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「サメ映画としてはあり得ない」──『温泉シャーク2 九州大決戦』、クラファン返礼品まで沸いた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月7日 更新
「サメ映画としてはあり得ない」──『温泉シャーク2 九州大決戦』、クラファン返礼品まで沸いた理由

「クラファンのサメ、届きました。
思ったより大きいです。」

9月4日に公開されたばかりの映画本編よりも先に、こんな投稿が4000件を超える「いいね」を集めていました。
投稿主が手にしていたのは、クラウドファンディングの返礼品として届いたサメの置物です。
『温泉シャーク2 九州大決戦』は、熊本県小国町など九州を舞台にしたB級コメディホラー映画で、前作の公開から2年をかけてこの日にたどり着きました。
X上ではFilmarks(映画レビューサイト)のスコアの高さと、公開までの制作エピソードの両方が同時に話題になっています。
この記事では、なぜ本編以外の投稿まで伸びているのか、続編としてどんな作りになっているのかを、公式情報とあわせて確認していきます。

先に結論をまとめると:
– 『温泉シャーク2 九州大決戦』は9月4日に全国公開され、Filmarksで4.3という高いスコアを集めています
– 話題の中心はクラウドファンディングの返礼品や制作エピソードなど、本編の外側にある「参加できる要素」です
– 舞台を熊本県小国町など九州各地に広げ、前作から2年をかけて作り込まれた続編になっています

熊本を舞台にしたサメ映画がまた話題に

本作は、前作『温泉シャーク』の公開からおよそ2年後の続編にあたります。
前作は2024年7月5日に公開され、架空の街「S県暑海市」を舞台にしたクラウドファンディング発のB級特撮アクション映画として、全国30館規模ながら公開初週のミニシアターランキングで1位を獲得しました。
続編となる今作は、熊本県小国町の杖立温泉やわいた温泉郷、長崎県佐世保市の西海橋などをロケ地に、舞台を九州各地へと広げています。

監督・脚本は前作から続投の井上森人さんです。
主演は柴田瑠歌さんで、地元の象徴「サメ太郎像」を巡る騒動に巻き込まれる速見天満役を演じ、これが映画初主演になりました。
金子清文さん、内藤正記さんら前作キャストに加え、天満の祖父・速見勇治役として熊本県小国町出身の勝野洋さんも出演しています。

公開初日には、劇場で上映後の拍手が鳴り止まなかったとする報告がX上で相次ぎました。
ただ、それ以上に拡散していたのが、クラウドファンディングの支援者に届いた返礼品の投稿です。

投稿に写っていたのは、灰色のサメの置物で、エラの部分に赤い傷のような塗装が入っています。
「サメだけに」という一言が添えられていますが、この置物がなぜ返礼品になったのか、そして本編とどうつながっているのかは、投稿だけでは分かりません。
クラウドファンディングの実施内容を調べてみました。

調べて分かったこと

なぜ「マッチョツヨツヨプラン」が話題なのか

『温泉シャーク2 九州大決戦』のクラウドファンディングは2025年2月22日から3月31日まで実施され、3,080万8,489円が集まりました
支援プランの中には951人が支援した「サメマシマシプラン」があり、支援した人数の分だけ、劇中に登場するサメが951匹に増えるという仕組みでした。
支援額が作品の作り込みへ直接反映される設計になっています。

Xで話題になっていた「マッチョツヨツヨプラン」もこの中の1つです。
1支援ごとに、劇中でキャストが行う「ベンチプレス回数」を1回増やせるという内容でした。

投稿では「途中の謎の筋トレシーンはクラファンで支援するごとに筋トレ回数が増える『マッチョツヨツヨプラン』なるものがあったせいです」と説明されています。
椎名すみやさんら新キャストによるマッチョなアクションシーンは、このプランへの支援が実際に本編の演出へ反映されたものだったわけです。
支援者の存在が、そのまま本編の見どころとして画面に映る構造は、この作品ならではの特徴といえるでしょう。

Filmarksで「あり得ない」と言われる理由

公開直後から、映画レビューサイトFilmarksでの評価の高さも話題になりました。

投稿に添付されたスクリーンショットを確認すると、Filmarksのスコアは4.3でした。
ジャンルはアクション/コメディ/パニックに分類されており、上映時間は88分です。
前作の77分から、続編ではやや長尺になっています。
B級サメ映画というジャンルは特撮のチープさやパロディ要素が前面に出やすく、レビューサイトで高評価が付くこと自体が珍しいとされています。
今作は特撮のクオリティとパロディ満載のファンサービスが「今年最高のおバカ映画」と評されており、狙って作られたチープさと支援者の期待に応える作り込みの両立が、評価につながっているようです。

前作を知らなくても楽しめるのか

物語の舞台は「K県湯国町」という架空の温泉地です。
地元の象徴とされる「サメ太郎像」を女子高生が誤って壊してしまったことをきっかけに、温泉から凶暴なサメが現れるという設定になっています。
前作での戦いから時が経ち、平和を取り戻したかに見えた温泉地に新たな脅威が広がっていく、というのが物語の出発点です。
パロディとコメディが中心の作品性のため、前作を見ていなくても楽しめる作りになっていると案内されていますが、結末部分は公式でも明かされていないため、ここでは触れません。

なお、公開に合わせて『地球防衛軍5 for Nintendo Switch 2』とのコラボキャンペーンも展開されており、サメ映画のコアファン以外にも情報が届く導線が作られています。

Shiritomo MOVIE編集部の考察:続編は「支援した分だけ画面に映る」設計

今回の盛り上がりで気づくのは、拡散の起点が本編の感想ではなく、クラウドファンディングの「見返り」だったという点です。
「サメマシマシプラン」や「マッチョツヨツヨプラン」は支援額に応じて画面の中身が変わる仕組みになっており、支援者は「自分の支援がどう反映されたか」を確かめるために本編を見て、その結果をXで報告します。
感想ではなく検証としての投稿が広がるため、ネタバレを気にせず拡散しやすいという副次効果も生まれているようです。
前作『温泉シャーク』もクラウドファンディングでアンコール上映を実現した経緯があり、今作はその延長線上で「支援が画面に反映される」設計をさらに一歩進めた形といえます。
低予算のB級映画がSNSで話題を維持し続けるには、完成度の高さだけでなく、こうした「参加した実感を持てる仕掛け」が効いているのではないでしょうか。

まとめ

『温泉シャーク2 九州大決戦』は、本編の作り込みだけでなく、支援者が関われる仕組みそのものが話題を広げる続編になっています。
九州を舞台にした次のサメ騒動がどこまで広がるか、劇場での反応も含めて注目です。

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