「わざわざApple Storeで買ったのに」——auのeSIM手続きでiPhoneに知らないアイコンが並んだ理由
母親のiPhoneがauショップから戻ってきたら、ホーム画面に見覚えのないアイコンが18個も並んでいた——。
au PAY、Pontaパス、迷惑メッセージブロック、なぜかローソンまで。
頼んだのはSIMカードの差し替えではなく、eSIMの手続きだけだったはずです。
投稿者は「もう2度とauに迎合することは無いでしょう。
私は怒っています」とXに書き込み、451件のいいねを集めました。
キャリアショップで機種変更やSIM関連の手続きをしたことがある人なら、他人事では済まされない話です。
なぜ手続き一つでアイコンがここまで増えるのか、そして増えてしまったらどうすればいいのかを調べました。
先に結論をまとめると:
– auを含む携帯キャリアのメール設定は「プロファイル」という設定ファイルを端末にインストールする方式で、こうした仕組みは一般に公式サービスへのショートカット(Webクリップ)などを含められる場合がある
– 増えたアイコンは「インストール済みのアプリ」ではなく、Webクリップ(ショートカット)かインストール待ちの状態のいずれかと考えられ、どちらの場合もホーム画面で長押しすれば他のアイコンと同じように削除できる
– 根本から消したい場合は「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」からプロファイル自体を確認・削除するとよい
auショップでの手続き後に何が起きたのか
投稿者が共有したスクリーンショットには、2画面にわたって18個のアイコンが写っていました。
au PAY、My au、auサービスToday、迷惑メッセージブロックといったau関連アプリに加え、なぜかローソンのアイコンまで並んでいます。
多くのアイコンには下向きの矢印が付いており、実際にはまだ何もインストールされていない「案内だけの状態」であることが見て取れます。
投稿者は、キャリアの余計な設定を持ち込みたくないという理由でわざわざApple Storeで端末を購入し、それをauショップに持ち込んでeSIMの手続きだけを依頼したといいます。
それでも結果は変わらず、「もう2度とauに迎合することは無いでしょう」と投稿に怒りをつづっています。

もう2度とauに迎合することは無いでしょう。私は怒っています。
— 取乃リョーコ (@RyokoTrino) 2026年8月13日
母のiPhoneをauショップ持ち込みでe-simの手続きをしたら、勝手にau関連のショートカットをホーム画面にばら撒かれました。こういうゴミが許せないからわざわざApple Storeで買って持ち込んでるのに。 pic.twitter.com/ZekSdzXb4r
SIMカードの差し替えではなくeSIMの手続きだったにもかかわらず、結果は同じだったわけです。
ただ、この訴えだけでは「なぜ手続きの種類に関係なくアイコンが増えるのか」までは分かりません。
そこで、iPhoneのプロファイルという仕組みそのものを確認しました。
調べて分かったこと
なぜホーム画面にアイコンが増えるのか?
au公式サイトによると、auのキャリアメール(@au.com/@ezweb.ne.jp)をiPhoneで使うには、専用サイトから「プロファイル」と呼ばれる設定ファイルをダウンロード・インストールする必要があると案内されています。
プロファイルとは、メールやネットワークなどの設定情報をまとめて端末に読み込ませる仕組みのことです。
また、Apple自身が公開している法人向けの公式ガイドには、「Webクリップは、iPhoneデバイスおよびiPadデバイスのホーム画面に追加することができます」という説明があります。
ただしこのガイドは組織向けのデバイス管理(Apple Business Manager)を対象にしたもので、auのキャリアメール設定プロファイルと全く同じ仕組みかどうかは公式には確認できていません。
「eSIMの手続きのはずなのに」という違和感の正体は、eSIMそのものではなく、同時に案内されるメール設定プロファイルにあったと考えられます。
削除すればそれで済む話なのか?
増えたアイコンは、仮にWebクリップだとすればアプリ本体ではなくショートカットです。
いずれにしても、ホーム画面での長押し操作で個別に消せます。
ただ、プロファイルという設定情報そのものは端末に残ったままです。
プロファイルの確認・削除は「設定」アプリの「一般」から「VPNとデバイス管理」を開き、対象のプロファイルを選んで削除する手順が案内されています。
アイコンを消すだけでなく、元になっているプロファイルごと見直したい人はこちらを確認するとよさそうです。
Insta360のような周辺機器だけでなく、通信まわりの「eSIM対応」自体もスマートフォン選びの基準として広がりつつあります。
✈️旅行好きの皆さんに知ってほしい✈️#Xperia1VIII は
— Sony | Xperia (Japan) (@xperia_japan) 2026年8月13日
2つのeSIMを同時に利用可能✨
普段使いの回線を残したまま
旅行先の回線を追加することもできます!
「これは便利かも!」と思った方はいいね❤️ pic.twitter.com/6QsLlCHm4v
ソニーが公式に案内しているように、最近の端末は1台で複数のeSIMを切り替えられるものも増えました。
普段用と旅行用の回線を使い分けるなど便利になった一方で、その設定を代行してもらう窓口が増えるほど、今回のような「頼んでいない変更」に出会う機会も増えているといえそうです。
auだけの問題なのか?
検索した範囲では、ドコモやソフトバンクでもキャリアメールの利用にはプロファイルのダウンロードが必要な案内がされており、同じ仕組みが使われています。
特定のキャリアだけの設計ではなく、キャリアメールという仕組みを維持する限り、どの会社でも起こりうる話だと見たほうがよさそうです。
Shiritomo GADGET編集部の考察:知らないアイコンを見たら、まず疑うべきこと
この一件で興味深いのは、「勝手に増えた」という体験と「規約上は説明されている」という建前の間にあるギャップです。
プロファイルのインストール画面には内容の説明が表示されますが、家族の代理で手続きする窓口対応や、急いでいるときのタップでは見落とされやすい設計になっています。
ガジェット選びの現場では「スペックが良いか」だけでなく「初期設定でどこまで手を加えられるか」も体験を左右します。
今回のケースは、Apple Storeで端末を買っても、キャリア窓口を経由すれば結局同じ設定が入り込むという、購入経路と設定経路が別々に存在することの落とし穴を示しています。
心当たりのある人は、まず「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を一度開いて確認してみるのがよさそうです。
まとめ
auショップでのeSIM手続き後にホーム画面へ増えたアイコンは、キャリアメール設定に使われるプロファイルの仕組みによるものと考えられます。
長押しで個別に消すことも、プロファイルごと削除することもできるので、気になった人はまず「VPNとデバイス管理」を確認してみてください。
