172万インプレッションの投稿に、60万人運用者が「儲かってるADHDはだいたいこれ」と共感引用した理由
172万インプレッション(投稿が表示された延べ回数)、25件の引用リポスト(コメントを添えて再投稿する機能)、837件のブックマーク。
ある経営者が投稿したX Article(長文投稿機能)「ADHDの謎のプライド。」が残した数字です。
投稿から1日ほどで、TikTok・Instagramなど17アカウントを運用し自社アカウント合計で約60万フォロワーを抱える運用者が、この記事を「儲かってるADHDはだいたいこれ」というひとことで引用しました。
この引用投稿自体もさらに反応を呼び、元記事に匹敵するインプレッションを稼ぎました。
SNS運用に携わる人なら、なぜこの投稿がここまで連鎖的に広がったのか気になるところです。
発信者の顔ぶれと反応の中身を確認してみました。
先に結論をまとめると:
– 発端はX収益化で実績を持つ経営者VIA氏のエッセイで、「ADHDの謎のプライド」という当事者性の高いテーマを、ビジネスで結果を出している立場から発信した点が説得力を持たせた
– 引用したおにぎり氏(自社運用アカウント合計約60万フォロワー)の「儲かってるADHDはだいたいこれ」という一言は、ADHDを弱みではなく特徴として言い換えた点で新しい切り口だった
– 別の引用者は「自分は逆のタイプだった」と自己開示しており、元記事が単純な美談ではなく複数パターンを提示する構成だったことがうかがえる

何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
投稿したのは、35歳で会社を経営し、不動産事業やX運用の内製化支援を手がけるVIA氏(@Via00Via)です。
プロフィールには「3か月で3億インプ/X収益160万円」という実績も掲げられています。
そのVIA氏が「ADHDの謎のプライド。」というタイトルのX Articleを公開したのは7月28日のことでした。
— VIA (@Via00Via) 2026年7月28日
この投稿自体、172万インプレッション・607いいね・25件の引用リポストを記録しています。
ただ、興味深いのはここからです。
この投稿を引用した人物の1人が、元記事に匹敵するほどの反応を集めることになりました。
何が起きたのか、引用した人たちの顔ぶれを見ていきます。
なぜこの投稿がバズったのか
このパイプラインが扱う投稿は、企業の施策発表とは異なり「なぜ多くの人の心を動かしたのか」を分解する視点が有効です。
今回のケースも、発信者・引用者それぞれの立場から見ていきます。
発信者はどんな人物だったのか?
VIA氏のプロフィールを確認すると、単なる自己啓発発信者ではなく、実際にXの収益化プログラムで成果を出している経営者であることが分かります。
「ADHDの謎のプライド」という、当事者にとってはやや踏み込んだテーマを、精神論としてではなくビジネスで結果を出している人物の視点から言語化したことが、フォロワーの受け止め方に説得力を持たせた一因と考えられます。
引用した人たちは何に共感したのか?
最も反応を集めた引用は、おにぎり氏(@onigiri_komepro)による「儲かってるADHDはだいたいこれ」という一言でした。
儲かってるADHDはだいたいこれ https://t.co/oGSCPAubQ7
— おにぎり| 総フォロワー60万人のSNS運用屋 (@onigiri_komepro) 2026年7月29日
おにぎり氏はTikTok・Instagramなど17のアカウントを運用し、自社運用アカウントの合計フォロワーが約60万人にのぼる人物です。
ADHDという特性を「困りごと」としてではなく「稼げるタイプの特徴」として肯定的に読み替えた一言が、多くの人の目に留まったと見られます。
一方で、映像制作を手がけるいとゆき氏(@var_itoyuki)の引用は少し違う角度でした。
「自分は元記事で紹介されていたパターンのうち、あまり良くないとされる方に当てはまった」という趣旨の自己開示です。
ADHDのワイ、完全に前者の害悪だった。 https://t.co/JEFpRZkxxm
— いとゆき|実績200以上の映像制作屋 (@var_itoyuki) 2026年7月28日
この2つの引用を見比べると、元のX Articleが単純に「ADHDは強み」と持ち上げる内容ではなく、複数のタイプを提示し読者それぞれに「自分はどちらだろう」と当てはめさせる構成だったことがうかがえます。
記事本文の詳細はVIA氏本人のX Article上で確認できますが、少なくとも反応の分かれ方からは、読者に自己投影を促す作りだったと推測できます。
共感ポイントは何だったと考えられるか?
ADHDのような特性は、当事者にとって「あるある」的な共感を呼びやすいテーマです。
これまでは「困りごと」として語られる場面が多かった一方で、実際にビジネスで成果を出している経営者が「プライド」というポジティブな切り口で言語化したことが、フォロワー数も発信領域も異なる複数の運用者・クリエイターに刺さった一因ではないでしょうか。
Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ
今回の事例で注目したいのは、引用リポストのキャプションひとことが、元記事に匹敵するかそれ以上の反応を集めた点です。
おにぎり氏の投稿は1,292,982インプレッション・2,182いいねを記録し、元記事の1,372,543インプレッション・607いいねと比べても遜色ありません。
元の発信者の影響力だけでなく、誰が・どんな言葉で引用したかが拡散量を大きく左右することを示す実例といえるでしょう。
SNS運用担当者への示唆は2つあります。
1つ目は、自分自身の特性や弱みを「あるある」として言語化して発信することが、強い共感を生む可能性があるという点です。
2つ目は、他アカウントの投稿を引用する際、単なる同意ではなく自分の実績や立場を踏まえた短いひとことを添えることで、引用投稿自体が独立したコンテンツとして拡散する余地があるという点です。
まとめ
経営者による率直なADHDエッセイに、実績のある運用者が的確なひとことで共感引用したことで、投稿は連鎖的に広がりました。
発信者の実績と引用者の言葉選びが噛み合ったとき、引用リポストは元投稿以上の拡散力を持つことがあるという好例です。
さらに深掘りしたい方へ
VIA氏のX Article本文は、本人の投稿ページから確認できます。