型番を全部やめて「PEN」に戻した新型、67年前の名前を今また選んだ理由
E-P7でもE-PL10でもない。
ただ「PEN」。
2026年9月9日、OM SYSTEMが発表した新型ミラーレスカメラの名前は、これだけでした。
1959年にオリンパスが世に送り出した初代PENも、名前はシンプルに「PEN」でした。
あれから67年、型番をいくつも重ねてきたシリーズが、なぜ今また振り出しの名前に戻ったのか。
カメラを持ち歩く人にとって、この選択は「次に何を買うか」を考えるヒントになりそうです。
先に結論をまとめると:
– OM SYSTEMが「PENシリーズ初の自社ブランドモデル」として、型番を持たない新型「OM SYSTEM PEN」を発表
– 従来のE-P7になかった電子ビューファインダー(EVF)と防塵・防滴性能を新たに搭載
– 価格はOM SYSTEM直販でボディ単体148,500円、発売は2026年10月下旬予定
何が起きたのか
OM SYSTEM公式Xアカウントが発表した新製品情報には、こう書かれていました。
─新製品発表|NEW PRODUCT─
OM SYSTEM PEN
小型軽量ボディーに電子ビューファインダー搭載、防塵・防滴対応したミラーレス一眼カメラ
─新製品発表|NEW PRODUCT─
— OM SYSTEM JP (@omsystem_jp) 2026年9月9日
OM SYSTEM PEN
小型軽量ボディーに電子ビューファインダー搭載、防塵・防滴対応したミラーレス一眼カメラ。写真表現を楽しむ「カラー/モノクロプロファイルコントロール」「コンピュテーショナル フォトグラフィ」も搭載。https://t.co/fIougtTsxR
#OMSYSTEMPEN pic.twitter.com/3PkKnWeysa
投稿には1,300件を超えるいいねと180件以上の引用が付き、カメラ好きの間で反応が広がりました。
中には「PENとE-P7 全体的にサイズアップ。
個人的には前面の『OM SYSTEM』ロゴを後ろにしてほしかった感」と、外観の変化を指摘する声も見られます。
PENとE-P7
— とるなら (@FukuiAsobiWeb) 2026年9月8日
全体的にサイズアップ。
個人的には前面の「OM SYSTEM」ロゴを後ろにしてほしかった感。フォントが異なるのもそわそわする印象。 https://t.co/AMYvUO3RZI pic.twitter.com/cPU0NVDxwQ
ただ、この投稿だけでは「何が新しくなったのか」の全体像はつかめません。
そこで、OM SYSTEMの公式発表とニュースサイトの一次情報を確認しました。
調べて分かったこと
何が「シリーズ初」なのか
OM SYSTEMの公式発表によると、新型PENは有効約2,037万画素の4/3型Live MOSセンサーと121点オールクロス像面位相差AFを搭載し、人物や犬・猫を検出するAI被写体認識AFにも対応しています。
これまでのPENシリーズにはなかった電子ビューファインダー(約236万ドットOLED)と、防塵・防滴仕様(保護等級IPX1相当)が、今回初めて盛り込まれました。
ボディ重量はバッテリー・メモリーカードを含めて約393gです。
旧モデルE-P7とは何が違うのか
現行モデルの「PEN E-P7」は、ビューファインダーを持たず防塵・防滴仕様でもありません。
ボディデザインは新型と共通する部分が多いものの、実用面での装備は新型のほうが一段上に位置づけられています。
E-P7は今後も併売される見込みで、「ファインダーを覗いて撮りたいか」「雨の日や屋外でも気にせず使いたいか」が、どちらを選ぶかの分かれ目になりそうです。
価格と発売日
OM SYSTEM直販サイトでの価格は、ボディ単体が148,500円、標準ズームレンズ付きの「PEN 14-42mm F3.5-5.6 IIIレンズキット」が165,000円、望遠レンズも加えた「PENダブルズームキット」が176,000円(いずれも税込)です。
発売は2026年10月下旬を予定しています。
なお店頭価格はオープン価格のため、実売価格は販売店によって変動します。
Shiritomo GADGET編集部の考察
型番をなくして「PEN」一本に戻す判断は、単なる懐古趣味ではなく、ブランドの立ち位置を見直すサインとも読めます。
オリンパスからカメラ事業が離れて約5年半、OM SYSTEMという名前もまだ広く浸透しているとは言えません。
そんな中で「E-P7」のような記号ではなく、67年前から変わらない「PEN」という一言を前面に出したのは、新規ユーザーに”覚えてもらう”ことを型番の細かさより優先したという判断ではないでしょうか。
SNSで型番より先に「PEN」という単語だけで会話が成立していたのも、この名前が持つ強さを裏付けています。
防塵・防滴という実用性の追加も、旅先やアウトドアでの一台という原点回帰のメッセージと合わせて見ると筋が通っています。
まとめ
新型「OM SYSTEM PEN」は、型番を手放して原点の名前に戻ることで、EVFと防塵・防滴という実用性を新たに手に入れました。
10月下旬の発売以降、E-P7との併売がどちらの支持を集めるかが次の見どころです。
