「ティーダ受験ではないかと」諏訪部順一が明かすFFXシーモア役、25年前の追加オーディション秘話
「私は最初から合わないと思っていたので、ぶっちゃけ記念受験」——諏訪部順一さんが自身のXでそう振り返ったのは、25年前のワンシーンでした。
『ファイナルファンタジーX』でシーモア・グアド役を演じることになった経緯を、本人が改めて語っています。
この記事で分かるのは、当時のオーディション現場で何が起きていたのか、そして今なぜこの話が再びタイムラインを賑わせているのかです。
先に結論をまとめると:
– 諏訪部順一さんは当初ティーダ役で受験し、現場での追加オーディションでシーモア役に合格した
– 同じ投稿がきっかけで、他の声優からも当時の「追加オーディション文化」を裏付ける証言が相次いだ
– 背景にはNintendo Switch 2版『FFX/X-2 HDリマスター』の7月23日発売という25周年の節目がある
Xで盛り上がっていること
きっかけは、諏訪部順一さん自身の投稿でした。
Switch 2版の発売を前に、「若い人(当時)はみんなティーダ受験ではないかと。
私は最初から合わないと思っていたので、ぶっちゃけ記念受験」だったと明かし、審査現場での急遽の追加オーディションでシーモア役に合格した経緯を振り返っています。
Switch2版出るみたいですね。四半世紀の時を経た今、ゼヒ。
あ、オーディションですが、若い人(当時)はみんなティーダ受験ではないかと。私は最初から合わないと思っていたので、ぶっちゃけ記念受験😅
で、審査現場で急遽追加オーディションとなったシーモアで合格。懐かしい話です。#FFX25th https://t.co/oIVacFrucy— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR) 2026年7月17日
投稿はわずか半日足らずで1万いいねを超え、引用や返信でも「当時のオーディション事情」を語る声が広がっていきました。
ゲーム発売から25年が経ったいまも、キャスティングの裏話がこれだけ反応を呼ぶのは、シーモアというキャラクターの存在感の大きさを物語っているようです。
ただ、この投稿だけでは「追加オーディション」がどれくらい一般的だったのかまでは分かりません。
そこで、同じ投稿に反応した他の声優たちの証言も確かめてみました。
「追加オーディション」は諏訪部さんだけの体験だったのか?
諏訪部さんの投稿に対し、rioriojyaneiro名義で活動する声優が引用で応じ、自分はユウナ役で受験したものの、セリフを終えた後に「他にやりたい役はありますか」と聞かれ、その場でリュックとルールーの追加オーディションまで受けさせてもらえたというエピソードを明かしています。
なんと…ティーダ受験!
— 夏樹リオ (@rioriojyaneiro) 2026年7月17日
私はユウナで受験でした
ユウナのセリフが終わったあと
「他にやりたい役ありますか?」と聞かれ
「リュックとルールー演らせてください!」とお願いしたら
その場で両方受けさせていただけました
本当に嬉しかったなぁ
あと 自己PRも私が受けた時にはありましたよ~
#FFX https://t.co/BfqxZHDnuA
この投稿から見えてくるのは、当時のスクウェア・エニックスのオーディションが、事前に決められた1役だけでなく、現場の裁量で追加の役を試させる運用だったらしいということです。
諏訪部さんの「ティーダ→シーモア」という配役の転換も、決して例外的な出来事ではなく、当時のオーディション設計そのものに組み込まれていた仕組みだった可能性がうかがえます。
主人公候補として呼ばれた声優が、その場で敵役に転じるという配役の裏側は、完成した作品だけを見ているファンにはなかなか想像しにくい部分でしょう。
もう一つ興味深いのは、諏訪部さんが同じ投稿群の中で、シーモアというキャラクターの当時の評価についても振り返っている点です。
「当時(今でも?)めっちゃ嫌われ者だった」彼は、キャラクター人気投票で兼役のハイペロ族に大きく水をあけられていたと自虐的に明かしつつ、「主人公より先にヒロインの唇を奪うことに成功した」早業の持ち主だとユーモアを交えて語っています。

当時(今でも?)めっちゃ嫌われ者だった彼。キャラ人気投票では兼役のハイペロ族に大きく水をあけられ……
— 諏訪部順一 Junichi Suwabe (@MY_MURMUR) 2026年7月17日
しかし!
彼は、主人公より先にヒロインの唇を奪うことに成功した、ディオ・ブランドーと並ぶ2大早わざシンドバッドなのです!シーモアにもシビれてあこがれてくれぃw#FFX25th
シーモアは物語上ユウナを追い詰める敵役であり、当時の人気投票では兼役キャラに票を奪われるほど不人気だったといいます。
しかし25年の時を経て、そのキャラクターの複雑さや存在感が改めて語り継がれているのは、続編やリマスターが繰り返し発売されてきたシリーズならではの現象だと言えそうです。
なぜ今このタイミングで話題になっているのか?
この投稿が生まれた直接のきっかけは、Nintendo Switch 2版『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』の発売です。
スクウェア・エニックスの公式発表によると、ダウンロード版は2026年7月23日に発売、価格は6,688円。
25周年記念ロゴをあしらった特製スリーブケース付きのパッケージ版は8月27日に7,480円で発売されます(GAME Watch)。
Switch2版には新たに「ゲームブースト機能」が搭載され、ゲームスピードの変更やキャラクター強化、エンカウント率(敵との遭遇頻度)の調整が可能になるとのことです。
2001年の発売から数えて全世界2,000万本を突破した本作にとって、25周年という節目とハード世代交代が重なったことが、当時を知る声優陣の思い出話を引き出すきっかけになったと考えられます。
なぜシーモア役の裏話がここまで拡散したのか?
単なる「懐かしい話」であれば、ここまでの反響にはならなかったはずです。
拡散が大きくなった理由は、いくつか重なっていると見られます。
まず、諏訪部さん本人が投稿で見せた自虐的なユーモアです。
「記念受験」「早わざシンドバッド」といった軽妙な言い回しが、25年前の裏話を重くならずに読める形にしています。
次に、他の声優からの証言が次々と重なったことで、単発のエピソードが「当時のオーディション文化」というより大きな話題に発展した点も見逃せません。
さらに、シーモアというキャラクター自体が『FFX』のストーリーを語る上で欠かせない存在であることも、投稿への関心を後押ししたはずです。
このタイミングでは、コミック配信サービス「コミックシーモア」とのコラボレーションも発表されており(電ファミニコゲーマーなど複数メディアが報道)、「シーモア」という名前そのものがXのトレンドに乗りやすい状況だったことも、拡散を後押しした一因と言えるでしょう。
Shiritomo GAME編集部の考察:25周年商戦とSNSの相性の良さ
今回の一件は、リマスター発売という「新情報の少ない再発売系ニュース」を、当事者の一人称エピソードがどう補完できるかを示す好例だと感じます。
新機能や価格といったスペック情報だけでは大きな話題化は難しいものですが、開発当時の裏話は作品への感情移入を新規・既存プレイヤー双方に呼び起こす力を持っています。
特に注目したいのは、諏訪部さんの投稿が「公式の宣伝」ではなく、あくまで本人の個人的な思い出として発信された点です。
企業アカウントが発売告知を繰り返すよりも、キャストが自分の言葉で語る裏話のほうが、ファンの心理的な距離を縮めやすい傾向があります。
今後、25周年を迎える他タイトルの展開でも、開発陣・キャスト陣の個人アカウントからの「一人称の裏話」が、公式告知と並ぶ重要な拡散経路になっていくのではないでしょうか。
まとめ
25年前の追加オーディションという一つのエピソードが、Switch2版発売のタイミングと重なり、当時を知る声優たちの証言を巻き込みながら大きな話題になりました。
リマスター発売のニュースそのものよりも、キャスト自身が語る「配役の裏側」に多くの人が反応した点が興味深い事例です。

