内閣広報室の新Xアカウント、首相外交写真のカメラワークがネットで物議
「ぼやけた後ろ姿」「専用機の構図が雑」——Xのタイムラインにそんな批評が流れているのを見かけて、思わず調べてみました。
批評の対象は、一般クリエイターではなく、日本政府の公式アカウントです。
2026年5月1日、内閣広報室が試行的に開設したXアカウント「@PressSec_JP」が、開設翌日から予想外の話題を集めているようです。
政府アカウントらしくない”攻めた運用”が話題に
@PressSec_JPは、高市首相のベトナム・オーストラリア外遊に合わせて1か月間(5/1〜6/1)の試行運用として開設されました。
内閣広報官の佐伯耕三氏が「総理の近くから見る総理の姿などを、より柔軟にタイムリーに発信するため」という目的で投稿を行っています。
アカウントが注目を集めた理由は、その”攻めた運用”にあります。
記者席から写した総理の珍しいアングルを連投するスタイルが「政府アカウントらしくない」と驚きを呼んでいます。

オーストラリア到着を報告した投稿は1万件を超えるいいねを集め、タイムリーな情報発信を評価する声も多く見られました。
オーストラリアに到着しました。首脳会談は明日行われます。 pic.twitter.com/3CW4F9ZX7Z
— 内閣広報室試行アカウント (@PressSec_JP) 2026年5月3日
一方、記者とのやりとり映像に内閣広報室が著作権を表示したことへの指摘も拡散しています。
「内閣記者会は同意していないのでは?」「法律に触れるのではないか」——そんな声がX上で広がっているようです。
内閣広報室が、総理と記者のやりとり映像に、著作権を表示した。多分、記者側、内閣記者会は同意していないだろう。重大な権利侵害だなぁ。法律に触れるのではないか。
— 閑居 (@doatease2313) 2026年5月3日
「内閣広報室ではなく、高市総理広報室では」という皮肉も飛び交い、政治的な議論へと発展する場面もあったようです。

背景を深掘りしてみました
J-CASTニュースの報道によると、このアカウントは通常の首相官邸公式(@kantei)とは別に設けられたもので、内閣広報官が個人に近い形で更新するのが特徴とのことです。
政府・官公庁のXアカウントはこれまで「お知らせの一方通行」が主流でした。
@PressSec_JPはその慣例を破り、外交の現場から「総理が今ここにいる」という臨場感を伝えることを意識しているように見えます。
産経新聞の記事を引用して「そのとおりです」と応答するなど、一般ユーザーに近い発信スタイルも話題を呼んでいます。
著作権をめぐる問題については、内閣記者会が同意していないとの指摘がX上で広がっており、法的な問題を指摘する声も出ているようです。
「試行」という位置づけながら、写真の質・著作権・対話スタイルの3点で議論が起きるとは、SNS運用の難しさを改めて感じますね。
なお、アカウントは1か月の試行後に継続か終了かが判断される見込みです。
さらに深掘りしたい方へ
まとめ
写真1枚の「ぼやけ」がきっかけで、SNS上の政府広報が議論の俎上に乗るという展開、なかなか興味深いのではないでしょうか。
公式機関が「試行」であっても、投稿は即座に批評にさらされる——それがSNSというフィールドの現実かもしれません。
1か月の試行期間を経てこのアカウントがどう評価されるか、官公庁SNS運用の教科書的な事例として今後も語られることになりそうです。