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EVFをなくしたら内部RAW動画で世界最安に——ニコン新型フルサイズ「Z5IIC」、日本発表はまだ先

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月27日 更新
EVFをなくしたら内部RAW動画で世界最安に——ニコン新型フルサイズ「Z5IIC」、日本発表はまだ先

正面から見ると、ペンタ部の出っぱりがありません。
ニコンが9月24日に海外で発表したフルサイズミラーレス「Z5IIC」は、電子ビューファインダー(EVF:ファインダーを覗いて構図を決める光学部品)を思い切って省略したモデルです。
カメラ好きが集まるXでは発表直後から反応が広がりました。
値段や動画性能が気になる人、次の一台を探している人に向けて、分かっていることを整理します。

先に結論をまとめると:
– ニコンが「Z5IIC」を海外で正式発表。
EVFを省略し、天面がフラットなデザインになった
– 米国価格はボディ単体1,399.95ドル(約22万円)。
内部RAW動画を記録できるフルサイズ機としては最安値クラス
– 日本での発売日・価格は本記事時点で未発表

海外のカメラファンが最初に反応した理由

Z5IICの情報は、カメラ系ニュースサイトの投稿をきっかけに一気に広まりました。

投稿にある製品写真を見ると、黒と銀の2台とも上部にファインダーの出っぱりがなく、なめらかな一枚の面になっています。
フルサイズセンサーを積んだミラーレス機は「ファインダーを覗いて撮る」のが基本という前提が長く続いてきたので、見慣れた人ほど違和感を覚えたはずです。
ただ、これは失敗作ではなく、価格と携帯性を優先した設計判断でした。

調べて分かったこと

なぜEVFを外したのか

Z5IICは、2025年発売の「Z5II」をベースに、EVFと関連部品を取り除いたモデルです。
海外メディアのCinedによると、背面には3.2インチのバリアングル液晶を搭載し、スワイプやピンチ、ダブルタップといったスマートフォンに近い操作で構図やメニュー操作ができます。
ファインダーを覗く動作そのものをなくし、常に液晶を見ながら撮る前提に設計を変えた格好です。
ガジェット系メディアのThe Gadgeteerも「フルサイズでの撮影体験を、より“スマホ的”にした」と評しています。

スペックはZ5IIからどこまで削られたのか

削られたのはファインダーだけで、中身はほぼZ5IIと同等です。
2450万画素の裏面照射型センサーに、上位機と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載し、手ブレ補正は5軸で最大7.5段分。
動画は4K UHD60p、フルHD120pに対応し、10bit H.265のN-Log記録に加えて、12bitのN-RAW動画をSDカード1枚(UHS-II対応)に直接記録できます。
人・動物・乗り物・飛行機に加えて魚も検出する被写体認識AFも引き継いでいます。
重量はボディのみで538g、バッテリーとカードを入れた状態で約620gです。

フルサイズ機で内部RAW動画を記録できるモデルとしては、これが最安クラスになります。
動画制作を始めたい人にとっては、価格の壁が一段下がったことになります。

EVFなしで実際に困らないのか

液晶だけで構図を決める撮り方に不安を感じる人もいるはずです。
この点についてCinedやImaging Resourceは、屋外の強い日差しの下では液晶が見えづらくなる場面があると指摘しつつも、日常的なスナップや動画撮影では大きな支障にならないという評価を伝えています。
プロ用途で厳密な構図を追い込みたい場合は従来型のZ5IIを選び、手軽さと価格を優先するならZ5IICを選ぶ、という住み分けになりそうです。

価格はどれくらいお得なのか

米国価格はボディ単体1,399.95ドル、標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」とのキットで1,699.95ドルです。
これはZ5IIより約300ドル安い設定です。
比較対象としてよく挙がるソニーのフルサイズ機「α7C II」は、日本国内のボディ単体価格が26万円前後(2026年3月時点)で推移しており、単純な為替換算のZ5IIC想定価格(約22万円)とは数万円の開きがあります。

ただし日本発売時にこの価格差がそのまま反映されるとは限りません。
カメラファンのアカウントからは、円安を踏まえた懸念の声も出ています。

α7C IIやキヤノンR8IIもキャッシュバック中で実質的な購入価格が下がっている状況を踏まえ、Z5IICが日本でも「大胆な価格」で来られるかを注視する投稿です。
Z5IICの日本価格はまだ正式発表されていないため、実際に日本で購入できる金額がいくらになるかは現時点で分かりません。

Shiritomo GADGET編集部の考察

Z5IICが示しているのは、「フルサイズ=ファインダーを覗く高級機」という前提そのものの見直しです。
スマートフォンのカメラに慣れた層は、そもそも背面液晶で構図を決める撮り方に抵抗がありません。
そこにフルサイズセンサーと内部RAW動画記録という「本格機の中身」を持ち込んだのが今回の設計だと考えられます。
動画配信やSNS投稿を主目的にするクリエイターにとっては、光学ファインダーの有無よりも、価格と記録フォーマットの自由度のほうが購入の決め手になりやすいはずです。
今後、他メーカーからも同様に構造を簡略化した廉価フルサイズ機が出てくるかどうかは、Z5IICの実売動向が一つの試金石になりそうです。

まとめ

ニコンの新型フルサイズ「Z5IIC」は、EVFを省くことで価格と携帯性を優先しつつ、内部RAW動画記録という本格的な機能を残した一台です。
海外では10月中旬の発売が予定されていますが、日本での発売日と価格は本記事時点でまだ発表されていません。

さらに深掘りしたい方へ

Z5IICの詳細な仕様やハンズオン評価は、以下の海外メディアの記事で確認できます。