レンズに緑文字で98言語――「INMO GO3」が二子玉川で体験できる理由
レンズの奥に、話しかけた言葉がそのまま緑色の文字になって浮かび上がる。
イノモ日本が7月17日に予約受付を始めた「INMO GO3」は、そんなスマートグラスです。
価格は税込み9万9800円、発売日は7月30日。
旅行先やビジネスの場で言葉の壁をどこまで越えられるのか、気になって調べてみました。
値段だけ見ると気軽に手が出る額ではありませんが、通訳アプリやポケトークのような専用端末を使ってきた人にとっては、選択肢が一つ増える話でもあります。
先に結論をまとめると:
– INMO GO3は税込み9万9800円、7月17日予約開始・7月30日発売で、98言語のリアルタイム翻訳をレンズに表示できる
– 本体は約58gと軽量で、交換式バッテリーにより外出先でも電池切れに対応しやすい設計
– 二子玉川蔦屋家電で7月16日から8月16日まで実機を体験でき、購入前に試せる場が用意されている
何が起きたのか——スマートグラスに翻訳字幕が乗る時代
イノモ日本は、中国の影目科技(INMO)が展開する製品を日本市場に持ち込む形で設立された日本法人です。
今回発売されるINMO GO3は、影目科技として初めて公式に日本に本格参入する製品と位置づけられており、二子玉川蔦屋家電での体験会も同社が主導しています。
このニュースが広がったきっかけの一つが、日本経済新聞のポストでした。
即時通訳スマートグラス、日本初上陸 イノモ日本が7月30日発売https://t.co/qbgMsiIGRt
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) 2026年7月16日
「INMO GO3」は日本語を含む98の言語に対応し、翻訳結果をレンズに表示します。希望小売価格は税込み9万9800円。通常使用なら8時間稼働します。
「日本語を含む98の言語に対応し、翻訳結果をレンズに表示する」という一文がそのまま製品の核心を表しています。
通常使用で8時間稼働という点も、実際に外出先で使うことを考えると重要な情報です。
98言語対応という数字の大きさよりも、それをメガネという日常的に身につけるデバイスで実現した点が、このニュースが話題になった理由といえそうです。
翻訳アプリをスマホで開く動作自体が、旅先や商談の場では地味にハードルになるからです。

では、実際のスペックや使い勝手はどこまで裏が取れているのでしょうか。
ここからは公式発表や実機に触れたメディアの記事をもとに、もう少し詳しく見ていきます。
調べて分かったこと
価格と発売スケジュールはどうなっている?
イノモ日本の発表によると、INMO GO3の希望小売価格は9万9800円(税込み)です。
予約販売期間は2026年7月17日から7月29日までで、正式発売日は7月30日(木曜日)としています。
度付きレンズ対応モデルについては7月31日を予定しているとの情報もあり、視力矯正が必要な人向けの選択肢も用意されているようです。
X上のツイートにあった「599ドル(9.7万円)」という指摘も見かけました。
AIスマートグラス「INMO GO3」、7月30日発売
— こたうち さんさん (@kotauchisunsun) 2026年7月16日
Kickstarterでしか買えなかったINMO Go 3が日本でも取り扱い開始。
・両眼単色ディスプレイ
・解像度640×480
・58g
・公式価格は599ドル(9.7万円)
ということは技適通ってるんですね。コレ。
Amazonでも買えるようになるらしいhttps://t.co/qfRz5I5t8z
これはKickstarterでの海外価格と、今回の日本の正式価格を比較した投稿です。
為替や関税を考えるとほぼ同水準に収まっており、日本向けに大きく上乗せされたわけではなさそうです。
技適(技術基準適合証明。
日本国内で無線機器を使うために必要な認証)を通過している点は、輸入デバイスにありがちな「使えるけど法的にグレー」という不安を払拭する材料といえるでしょう。

スペックと翻訳機能は数字通りなのか
公式発表とメディアの実機レポートを突き合わせると、以下の仕様が確認できました。
- 本体重量:約58g
- ディスプレイ:両眼グリーンMicro-LED、解像度640×480ドット、視野角30度、最大輝度1,500nit
- バッテリー:交換式(270mAh)、標準使用で最大8時間
- ストレージ:256MB+64GB
- 通信:Wi-Fi 2.4GHz、Bluetooth 5.4
- 翻訳:オンラインで98言語、オフラインでも英語・日本語・中国語など主要9言語に対応
翻訳の双方向対応については、単体では自分が聞いた言葉が字幕として表示される仕組みが中心で、会話の相手側にも音声で翻訳を届けるには「INMO Speaker」というオプションのスピーカーを組み合わせる必要があるようです。
これまでのスマートグラス型翻訳デバイスでは、話す側と聞く側の双方向をきれいに解決できないケースが多かったのですが、この組み合わせでその課題に対応している点は評価されています。
なお、hookやsummaryにあった「ChatGPT活用」という表現については、AIアシスタント機能としてChatGPTやGeminiのような生成AIが組み込まれていると紹介する記事はあるものの、イノモ日本の公式発表文で採用モデル名が明記されているわけではありません。
翻訳・要約・議事録作成といったAI機能の裏側で使われている技術という理解にとどめておくのが正確でしょう。
実際に見え方はどうなのか
実機に触れた記者のレポートでは、「グリーンで表示される文字ははっきりと見ることができ、なおかつ表示面積も広く感じた」という感想が紹介されていました。
屋外の明るい場所でも視認性を保てるよう、最大1,500nitという高輝度設計になっている点が効いているようです。
バッテリーについても、「すぽっと抜けてすぐに交換できる」という使い勝手の良さが指摘されています。
スマートグラスは充電のためにいったん外して置いておく必要がある製品が多いなか、交換式バッテリーなら装着したまま使い続けられる時間を延ばせるのが利点です。
旅行中に「あと少しで通訳が必要な場面なのに電池が切れた」という事態を避けやすくなります。
体験できる場所についても情報が出ています。
二子玉川蔦屋家電(東京都世田谷区)では2026年7月16日から8月16日まで、実機に触れられる展示が行われています。
購入前に翻訳の反応速度や文字の見え方を確認したい人にとっては、貴重な機会になりそうです。
Shiritomo GADGET編集部の考察
スマートグラス型の翻訳デバイスは、これまでKickstarterなど海外クラウドファンディング経由でしか手に入らない製品が中心でした。
今回のように国内正規代理店が技適を通した状態で家電量販店の店頭に並べ、体験会まで用意するのは、市場としての本気度を感じさせます。
個人的に注目したいのは、双方向翻訳を本体単体でなくオプションのスピーカーで解決している設計判断です。
全部入りを目指すのではなく、必要な人だけが追加投資できる構成にしたことで、本体価格を9万9800円に抑えられた可能性があります。
度付きレンズ対応を分離発売にしたのも同じ発想でしょう。
日常使いのウェアラブルとして定着するかどうかは、翻訳精度そのものより「メガネとして毎日かけたくなるデザインか」という部分にかかっているのではないでしょうか。
まとめ
INMO GO3は、98言語のリアルタイム翻訳をレンズ上に表示するという分かりやすい価値を、9万9800円という現実的な価格と58gの軽量設計で実現したスマートグラスです。
二子玉川蔦屋家電での体験会も含め、購入を検討する材料はすでに揃いつつあります。
さらに深掘りしたい方へ
INMO GO3の詳しい仕様や購入情報は、イノモ日本の公式発表を確認するのが確実です。


