AI活用事例 読了 6 分

プロフ画面をChatGPTに貼ったら、エモい漫画になって返ってきた——170万ビューを集めた”ミヤマ式プロンプト”の正体

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年6月13日 更新
プロフ画面をChatGPTに貼ったら、エモい漫画になって返ってきた——170万ビューを集めた”ミヤマ式プロンプト”の正体

Xのタイムラインを眺めていたら、急に流れが変わった気がしました。

いつもの投稿の合間に、誰かのSNSプロフィール画面がアニメの1シーンのようなエモい漫画に変身している画像が、次々と流れてきたんです。
「美化されすぎ!」「なんか、すごくいいやつになってる!」というコメントとともに。

気になって調べてみると、デザイナーのミヤマさん(@mmmiyama_D)が2026年5月11日に公開したプロンプトが、Xで170万ビューを超える大バズりを起こしていました。
やっていることはシンプルで、「ChatGPTのプロフィール画面のスクリーンショットを貼り、専用プロンプトを入力するだけ」。
それだけで、本人の雰囲気や趣味を反映した水彩風のエモーショナルな漫画1ページが生成されるというものです。
投稿から約1ヶ月が経った6月12日現在も、Xでは参加者の投稿が続いています。

170万ビューを突破したプロンプトの正体

ミヤマさんが公開したこのプロンプトは、「ミヤマ式」と呼ばれるユニークな設計が特徴です。

通常のAI指示文とは異なり、魔法陣や宣言文に近い記法で書かれており、ChatGPTのVision機能(テキストと画像の両方を一度に読み取る能力)と画像生成を組み合わせています。
入力するのは、プロフィール画面のスクリーンショット1枚とプロンプトだけ。
それだけでChatGPTは、アイコン画像・フォロワー数・投稿内容・ひとことコメントなどから「その人っぽさ」を読み取り、水彩テイストの漫画キャラクターとして描き起こします。

面白いのは、全員がちょっと美化されて返ってくるという点です。
「自分が主人公だったらこんな感じかも」という仕上がりに、レジンアート作家のみぃさんや筋肉Vストリーマーの岡様をはじめ、多様なコミュニティのユーザーたちが参加しました。
「趣味が反映されてる!」「なんか、ちゃんとかっこいい」と感激や爆笑のリアクションが連鎖し、参加者が参加者を呼ぶ連鎖が生まれています。

美人版・イケメン版・男の子版など複数バリエーションが用意されているのも、幅広い層が参加できた理由の一つでしょう。
プロンプトの詳細はミヤマさんのnoteメンバーシップで公開されていますが、設計の考え方は無料部分でも読め、商用利用可能な形で提供されています。

ChatGPTが「プロフ画面」を読み解ける理由

このブームの技術的な背景には、2026年4〜5月頃に大幅アップデートされたChatGPT Images 2.0の進化があります。

従来の画像生成AIとの違いは、テキストを「理解して」から描く点です。
プロフィール画面に書かれた自己紹介文・趣味・ハッシュタグをChatGPTが読み取り、それをキャラクターの背景や小道具として漫画に落とし込みます。
レジンアーティストなら「レジン作品を手に持つキャラ」、フィットネス系なら「筋肉を強調したポーズ」というふうに、テキストと画像の両方から文脈を読む能力が今回のプロンプトの肝です。

ChatGPT Images 2.0では日本語テキストの生成精度も大幅に改善されています。
ASCII.jpの検証記事(2026年5月)では「誤字がほぼ発生しないレベルに到達」と評価されており、漫画のセリフ欄に自然な日本語が入るようになりました。
TechnoEdgeの報告によれば、シンプルなプロンプトだけで16ページの読み切り漫画を約50分で生成できたという事例もあります。

さらに無料プランでも「インスタントモード」として使用できるため、アカウントさえあれば誰でも試せるハードルの低さも、トレンド拡散に貢献したと考えられます。
プロンプトを自作しなくても、ミヤマさんのnote記事を参照してコピペするだけで参加できる手軽さが、クリエイター層以外の一般ユーザーを巻き込むきっかけになりました。

一点注意が必要なのは、出力される画像はあくまでChatGPTの解釈によるものであり、プロフィール写真の著作権やプライバシーへの配慮は必要です。
特に他人のプロフ画面を使う場合はトラブルの元になるため、自分のアカウントでのみ試すことが推奨されます。

さらに深掘りしたい方へ

ChatGPT Images 2.0の自分像生成遊びがXで爆発的に広がっている「日常をAIに伝えるだけで、自分の意外な姿が浮かび上がる」——ChatGPT Images 2.0の”自分像”生成遊びがXで爆発的に広がっているChatGPT Images 2.0を活用した自分像生成トレンドの実態と、その拡散メカニズムを解説した記事。

SocialReport編集部の考察

このブームが面白いのは、「UGC(ユーザー生成コンテンツ)の設計が秀逸だった」という点です。

参加する敷居が極めて低い(スクショ1枚+プロンプトを貼るだけ)・誰でもちょっと美化された自分が手に入る・結果が「シェアしたくなる」クオリティ——この3つが揃っていたことが、170万ビューという数字を生みました。

SNSマーケティングの観点から見ると、これはユーザーに「参加してもらう」コンテンツ設計の理想形に近いです。
ハッシュタグキャンペーンと違い、参加者が全員「自分が主役の作品」を手に入れるため、投稿モチベーションが外部報酬ではなく内発的動機から生まれます。
SocialReportのエンゲージメントデータでは、こうした「自分事化しやすいトレンド」は、一般的なコンテンツと比較して拡散率が高くなりやすい傾向が確認されています。

ブランドアカウントがこのトレンドを活用するなら、「ブランドのプロフィール画面を漫画化してシェア」という参加型キャンペーンが面白いでしょう。
公式アカウントが自らの漫画キャラを先に公開し、フォロワーに「あなたはどんな漫画キャラ?」と投げかければ、自然なUGC連鎖を生み出せます。
また、商品やサービスの世界観をプロフ画面ごしに漫画で可視化する活用法も、視覚的インパクトとして機能するはずです。

ChatGPT Images 2.0が無料開放されたことで、こうした「AIを触媒にしたUGCトレンド」は今後も増えていくと予想されます。
乗り遅れず、かつ過剰に乗っかりすぎず、ブランドらしい入り方を考えておくことが重要です。

まとめ

ChatGPTのVision機能と画像生成が組み合わさったことで、「プロフ画面を貼るだけでエモい漫画が完成する」という体験が多くのユーザーを巻き込みました。
170万ビューを集めたミヤマさんのプロンプトは、AIのスペックだけでなく「参加したくなる設計」が生んだ現象といえます。
プロンプト1つで人々を動かせる時代、まずは自分のプロフ画面で試してみてはいかがでしょうか。