AI最新情報 読了 5 分

「双子」状態のAI動画生成モデル——ViduとSeedance 2.0が同じプロンプトで瓜二つな動画を出してきた件

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月12日 更新
「双子」状態のAI動画生成モデル——ViduとSeedance 2.0が同じプロンプトで瓜二つな動画を出してきた件

同じプロンプトと参照画像を使って、2つの異なるAIモデルで動画を生成してみたら、服装も動きも背景もほぼ一致した——そんな比較動画がXで話題を呼んでいます。
問題の「双子」はViduの新モデル「Omni Video Pro」とByteDance(バイトダンス:TikTokの親会社)の「Seedance 2.0」。
5月10日頃にひっそり登場したViduの新モデルが、Seedance 2.0と驚くほど似た出力を見せていることがクリエイターたちの間で話題になっています。

Vidu Omni Video Proとはどんなモデルか

Viduは中国のAI動画生成ツールで、「Omni Video Pro」はその最新モデルです。
現時点ではアジア圏を中心に展開されており、1080p解像度・最長約16秒の動画を生成できます。
特にアニメーション表現が得意で、キャラクターの服装・表情・動きの再現精度が高いと評価されています。

海外のAIクリエイターBrent Lynch氏は、こう投稿しています。

「サプライズ:Seedance 2.0の対抗馬が登場! Vidu Omni Video Pro。
現時点でアジアのみ。
アニメでは過去最高にSeedance 2.0に近い出力を示している」(意訳)という内容で、動画比較を添付しています。

日本のユーザーからも驚きの声が上がっています。

「うわー!なんだコレ! Omni Video Pro!? なんかすんごいんですけど!! 生成結果も消費クレジットも!!」という反応には、モデルの質への驚きと、クレジット消費量の多さへの引っかかりの両方が表れています。

Seedance 2.0との「一致」は何を意味するのか

Seedance 2.0は、CapCutなどを通じて提供されているByteDance製のAI動画生成モデルで、2026年現在において動画品質・キャラクター再現性でトップクラスの評価を受けているモデルです。

ユーザー比較によると、花畑を歩く少女のシーンや高速カットシーンなど、複数のプロンプトでVidu Omni Video ProとSeedance 2.0の出力が非常に近しい結果を示しています。

「ここまで似ているのは偶然ではないのでは?」という疑念も当然生まれますが、現時点でViduもByteDanceも公式なコメントを出していません。

ここで一つ、客観的に整理しておきたい点があります。
AI動画モデルは基本的に同じように学習されたアーキテクチャ(モデルの構造)を使っており、同じプロンプトに対して似た出力を返すことは技術的にあり得ます。
ただ、「服装・動き・背景まで一致する」レベルの類似性は、通常の品質競争の範囲を超えているとも感じます。
この点については今後の検証が待たれます。

クリエイターにとって何が変わるか

Viduのネックとして指摘されているのが、クレジット消費の速さです。
Seedance 2.0がCapCutを通じて比較的手頃に使えるのに対し、Vidu Omni Video Proはクレジット消費が激しく、普段使いしにくいとの声が聞かれます。

とはいえ、AI動画モデルの品質競争が激化していることは間違いなく、クリエイターにとっては選択肢が増え、コンテンツ表現の可能性が広がっています
「どのモデルで何を作るか」という判断をするために、各モデルの得意・不得意を把握しておくことがますます重要になりそうです。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

Vidu Omni Video ProがSeedance 2.0と驚くほど似た出力を見せていることは、AI動画生成の品質競争が新たな局面に入ったことを示しています。
「双子」とも言われる類似性の背景に何があるのかは今後の検証が必要ですが、いずれにせよクリエイターにとって試してみる価値のあるモデルが1つ増えたことは確かです。