リポストだけで応募できるのにリプライ1,089件、小泉成器はドライヤー2機種の「最適解」をコメントで選ばせていた
応募はフォローとリポストで完了する、よくある形のプレゼント企画です。
それなのに、告知ツイートには1,089件のリプライが付いていました。
小泉成器の理美容家電ブランド「KOIZUMI BEAUTY」が、新しいドライヤーの発売日に始めたキャンペーンの話です。
X でキャンペーンを運用している方には、「応募条件はそのまま、もう一歩だけ参加してもらう」設計の具体例として読めると思います。
先に結論をまとめると:
– 開始から24時間で4,336件のリポスト・引用と、948件のリプライが集まった
– リプライが多かったのは、2機種のどちらが「最適解」かをコメントすると当選確率が2倍になる条件があったから
– 応募の本体は2ステップのまま、コメントを「任意の上乗せ」にしたことで、拡散と会話が同じ曲線で動いた
Xでどう広がったのか
キャンペーンが始まったのは、2026年11月3日(火・祝)の10時です。
公式アカウント「KOIZUMI BEAUTY | 小泉成器【公式】」が、次の告知を投稿しました。
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— KOIZUMI BEAUTY | 小泉成器【公式】 (@koizumi_beauty) 2026年11月3日
「これがキレイの最適解」
フォロー&リポストキャンペーン!!
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小泉成器公式Xアカウント「@koizumi_beauty」をフォローの上、該当ポストをリポストいただいた方を対象に抽選で合計20名様に豪華賞品をプレゼント!!
◆キャンペーン期間
2026年11月3日(火・祝)10:00 ~ 2026年12月31日(木)… pic.twitter.com/IF1VvBKLgH
データ取得時点(11月5日10時)で、この告知のリポストは4,864件、引用は104件、リプライは1,089件です。
インプレッション(投稿が表示された延べ回数)は91,372回、いいねは4,505件でした。
見た人のうちリポストした割合は5.3%で、いいね(4.9%)を上回っています。
「いいね」で終わらず、そのまま応募という行動に移った人が多かった告知だと読めます。
勢いがあったのは開始直後です。
開始の10時台だけで679件のリポスト・引用があり、24時間分の約16%がこの1時間に集まりました。
6時間後には約58%に届いています。
詳しい拡散の推移や、どんな層がリポストしたかの分析は、SocialReport のレポートで公開されています。
ただ、この数字の中でいちばん目を引くのはリポストではなく、リプライの多さでした。
応募にリプライは必要ないはずなのに、なぜ1,000件を超えたのか。
そこで、キャンペーンの条件を一次情報で確かめました。
賞品の「Premium MONSTER」と「Nano MONSTER」は何なのか
賞品は、同じ11月3日に発売されたドライヤー「MONSTER」シリーズの新モデル2機種です。
小泉成器のプレスリリースによると、内訳は次の2つでした。
- Premium MONSTER(BLDCダブルファンドライヤー KHD-M905):シリーズのフラッグシップ。
2つのファンとブラシレスDCモーターで風量を出し、温度センサーで熱によるダメージを抑える - Nano MONSTER(BLDCハイスピードドライヤー KHD-M705):MONSTER 史上最小・最軽量のモデル。
手のひらサイズで、旅行や出張に持ち運びやすい
当選は Premium と Nano が各10名、合計20名です。
発売日には、ブランドアンバサダー5年目となる timelesz の菊池風磨さんが研究員に扮した新CM「KOIZUMI BEAUTY研究所」も公式サイトで公開されました。
新商品の発売・新CMの公開・キャンペーン開始が、すべて同じ日にそろっていたことになります。
なぜリプライがここまで集まったのか
応募は2ステップ、コメントは「当選確率2倍」
プレスリリースに、答えが書かれていました。
応募方法は「公式アカウントをフォローする」「キャンペーン投稿をリポストする」の2つで完了します。
そのうえで、「Premium」か「Nano」のいずれか、自分の「最適解」をコメントした人は当選確率が2倍になります。
リプライは応募の必須条件ではなく、当選確率を上げたい人だけが選ぶ「任意の上乗せ」でした。
応募のハードルは低いまま、もう一歩踏み込みたい人には書き込む理由がある。
この二段構えが、リポストとリプライの両方を伸ばしたと考えられます。
リプライはリポストと同じ曲線で動いた
SocialReport のレポートにある時間別の件数を見ると、リプライの動き方はリポストとよく似ています。
ピークはどちらも開始直後の10時台で、リプライは108件でした。
深夜にいったん落ち着いたあと、翌朝7時台にリポストが91件、リプライが34件まで戻っている点も同じです。
リポストした人が、その流れのままコメントも書き込んでいた。
2本の曲線が重なっていることから、そう読み取れます。
「どっちを選ぶか」は、答えやすい問い
もう1つ大きいのは、問いの形です。
「感想を教えてください」のような自由回答だと、何を書けばいいか迷う人が出ます。
今回は「Premium か Nano か」の二択でした。
機種名を1つ書くだけでも参加できるので、コメントまでのハードルがかなり下がっています。
しかも二択に答えるには、2機種の違いを少しだけ見比べる必要があります。
大きくてパワフルなフラッグシップか、小さくて持ち運べる最軽量モデルか。
キャンペーンに参加する過程で、新商品の特徴に自然と触れてもらえる設計でした。
Shiritomo編集部の考察:応募条件を増やさずに「声」を集める
キャンペーンの参加条件を増やすと、そのぶん参加のハードルは上がります。
かといって、フォロー&リポストだけでは、参加者が商品をどう見ているかは分かりません。
小泉成器の企画は、この2つを「任意のコメントで当選確率2倍」という形で両立させています。
運用担当者として持ち帰れる点は2つあると考えています。
1つ目は、上乗せの条件を「選択」にすることです。
二択なら答える側の負担が小さく、集まったコメントもそのまま集計できます。
今回であれば、Premium と Nano のどちらを選ぶ人が多かったかは、発売直後の需要を測る手がかりになります。
2つ目は、リプライの数を成果として数えることです。
リポスト数だけを追うと、今回の1,089件のコメントは見落とされます。
告知1件の中で「拡散した人」と「言葉で反応した人」を分けて数えておくと、次の企画で条件を変えたときに、どちらが動いたのかを比べられます。
応募のハードルは下げたまま、参加の深さだけを1段増やす。
同じ週にヨックモックが引用リポストで同じ考え方を使っていましたが、今回はその「もう一歩」をリプライと二択で組み立てた例と言えそうです。
まとめ
小泉成器の「これがキレイの最適解」キャンペーンは、応募をフォロー&リポストの2ステップに保ったまま、二択のコメントで当選確率を上げる条件を足し、24時間で4,336件の拡散と948件のリプライを集めました。
応募条件を増やさずに参加者の声を集めたいときに、そのまま参考にできる組み立て方です。
さらに深掘りしたい方へ
- SocialReport「小泉成器「これがキレイの最適解」キャンペーン分析:24時間で4,336件の拡散と948件のリプライ」(時間別の拡散推移と担い手の分析)
- 超速乾 「MONSTER」に「Nano」も登場!超速乾ドライヤー『MONSTER』新商品が発売。
(小泉成器 プレスリリース・PR TIMES) - timelesz菊池風磨、白衣姿の研究員に変身(ORICON NEWS/Web東奥)
出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく