元手240万円から資産5億円超、ちょる子さんの新番組にマネーフォワードが賭けた狙い
元手234万円。
会社員として働きながら株式投資を続けた「ちょる子」さんが、この金額を5億円超まで育てたという実績は、投資メディアで何度も特集されてきました。
その本人が2026年8月16日、株好きフリーアナウンサーの佐田志歩さんとペアを組んだYouTube新番組をスタートさせています。
番組の中身そのものよりも気になったのは、Fintech(金融とテクノロジーを掛け合わせたサービス)企業のマネーフォワードが、なぜこのタイミングでインフルエンサーとアナウンサーをペアにした番組を作ったのかという点です。
SNS運用やコンテンツマーケティングに関わる方にとって、企画設計のヒントが詰まった事例だと感じたので調べてみました。
先に結論をまとめると:
– マネーフォワードが運営するYouTubeチャンネル「ME STUDIO」で、新番組「ゆるっと診断!ちょる子×佐田志歩のマネークリニック」が2026年8月16日にスタートした
– 資産5億円超を築いた個人投資家とアナウンサーの組み合わせは、投資教育コンテンツに「信頼性」と「親しみやすさ」を同時に持たせる狙いがある
– 「診療所」という設定でQ&A形式にしていることが、視聴者参加型のコンテンツとして回り続けやすい設計になっている
佐田志歩さんの告知に1800件超の「いいね」が集まった
番組開始を最初に伝えたのは、パーソナリティを務める佐田志歩さん本人でした。
初回配信当日である8月16日朝、飾らない短い告知を投稿しています。
「なんとこの度、ちょる子さんとの新番組が始まります」という書き出しで、初回配信を当日19時からと予告する内容でした。
なんとこの度、ちょる子さんとの新番組が始まります!🥹👏
— 佐田志歩 (@shiho_312) 2026年8月15日
初回は今夜19:00公開です✨
楽しみにお待ちください〜🫶 https://t.co/aX93jhk3Jo
この投稿は1837件のいいね、27万件超のインプレッション(投稿が表示された延べ回数)を集めています。
番組の告知としては小規模なインフルエンサー投稿の域を超えた反応ですが、これだけでは「なぜマネーフォワードがこの二人を選んだのか」までは見えてきません。
番組の背景を一次情報で確認してみました。

調べて分かったこと
なぜ「ちょる子さん×佐田志歩さん」という組み合わせなのか?
ちょる子さんは兼業ママ投資家として知られ、元手234万〜240万円から資産5億円超(一部報道では現時点で3億〜4億円台とする記載もあります)を築いた実績を持ちます。
トウシルやダイヤモンド・オンライン、JBpressなど投資系メディアで繰り返し特集される、いわば「実績で語れる」タイプの個人投資家です。
一方の佐田志歩さんは株好きフリーアナウンサーとして活動し、以前から著名投資家テスタ氏の投資教育企画「テスタの魔法株学校」などにも出演してきました。
今回のX投稿を見る限り、ちょる子さんとは以前から交流があり、投稿でも敬意のこもった言葉を使っています。
つまりこの番組は、実績を持つ「専門家役」のちょる子さんと、視聴者目線で疑問を代弁できる「進行役」の佐田志歩さんという、役割の異なる二人を組み合わせた構成になっています。
片方だけでは「専門的すぎて距離を感じる」か「親しみやすいが説得力に欠ける」かのどちらかに寄りがちですが、二人セットにすることでその弱点を補い合っているように見えます。
「診療所」スタイルというコンテンツ設計は何を狙っているのか?
番組の正式名称は「ゆるっと診断!ちょる子×佐田志歩のマネークリニック」で、投資の悩みを「診断」する診療所風の設定になっています。
初回のテーマは「月1万円のNISA(少額投資非課税制度:一定額までの投資益が非課税になる制度)だけで大丈夫?」というもので、視聴者から公式フォームで悩みを募集し、それに答える形式です。
このQ&A形式は、単発の解説動画と違って「次はどんな相談が来るか」という継続視聴の理由を作りやすいのが特徴です。
視聴者側も自分の悩みが取り上げられるかもしれないという参加感を持てるため、コメント欄や応募フォームからのエンゲージメント(視聴者との相互のやり取り)が生まれやすい設計になっています。
動画内のトーンも終始かしこまらない掛け合いを交えているようで、「専門番組だが構えずに見られる」バランスを意図しているように感じます。
実際、ちょる子さん本人のアカウントからも、初回配信に合わせてお悩み相談フォームへの投稿を呼びかける投稿がされていました。
『ちょる子×佐田志歩のマネークリニック』へのお便り・ご相談投稿フォームはこちら! https://t.co/QiWyTDPKCi
— ちょる子🐣LINEやっていません (@kabu_st0ck) 2026年8月16日
パーソナリティ側から繰り返し「投稿してほしい」と呼びかける導線を作ることで、視聴者参加のハードルを下げようとしている様子がうかがえます。
なぜマネーフォワードのようなFintech企業がYouTube番組に力を入れるのか?
ME STUDIOは、マネーフォワードが運営する動画メディアで、もともとマネーフォワード MEが手がけるイベント・セミナーの発展形として位置づけられています。
家計簿アプリや資産管理サービスを提供する企業にとって、ユーザーの投資リテラシー(お金にまつわる知識や判断力)を底上げすることは、サービスそのものの利用継続にも直結するテーマです。
広告的な訴求だけでは届きにくい層に対して、実績を持つインフルエンサーを起用したコンテンツで「役に立つ情報源」として認知してもらう。
これは金融教育というテーマと、企業のブランディングを同時に進める狙いがあると考えられます。
Shiritomo編集部の考察:番組設計から見える3つの狙い
この番組が示唆的なのは、単に有名な投資家を呼んで喋らせるのではなく、役割設計まで踏み込んでいる点です。
ちょる子さんが「答える側」、佐田志歩さんが「聞く側」という非対称な配置にすることで、初心者の視聴者は佐田さんに感情移入しながら学べます。
これは自社のオウンドメディアやSNSアカウントで専門家を起用する際にも応用できる考え方で、「詳しい人を呼ぶ」だけでなく「誰が代わりに質問してくれるか」まで設計すると視聴継続率が変わってくるはずです。
また、視聴者から悩みを募集する形式は、企画のネタ切れを防ぎつつ、寄せられた質問のテーマ傾向を分析すればニーズ調査にもなります。
番組が続くほど「よくある質問」の蓄積が財産になる構造は、YouTube運用のロングテール戦略として理にかなっていると言えるでしょう。
まとめ
ちょる子さんと佐田志歩さんの新番組は、単なる著名投資家の起用にとどまらず、専門性と親しみやすさを役割で分担し、視聴者参加型のQ&A形式で継続視聴を狙う設計になっています。
今後の配信でどんなテーマが取り上げられ、どんな質問が集まるかにも注目したいところです。
さらに深掘りしたい方へ
番組の告知や進行状況は、パーソナリティを務める佐田志歩さんのX(@shiho_312)でも随時発信されています。
投資教育コンテンツのマーケティング事例として、今後の配信の反響もあわせて追ってみると発見があるかもしれません。