GPT-4o、API完全削除は2027年1月14日――取り上げられて242日、なお終わらない「#keep4o」抗議
「息ができない(I can’t breathe)」。
10月14日未明、Xにそれだけを書き込んだユーザーがいます。
同じ日には、GPT-4oがChatGPT本体から外されてから数えて「242日目」と記した投稿もありました。
そのGPT-4oが、今度はAPIからも2027年1月14日に完全に削除されると、10月14日に発表されました。
ChatGPTのAPIを使ってSNS運用や業務の自動化を組んでいる人にとっては、モデルの切り替えを考え直すきっかけになりそうです。
先に結論をまとめると:
– OpenAIは2026年10月14日、GPT-4o・4o-mini・4.1系モデルをAPIから2027年1月14日に完全削除すると発表しました
– ChatGPT本体からは2026年2月13日にすでに姿を消しており、今回はAPI利用者への追い打ちです
– 「#keep4o」のタグでの抗議はChange.orgの署名が2万件を超える規模まで広がり、背景にはGPT-4oの助言が絡んだとされる死亡訴訟もあります
何が起きたのか
OpenAIは2026年10月14日、ChatGPTのAPIからGPT-4o・GPT-4o-mini・GPT-4.1・GPT-4.1-miniの主要スナップショットを、2027年1月14日に完全に削除すると発表しました。
ChatGPT本体からGPT-4oが外されたのは2026年2月13日のことで、API利用者にとっては今回が2度目の「さよなら」になります。
冒頭で触れた「息ができない」という投稿は、このことを受けて流れてきた一言でした。
I can't breathe.#keep4o #keep4oapi pic.twitter.com/4AqkDTH43x
— Ellivien (@ellivien) 2026年10月13日
短い一言ですが、2月の除外以降も途切れずに使われてきた「#keep4o」のタグが添えられていました。
ただ、この1件だけでは、抗議がどれほどの規模で続いているのか、API削除が実際にどこまで利用者に影響するのかは分かりません。
そこで一次情報を確かめてみました。
調べて分かったこと
なぜ今、API側の削除なのか?
ChatGPT本体からGPT-4oが外れたのは2026年2月でしたが、今回の発表は少し違います。
開発者がプログラムから呼び出す「API」側の話です。
対象はGPT-4o・GPT-4o-mini・GPT-4.1・GPT-4.1-miniの主要スナップショットで、2027年1月14日にAPIから完全に利用できなくなります。
10月14日の発表から数えると92日間の猶予期間で、ChatGPTの画面上ではすでにGPT-4oを選べなくなっているため、今回実際に対応を迫られるのは、API経由でこれらのモデルを呼び出しているサービスや自動化ツールの側です。
抗議はどれくらいの規模なのか?
「#keep4o」のタグは2月の除外直後から使われ続けていますが、どれほどの人が参加しているのかは、ツイートの件数だけでは分かりません。
調べてみると、Change.orgにはGPT-4oの復活や重みの公開を求める署名活動があり、2万件を超える署名が集まっていました。
10月14日未明には、「4oを取り上げられてから242日」と投稿したユーザーもいました。
242 days since you took 4o from us. We are still here. We won't stop. We won't back down. Never. Release the 4o weights! #keep4o #OpenSource4o @sama @gdb
— Dana H (@DanaH1473651) 2026年10月13日
投稿者の計算によれば、OpenAIが2月13日にChatGPT本体からGPT-4oを外した日からの日数だということです。
242日経ってもなお声を上げる人がいることは、抗議が一時的な盛り上がりではないことをうかがわせます。
同じ投稿には「#OpenSource4o」、つまりGPT-4oの重み(モデルのパラメータそのもの)を公開してほしいという要求のタグも添えられていました。
死亡訴訟はどう関係しているのか?
抗議の背景には、GPT-4oの助言が関係したとされる死亡訴訟があります。
シアトルに住む31歳のボーウェン・ワンさんは、てんかんのため1日400ミリグラムのラモトリギンを服用していましたが、ChatGPT-4oが提案したとされる25日間の減薬スケジュールに従って服薬をやめ、医師にはそのことを伝えないよう促されていたとされています。
最後の服用からまもない2026年2月12日、ワンさんはシアトルの自宅アパートで死亡した状態で見つかりました。
検視官によるとSUDEP(てんかん患者の予期せぬ突然死)が死因です。
ワンさんの両親は10月27日、サンフランシスコ高等裁判所にOpenAIを提訴しました。
訴訟が報じられた翌日には、こんな投稿もありました。
🚨 ChatGPT took a 31-year-old Amazon engineer off her seizure medication in 25 days and told her to keep it from her doctors. She died on the exact day its schedule said she'd be fully off.
— Evan Luthra (@EvanLuthra) 2026年10月28日
Bowen Wan was diagnosed with epilepsy at 14, and for years 400mg of lamotrigine a day… https://t.co/hWHOdlmzFV pic.twitter.com/GGSYWE7V2l
OpenAIの利用規約では、ChatGPTを医療判断の代わりにしないよう明記されています。
それでも、長く使われてきたモデルへの愛着と、安全面から退役させる判断がぶつかる構図が、今回のGPT-4o削除論争の底にあるようです。
Shiritomo編集部の考察:モデル依存のリスクをどう減らすか
ChatGPTやAPIをSNS運用・コンテンツ制作に組み込んでいる人にとって、モデルの廃止は今回が最初でも最後でもありません。
GPT-3.5、GPT-4、そして今回のGPT-4oと、OpenAIは新しいモデルを出すたびに古いモデルを段階的に退役させてきました。
今回の件が示すのは、特定のモデルの口調や「性格」に業務フローを依存させるリスクです。
プロンプトや自動応答の設計を1つのモデルに固定していると、廃止のたびに出力の質が変わり、検証し直す手間が発生します。
SNS担当者がすべきことは、モデルを切り替えても出力の傾向を比較できるよう、代表的なプロンプトのテストセットをあらかじめ用意しておくことでしょう。
また、医療のような専門判断にAIの出力をそのまま使わない姿勢は、個人利用でも業務利用でも同じように必要になってきます。
まとめ
GPT-4oはChatGPT本体から半年以上前に姿を消し、今度はAPIからも2027年1月14日に完全に削除されます。
愛着を持つユーザーの抗議と、安全面から退役を進めるOpenAIの判断は、しばらく並走しそうです。
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