「3〜4ヶ月で月100万稼げるようになる」というX投稿に572いいね――現実の収入分布を調べた
「Xでアフィリエイトやれば1投稿5分で作れるし顔出さなくていいし3〜4ヶ月で月100万稼げるようになるから今すぐX始めてほしい」。
そんな一文を含む投稿に、572件のいいねと12万2,937回の表示が集まりました。
投稿したのは「ねるる」さん(@1_neruru)。
1年前の自分に向けたアドバイスという形で、InstagramやYouTubeでの副業に悩んでいた経験とX(旧Twitter)アフィリエイトへの乗り換えを語っています。
副業としてのSNS運用を考えている読者にとっては、数字の大きさだけでなく「実際にどれくらいの人が到達できる水準なのか」を知っておきたいところです。
先に結論をまとめると:
– 投稿者本人の「月100万円」という数字は、本人の申告にとどまり、収益の証跡(画面共有など)は投稿に含まれていない
– 業界団体の調査では、アフィリエイト収入が月3万円以上の人は全体の9.4%にとどまり、月1,000円未満が66.2%を占める
– 「Xアフィリエイト」という言葉自体は検索でも月間880件前後と安定した関心があり、一過性の話題ではなく継続的に調べられているテーマ
何が起きたのか
投稿は2026年10月20日昼(日本時間12時40分、元のツイート時刻は協定世界時10月20日3時40分)に公開されました。
内容は、1年前にInstagramでママインフルエンサーになるか、YouTubeで育児系の発信をするかを考えていた自分に向けて、Xでアフィリエイトなら1投稿5分で作れて顔出し不要、3〜4ヶ月で月100万円稼げるようになると呼びかける体験談です。
Instagramでママインフルエンサーになって楽天roomやるか YouTubeで育児系の発信して再生数増やせば稼げるのか?って思ってた1年前の私に言いたんだけど、Xでアフィリエイトやれば1投稿5分で作れるし顔出さなくていいし3〜4ヶ月で月100万稼げるようになるから今すぐX始めてほしい🥹
— ねるる (@1_neruru) 2026年10月20日
この投稿について引用ツイートでの反応は確認できませんでした。
そのため、「Xで話題になっている」「反響が広がっている」といった表現は避け、この投稿そのものが伝えている内容と、それが現実的にどの程度の水準なのかを、公開データを使って確かめていきます。
実際のところ、Xアフィリエイトで月100万円は現実的なのか
投稿内容からわかること・わからないこと
投稿文からわかるのは、「1投稿あたり5分程度の作業時間」「顔出し不要」「3〜4ヶ月という期間」という条件と、「月100万円」という到達点です。
一方で、この数字を裏付ける売上画面や収益明細などは投稿に添付されておらず、どの商材をどう紹介して到達したのかという具体的な方法は語られていません。
SNS上の副業・収益化系の投稿は、本人の実績を証明する資料がないまま数字だけが先行するケースが多く、この投稿もその型に当てはまります。
業界団体の調査で見る「現実の収入分布」
NPO法人アフィリエイトマーケティング協会が2023年11月に実施した「アフィリエイト市場調査2023」(アフィリエイトサイト運営者1,000名が回答)によると、月収1,000円未満の運営者が66.2%を占め、月3万円以上を稼いでいる人はわずか9.4%にとどまります。
この9.4%という数字自体、過去10年間で2.4%から約4倍に伸びた結果であり、業界全体としては右肩上がりである一方、それでも「月3万円以上」ですら1割に届かない水準です。
この調査はブログ・サイト型のアフィリエイト全般を対象にしたもので、X単体の収入分布を示すものではありませんが、「月3万円以上がわずか9.4%」という数字を踏まえると、月100万円という水準は業界全体で見てもかなりの少数派に入ると考えられます。
なぜこの手の投稿は一定数出てくるのか
「〜から今すぐX始めてほしい」という呼びかけの形は、X運用やアフィリエイトの教材・コンサルティングへ誘導する投稿でよく使われる型でもあります。
今回の投稿にそうした誘導リンクは含まれていませんが、この種の体験談は、実績が大きく見えるほど拡散されやすいという構造自体を理解しておくことが、読む側にとって大切な視点になります。
Xアフィリエイトを始める前に知っておきたいこと
「xアフィリエイト」という言葉は、直近1ヶ月で880件前後の検索があり、12ヶ月平均とほぼ同水準で推移しています。
急上昇ではなく、常に一定数の人が関心を持ち続けているテーマだということがうかがえます(Google広告のキーワードプランナーによる2026年9月時点のデータ)。
これから始めようと考えている人は、「○ヶ月で月いくら」という到達点の数字だけで判断するのではなく、どの商材カテゴリを扱うのか、フォロワーがどんな属性なのか、投稿のどの部分が成約につながっているのかといった、再現性のある要素を確認することが近道になります。
Shiritomo編集部の考察:数字の大きさより「再現できる条件」を見る
SNSマーケティングの現場でよく起きるのは、「大きな成果」だけが切り取られて広まり、その前提条件が抜け落ちてしまうことです。
今回の投稿が伝える「月100万円」という数字も、業界団体の調査と照らせば相当な上位層に当たる成果であり、同じ条件で誰もが再現できるわけではありません。
SNS運用やアフィリエイトに取り組む際は、憧れの数字を目標にするより、自分が投稿できる頻度・得意なジャンル・フォロワーとの距離感といった、自分自身の条件から逆算して期待値を設定する方が、長く続けるうえでは現実的です。
まとめ
「3〜4ヶ月で月100万円」という体験談は、業界団体の調査と照らすとかなりの少数派に当たる成果でした。
SNSでの収益化の話を見るときは、数字の大きさだけでなく、その数字がどの位置にあるのかを確かめる視点を持っておきたいところです。
さらに深掘りしたい方へ
アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト市場調査2023」の詳細は、協会公式サイトの発表資料で確認できます。