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女子校のような温かさでAIを語った夜——AI駆動開発コミュニティ「Womens Base」1周年が六本木で盛況

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月25日 更新
女子校のような温かさでAIを語った夜——AI駆動開発コミュニティ「Womens Base」1周年が六本木で盛況

「女子高みたいな雰囲気でした」

参加者の一人はそう表現しました。
スタッフも登壇者も参加者も、100人全員が女性。
東京・六本木のメルカリオフィスで行われたこのイベントは、「安心できる場所でAIを学びたい」という声に応え続けたコミュニティの1周年を記念するものでした。

AI技術の議論というと、どこかハードルが高かったり、マイノリティ感を持ちながら参加する場が多かったりします。
でも、ここはちょっと違う。
参加率9割超・遅刻ゼロという数字が、その「安心感」を物語っています。

「Women’s Base」とは何か

主催は、yuma(Maki)氏が立ち上げた「AI駆動開発勉強会 Women’s Base」。
ChatGPTやGitHub CopilotなどのAIツールを使った開発効率化を、女性エンジニア・クリエイターがわいわいと学び合うコミュニティです。

生成AI系のコミュニティで女性が中心になれる場を作りたいという思いから始まったこのコミュニティは、2025年春の第1回から約1年で今回の記念イベントを迎えました。

今回は単独開催ではなく、複数の女性コミュニティとコラボしたオフラインイベントとして実施。
メルカリのエンジニアによるセッション、参加者の実践談、パネルディスカッションと盛りだくさんのプログラムで、AI駆動開発の最前線を共有しました。

「ハッカソンで何があったの?」——会場が一番沸いたあの瞬間

セッションの中でとりわけ大きな拍手が沸いたのが、Damuha氏によるハッカソン体験談です。
詳細は語られませんでしたが、AI駆動開発の現場で起きたリアルなエピソードは、「あるあるすぎる」「それ、私にも起きました」という共感の声とともに受け取られました。

こういう反応が自然に出てくること自体が、このコミュニティの特徴だと思います。
「失敗談も安心して話せる場所」——それがWomen’s Baseの強みです。

パネルディスカッションでも、AI駆動開発の実践経験を持つ登壇者たちが、それぞれの現場での試行錯誤を率直に語りました。
「うまくいった話だけでなく、うまくいかなかった話も聞けた」という参加者の声が、イベントの質を端的に表しています。

「遅刻ゼロ」が示すもの

参加率9割超・遅刻なし。
この数字は、単なる運営の成功を超えた意味を持ちます。

日本のコミュニティイベントでは、申込者の一定割合がキャンセル・無断欠席・遅刻をすることは珍しくありません。
それがほぼゼロだったということは、参加者が「この場に来ることに価値を感じていた」証拠です。

特注のケーキでお祝いをした1周年の締めくくりは、ただのパーティではなく、コミュニティの根が深く張っていることの表れでした。

女性エンジニアがAI時代に果たせる役割

調べてみると、女性のAI活用支援という文脈で、企業や組織の動きが加速していることがわかります。

メルカリを含む20社が「女性のAIチャレンジ応援宣言(MIRAIα)」に賛同しており、今回のイベントがメルカリのオフィスで開催されたのもその流れと一致します。
また、Women AI Initiative Japanが国内最大規模で展示会に初参画するなど、「女性×AI」の文脈での動きが2026年に入って加速しています。

AI駆動開発の現場は、まだ女性の割合が少ないのが現実です。
だからこそ、Women’s Baseのような「ロールモデルが近くにいる場所」が持つ意味は大きい。
「あの先輩もやってるから、私にもできるかも」という感覚は、遠くの著名人より身近なコミュニティの方が与えやすいものです。

AIコミュニティの「次のフェーズ」

Women’s Baseが示しているのは、AIコミュニティの進化の方向性の一つだと感じます。

「とにかくAIを試してみよう」という初期フェーズから、「誰と・どんな文化で学ぶか」を意識した第二フェーズへ。
勉強会や開発コミュニティは今、多様性・心理的安全性・継続性という新しい軸で評価される時代に入っています。

「スタッフから参加者まで全員女性」という設計は、排除のための壁ではなく、「特定の人たちが安心して学べる空間」を意図的に作るための選択です。
テクノロジーが誰のものかを考えるとき、こうした場の存在は思いのほか重要です。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

「Women’s Base」の1周年イベントは、100人の女性が六本木に集まり、AI駆動開発を安心感ある雰囲気の中で学んだ夜でした。
テクノロジーの最前線で、誰もが居場所を持てるコミュニティが育っていること——そこに今の時代らしい、静かな希望を感じます。