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AIの性能はプロンプトより「置き場所」で決まる——フォルダ整理に目覚めたマーケターたちの話

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月27日 更新
AIの性能はプロンプトより「置き場所」で決まる——フォルダ整理に目覚めたマーケターたちの話

「プロンプトをもっと上手く書けばAIは賢くなる」。

ずっとそう信じていたのですが、ある講座の参加者たちが口を揃えて「いや、もっと手前で勝負がついていた」と話しているのを見て、立ち止まりました。
手前、というのは何のことか。
ここで一つ、私の結論をお伝えします。
AIの出力品質を決めているのは、プロンプトの巧拙ではなく、AIに渡す情報がどこに、どんな名前で置かれているかでした。

つまり、フォルダ整理です。
地味です。
でも、ここを整えていない状態でいくらプロンプトを磨いても、効果は頭打ちになります。

Day3で受講生が「全部やり直したい」と言い出した理由

5月26日夜、星川ユウヤ氏と石田氏が主催する「AIマーケ構築完全攻略プログラム」のDay3が開催されました。
テーマは「AI性能をMAXさせるディレクトリ構造」。
非エンジニアのマーケターに向けて、ローカルフォルダの設計とAI活用の関係を一晩かけて掘り下げた回です。

受講後のXタイムラインに流れてきたのは、新しいプロンプトテクニックの話ではありませんでした。
「過去の台本が3つのフォルダに分散していた」「最終版v3_修正後_本当に確定2.docxみたいな名前を量産していた」——そんな反省の声ばかりです。
星川氏が配布した「THE・Directory」というテンプレートを使って、台本・顧客データ・プロンプト集をカテゴリ別に並べ替えた瞬間、AIの返答の質が変わったと言うのですね。

象徴的だったのが「プロンプトより置く場所が大事だった」というひと言です。
短いのですが、SNSマーケター界隈の常識を裏返す重さがあります。

なぜ「置き場所」がプロンプトより効くのか

少し背景を補足させてください。
ChatGPTやClaudeのようなAIに何かを頼むとき、AIは大きく二種類の入力を見ています。
一つは私たちが今打ち込んだ指示文(プロンプト)。
もう一つは、AIが参照できるコンテキスト(前提となる情報や資料)です。

プロンプトが「今日の指示」だとすれば、コンテキストは「この会社のことを知っている前提の社員」のような存在になります。
優秀な新入社員にいくら丁寧に指示を出しても、過去の議事録も顧客リストも見られない状態では、教科書通りの一般論しか返ってきません。
AIも同じです。

ここで効いてくるのが、参照する資料の整理状態でした。
同じデータでも、「2022/投稿」「2023/コンテンツ」「old/sns用」のように分散している場合と、「SNS素材/年度別/プラットフォーム別」に統一して並んでいる場合とでは、AIが拾ってくる傾向分析の精度がまるで違う、という現場報告がコンサルタント界隈から複数上がっています。
AIにとって、散らかった資料は「読めるけれど信用しきれない情報」になってしまうわけです。

セールスフォースもAIエージェント運用のレポートで似たことを書いていました。
施策の目的・ターゲット・過去の成功パターン・属人ノウハウを整理してAIに渡せる状態にしておくことが、出力の専門性を決めると。
エンジニアの世界では、プロジェクトルートにナレッジを集約して命名規則を統一するのは半ば常識です。
それを非エンジニアのマーケターが自分のローカルフォルダでやり始めた、というのが今回の講座の本質ではないでしょうか。

言い換えると、フォルダ整理は単なる片付けではなく、「AIに対する継続的な教育」です。
プロンプトが日々の指示だとすれば、フォルダ構造は社員教育の基盤、というイメージが近いかもしれません。

明日から非エンジニアでもできる3つの整え方

Day3参加者たちのポストを眺めていて、これは真似できそうだなと思ったポイントを3つにまとめました。

1. フォルダを「目的別」で切り直す

「日付別」や「ツール別」ではなく、「SNS素材」「過去台本」「顧客FAQ」「プロンプト集」「分析レポート」のように、AIが何について知っていてほしいかで分類するのが基本です。
AIに「君の知識領域はここまでだよ」と見せる地図のような感覚ですね。

2. ファイル名のテンプレートを1つだけ決める

凝らなくて大丈夫です。
YYYYMMDD_媒体_コンテンツ種類.拡張子、たとえば 20260526_X_台本.docx のように決めておけば、人間もAIも迷いません。
「最終版_v3_修正後_本当に確定2」を撲滅するだけでも、半分は勝ちです。

3. 「AIに渡すフォルダ」を案件ごとに1つ決める

セッションを始める前に、「この案件はこのフォルダを参照させる」と決めておきます。
毎回ファイルを手で投げるより、フォルダ単位でコンテキストを固定したほうが、AIの返答が一気に安定します。
Claude DesktopやChatGPTのプロジェクト機能でも、最初に渡すフォルダの粒度で体感品質が変わるはずです。

さらに深掘りしたい方へ

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まとめ

AIをうまく使えていないと感じたとき、最初に手を入れるべきは新しいプロンプトテンプレートではなく、自分のローカルフォルダかもしれません。
情報の置き場所と名前を整えるだけで、同じAIが別人のように働き出す——それがDay3参加者たちの気づきでした。
プロンプト学習に疲れた方ほど、一度フォルダを開いてみると景色が変わると思いますよ。