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iPhone17が14万2800円、それでも世界最安値——値上げの裏でAppleは”24カ月リース”を仕込んでいた【編集部まとめ】

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月3日 更新
iPhone17が14万2800円、それでも世界最安値——値上げの裏でAppleは”24カ月リース”を仕込んでいた【編集部まとめ】

14万2800円。
7月18日を境に、iPhone17(256GB)の日本価格はこの数字に変わりました。
値上げ幅は約1割。
同じ週、太平洋の向こうでは全く別の動きも進んでいました――iPhoneを「買う」のではなく「24カ月借りる」新しい仕組みの準備です。

この1ヶ月にShiritomo GADGETが伝えた記事を並べると、Appleが値上げと同時に「所有」の形そのものを見直していたことが見えてきます。
次にiPhoneを買うタイミングを考えている読者にとって、金額の変化だけでなく「どう手に入れるか」の選択肢も変わりつつあることを知っておいて損はありません。

先に結論をまとめると:

  • Appleは7月18日にiPhone・Apple Watch・AirPodsを一斉値上げ(4年ぶり)、ドコモも7月28日から追随した
  • 値上げしても日本のiPhone価格は世界39カ国・地域中で最安値のまま(MM総研調査)
  • 同じ時期にAppleCare+の保証が月払い中心に再編され、米国では「24カ月リース」のApple Upgradeも始動した

いま、Appleの値付け・購入方法に何が起きているのか

7月18日から29日までのわずか2週間弱、Shiritomo GADGETはApple関連の値付け・購入方法のニュースを5本続けて報じました。
起点はApple StoreがiPhone・Apple Watch・AirPodsをほぼ全モデル値上げした一件です。
円安と半導体メモリー価格の高騰を理由に、日本限定で2022年7月以来およそ4年ぶりの一斉値上げに踏み切りました。

これを追うようにドコモが7月28日から自社のオンラインショップ価格を改定し、次いでMM総研の調査で「値上げ後も日本が世界最安値」という一見矛盾した結果が報じられました。
一方、値上げと並行してAppleは保証プラン(AppleCare+)を月払い中心に再編し、さらに米国では本体を購入せず月々のリースで使う「Apple Upgrade」の準備が報道で明らかになりました。

値上げのニュースだけを見ると「高くなった」という印象で終わりがちですが、5本を時系列で並べると、Appleが「価格を上げる」動きと「所有の形を柔軟にする」動きを同時に進めていたことが分かります。
ここからは5つの出来事を順に見ていきます。

5つの動きを時系列で追う

1. 4年ぶりの一斉値上げ、iPhone17は約1割高に

7月18日、Apple Storeの日本価格が一斉に切り替わりました。
iPhone17(256GB)は12万9800円から14万2800円(+1万3000円)、iPhone17e(256GB)は9万9800円から10万7800円(+8000円)に上昇。
上位モデルほど値上げ幅は大きく、iPhone17 Pro Max(256GB)は2万〜2万5000円の値上げでした。
対象はiPhoneだけでなく、Apple Watch Series 11(6万4800円→7万1800円)やAirPods 4(2万1800円→2万3800円)にも及んでいます。
国内でiPhone全モデルが一斉値上げされるのは2022年7月以来、約4年ぶりの出来事でした
一方でAirPods Max 2は8万9800円のまま据え置かれ、全製品一律の値上げではありませんでした。
米国では価格が据え置かれており、Appleは理由として円安の進行とAI需要によるメモリー価格の高騰を挙げています。

iPhone標準モデルが14万2800円に——「10万円以下」が消えた日本限定値上げの中身iPhone標準モデルが14万2800円に——「10万円以下」が消えた日本限定値上げの中身7月18日、Apple製品が日本限定で一斉値上げ。
iPhone17は約1割高の14万2800円に変わりました。

2. ドコモも追随、「カエドキプログラム」の残価まで変わった

Apple Storeの値上げから10日後の7月28日、ドコモのオンラインショップ価格も新価格に切り替わりました。
値上げ幅が最も大きかったのはiPhone17 Pro Max(2TB)で、39万9850円から42万5040円へ2万5190円上昇。
iPhone16(128GB)も14万5706円から15万6266円(+1万560円)に上がりました。
見落とされがちなのは本体価格だけでなく、分割購入プログラム「いつでもカエドキプログラム」(48回払いのうち残り24回分を端末返却で免除できる仕組み)の24回目残価も一部機種で変更された点です。
2年後に端末を返却する前提のユーザーは残価調整で実質負担の増加が抑えられる一方、返却せず使い続けるつもりの人ほど値上げの影響をそのまま受けます。
「2年で返すか、ずっと使うか」という購入時の選択が、これまで以上に総支払額に響く仕組みになりました。
格安プランのahamoも同じ価格表に連動して値上げされ、7月27日までが旧価格で購入できる最終日でした。

ドコモがiPhone最大2万5190円値上げ、7月28日で「旧価格」終了ドコモがiPhone最大2万5190円値上げ、7月28日で「旧価格」終了ドコモも7月28日から追随値上げ。
カエドキプログラムの残価変更で「返すか、使い続けるか」の選択が総支払額を左右します。

3. それでも日本は「世界最安値」だった

値上げから10日あまり経った7月29日、意外な調査結果が伝わりました。
MM総研の調査によると、iPhone17 Pro(512GB)の日本価格世界39カ国・地域の中で最も安い水準だったのです。
値上げ幅は1万3000円(7.9%)でしたが、それでも順位はトップを維持しました。
背景にあるのは、2025年9月のiPhone17シリーズ発売以降に値上げに踏み切ったのが日本とトルコの2カ国だけだったという事実です。
円とトルコリラがともに対ドルで1割超下落しており、通貨安が値上げの主因とされています。
他の37カ国・地域は価格を据え置いたままで、値上げ後もなお日本が最安値を保てているのは、値上げ前の価格がいかに他国より安かったかを物語る結果でもあります。
「値上げ=高くなった」という単純な受け止め方だけでは見えない、為替と国際価格差のからくりがここにありました。

iPhone 17 Pro、値上げ後も日本が世界最安値だった理由iPhone 17 Pro、値上げ後も日本が世界最安値だった理由値上げしたのは39カ国・地域中、日本とトルコのみ。
それでも日本が世界最安値を維持できた理由をMM総研の調査から読み解きます。

4. 保証も「月払い」に一本化、AppleCare+がiPadとApple Watchに拡大

値上げの動きと並行して、7月22日にはAppleCareのラインアップにも変更がありました。
これまでiPhoneだけが対象だった「盗難・紛失プラン」が、iPadとApple Watchにも初めて用意されたのです。
対象デバイスを持つユーザーは、年間最大2回まで盗難・紛失したデバイスの交換を受けられるようになりました。
ただし条件があり、盗難・紛失の発生時と交換申請の手続き中はずっと「探す」機能をオンにしておく必要があります。
もう一つの変化は支払い方法です。
これまで用意されていた購入時一括の長期プランが廃止され、新規契約は月払いか1年プランのいずれかに一本化されました。
長期一括の選択肢が消えた一方、月払いなら不要になった時点で解約しやすく、買い替えサイクルが早まっている昨今のデバイス事情には合っているとも言えます。
値上げで本体価格が上がる中、保証の入り口を軽くする調整が同じタイミングで行われていた格好です。

iPadとApple Watchも「盗難・紛失」に対応——AppleCare+拡充で変わる、日本のApple保証の中身iPadとApple Watchも「盗難・紛失」に対応——AppleCare+拡充で変わる、日本のApple保証の中身盗難・紛失プランがiPad・Apple Watchにも拡大。
支払いは月払い・1年プランのみに整理されました。

5. 米国では「24カ月リース」のApple Upgradeが始動

そして最も大きな変化と言えるのが、7月21日にBloombergのマーク・ガーマン氏が報じた「Apple Upgrade」です。
金融サービス企業Klarnaと組み、iPhone・Mac・iPad・Apple Watchを月払いでリースできる新プログラムを、7月28日から米国で始めるという内容でした。
契約期間はiPhoneとApple Watchが24カ月、MacとiPadが36カ月。
期間終了時は「返却」「残額を支払って買い取り」「新機種へ早期乗り換え」の3択が用意されるとされています。
以前からあった分割払い型の「iPhone Upgrade Program」に代わる新しい枠組みとみられ、価格上昇が続く中で購入のハードルを下げ、買い替えサイクルを維持したいというAppleの狙いが背景にあると報じられています。
注意点として、これまでのプログラムに含まれていたAppleCare+は今回のApple Upgradeには含まれない見通しで、月々の支払いが安く見えても故障・紛失への備えは別途必要になる可能性があります。
この情報はガーマン氏による報道段階のもので、Apple自身による公式発表はまだ行われておらず、日本での提供も現時点ではアナウンスされていません。

iPhoneを「24カ月契約」で――Appleが用意する新プログラム「Apple Upgrade」の中身iPhoneを「24カ月契約」で――Appleが用意する新プログラム「Apple Upgrade」の中身米国で7月28日開始とされる「Apple Upgrade」。
iPhoneを買わずに借りる新しい仕組みの中身を報道から整理しました。

5つの動きを1枚にまとめると

事例 数字 効いたもの
Apple Store一斉値上げ(7/18) iPhone17が129,800円→142,800円(+13,000円) 4年ぶりの日本限定値上げ、円安とメモリー高騰が要因
ドコモ追随値上げ(7/28) iPhone17 Pro Max(2TB)が最大25,190円上昇 カエドキプログラムの残価変更で総支払額の構造が変化
世界最安値調査(7/29) iPhone17 Pro(512GB)が39カ国・地域中最安の229,800円 値上げ国は日本とトルコのみ、通貨安が主因
AppleCare+拡充(7/22) 盗難・紛失時の交換が年2回まで、iPad・Watchにも対象拡大 支払いが月払い・1年プランに一本化
Apple Upgrade報道(7/21報道・7/28米国開始) iPhone/Watchは24カ月、Mac/iPadは36カ月のリース AppleCare+は非included、Apple公式発表はまだ

Shiritomo GADGET編集部の考察:値上げと同時に「借りる」選択肢を用意した理由

5つの出来事を並べて見えてくるのは、Appleが「値上げ」と「所有の柔軟化」をセットで進めているという構造です。
本体価格を上げれば購入のハードルは上がりますが、同時にAppleCare+を月払い中心にし、米国では本体そのものをリースできる仕組みまで用意しています。
これは値上げによる買い控えを、支払い方法の多様化で相殺しようとする動きに見えます。
読者が今すぐできることは2つあります。
ひとつは、購入予定なら「本体価格の値上げ」だけでなく「いつでもカエドキプログラム」のような残価設定型プログラムの条件変更もあわせて確認すること。
もうひとつは、Apple Upgradeのような月払い・リース型の選択肢が今後日本にも来る可能性を念頭に、次の買い替えは一括購入と月払いのどちらが自分に合うか、今のうちに考えておくことです。

まとめ

Appleは7月、日本限定の値上げに踏み切る一方で、保証や支払い方法を柔軟にする動きも同時に進めていました。
値上げのニュースだけで判断せず、「どう手に入れるか」の選択肢が広がっている点も踏まえて、次の買い替えタイミングを検討してみてください。

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