛否が割れる形で広がっています。
SNS担当者はまず自社アカウントの見え方を確認し、フォロー導線への影響を見極めることが次の一手になりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- Xのリポストについてよくある質問 — リポストの表示・非表示設定に関する公式ヘルプ
- About different types of Posts(X公式ヘルプ) — Posts・Replies・Repostsなど投稿タイプの公式解説