「インスタは連絡ツール、Xは推し活専用」——大学生のリアルなSNS事情リストが338万ビューを突破
「インスタって、もはや連絡アプリなの?」——そんな疑問が頭をよぎったのは、あるXの投稿を見かけたときです。
2026年5月1日、19歳の大学生が投稿した「大学生のSNS事情まとめ」が、24時間で338万ビューを超えて拡散しました。
「インスタは必須の連絡ツール」「BeReal(ビーリアル)は6割が使ってる」「Xはほぼ入学告知か推し活のみ」——シンプルな一覧ですが、マーケターにとっては見逃せないデータになっています。気になって深掘りしてみました。
「若者のSNS像」、想像とはかなり違っていた
この投稿が捉えたリアルは、マーケティング担当者が想定する「若者のSNS像」とかなり異なっています。
まず目を引くのは、Instagramが「SNSというより連絡アプリ」として機能しているという点です。
サークルの連絡や課題共有など、LINEと並ぶ実用ツールとして使われているようです。東京工科大学の調査では、大学生のInstagram利用率は82.6%と、Xを上回っています。
次いで注目したいのが、BeReal(ビーリアル)の浸透率です。「大学生の6割が使っている」という数字は、マーケター視点でも要チェックの動向ではないでしょうか。
日経がBeRealの特性を解説したポストも関連して広がっています。通知から2分以内に前後カメラ同時撮影を強制する仕組みが「盛れないSNS」として若年層に受け入れられている、という内容です。
【BeReal.とは】
「盛らないSNS」としてZ世代に浸透https://t.co/BiDd8lpjQNビーリアルはアプリに通知が届くと、原則2分以内に写真を撮って投稿しなければなりません。
写真を「盛る」ことができない各種の制約が特徴で若年層の人気を集めています。
(2024年4月の記事)
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) 2026年5月1日
一方で、大学内からBeRealへの本音も飛び出しています。「同年代の『BeReal一緒に映ろう』という圧、本当にやめてほしい。許可なく撮るのは盗撮だし、プライバシーへの配慮がなさすぎる」——この投稿が5800いいねを集め、「強制参加文化」への反発も一定数いることがわかります。
同年代の「BeReal一緒に映ろう」っていう圧、本当にやめてほしい。
大学で勝手に撮られてからトラウマ。本人は「ノリ」のつもりでも、許可なく撮るのは普通に盗撮だし、プライバシーへの配慮がなさすぎる。…
— 伊藤悠真 (@ItoYuumi0993) 2026年4月30日
大人版・陰キャ版のパロディも次々と登場し、世代や性格によるSNSの使い分けの違いが浮き彫りになっています。
データで見ると、BeRealだけが伸び続けていた
Z世代のSNS利用率の推移を追うと、興味深い傾向が見えてきます。
サイバーエージェントの調査によると、InstagramとXは近年やや失速気味です。それに対してBeRealは、2023年の13.2%から2025年には22.8%に上昇しており、唯一継続して伸びているSNSといえるでしょう。
ただし、BeRealには注意点もあります。利用規約では「グローバル公開設定の場合、撮影コンテンツをBeReal社が30年間広告利用できる」という条項があり、このリスクを知らずに使っている若者も少なくないようです。大阪染織機械株式会社の公式アカウントがこの点を丁寧に解説したポストが拡散されていますが、SNSリテラシー(SNSを正しく・安全に使うための知識)教育の必要性は依然として高いといえます。
マーケター視点でまとめると、2026年現在の大学生のSNS像はこうなっています。
- Instagram: 連絡・コミュニティ管理の実用ツール(利用率82.6%)
- BeReal: 「盛らない」リアルタイム共有でZ世代に浸透中
- X: 推し活・情報収集に特化した使い方が主流
- LINE: 身近な関係者との業務的連絡
- TikTok: 動画消費・エンタメ中心
企業がInstagramだけでキャンパスマーケティング(大学生・若年層向けのマーケティング活動)を設計していると、重要なプラットフォームを見落とすリスクがあります。
もっと深掘りしたい方はこちら
- 【2026年4月版】最新SNSニュースまとめ(comnico):https://www.comnico.jp/we-love-social/sns-news
- Z世代のSNS利用率推移「BeRealだけが伸びた」(Web担当者Forum):https://webtan.impress.co.jp/n/2025/12/10/51816
- 現役大学生が語るリアルなSNS活用実態(マナミナ):https://manamina.valuesccg.com/articles/4450
まとめ
Instagramは連絡ツール、Xは推し活専用、BeRealは新世代のリアル共有プラットフォームとして大学生に浸透しています。
ターゲットが若年層のマーケターにとって、この構造変化を前提にプラットフォーム戦略を見直す時期が来ているのかもしれません。