5つの動機を混ぜると挫折する——note深津貴之氏が指摘した、創作が続かなくなる本当の理由
「いいもん作りたい」「売れるもん作りたい」「好きなもん作りたい」「納得いくもの作りたい」「チヤホヤされたい」。
この5つを、note株式会社CSO(最高戦略責任者、2017年からCXOを長く務めた)の深津貴之さんがXで並べて示したとされています。
どれも創作を始めるときによくある気持ちですが、深津さんは「これらを一つの企画の中で同時に満たそうとすると挫折しやすい」と指摘したといいます。
SNSで発信している人、noteやブログで文章を書いている人にとっては、他人事とは思えない話ではないでしょうか。
この記事では、なぜ動機を混ぜると続かなくなるのか、そして実際にどう向き合えばいいのかを整理します。

先に結論をまとめると:
– 5つの動機(良さ・売れ行き・好き・納得・承認)を1つの企画で同時に満たそうとすると、判断基準がぶれて挫折しやすくなる
– note運営の経験則として「1記事目の着手と着地」が挫折の起きやすいポイントとして挙げられている
– 動機を一つに絞って企画ごとに使い分けるという考え方が、Xのクリエイターたちの間で実践的なヒントとして受け止められている
noteのCSOが投げかけた「創作の5つの動機」
深津さんの投稿は、創作を始めるときに人が抱えがちな動機を5つに整理するところから始まったとされています。
「いいものを作りたい」という品質へのこだわり、「売れるものを作りたい」という商業的な計算、「好きなものを作りたい」という純粋な情熱、「納得いくものを作りたい」という完成度への執着、そして「チヤホヤされたい」という承認欲求です。
これらは本来どれも自然な気持ちですが、深津さんはnote運営に長く携わってきた立場から、1つの企画の中で複数の動機を同時に満たそうとする人ほど、途中で手が止まりやすいと伝えているようです。
投稿を見たユーザーからは、自分の過去の挫折体験を振り返る声が相次いだといいます。
中には5つの動機を軸にした図(ポジショニングマップ)を自作して共有する人や、5つの動機を擬人化した「デルタもん」という遊び心あるイラストを描く人までいたとされ、単なる共感にとどまらず、自分なりに動機を整理し直す動きへと広がっていったようです。
ただ、この盛り上がりだけでは「なぜ動機を混ぜると挫折するのか」という核心の部分までは見えてきません。
そこで、指摘の中身をもう少し掘り下げてみます。
なぜ動機を一つに絞ると続けやすいのか?
深津さんの指摘の要点は、動機ごとに「何をもって成功とするか」という判断基準がまったく違う、という点にあるようです。
たとえば「いいものを作りたい」なら基準は自分自身の納得感ですが、「売れるものを作りたい」なら基準は数字(売上や閲覧数)になります。
「好きなものを作りたい」であれば他人の評価はそもそも関係なく、「チヤホヤされたい」であれば逆に他人の反応がすべてになります。
この4つだけでも、目指す方向がバラバラなことがわかるでしょう。
一つの企画の中でこれらを同時に満たそうとすると、「売れそうだけど自分の好きな路線とは違う」「納得いく完成度を求めた結果、誰にも見てもらえない」といった矛盾が起きやすくなります。
都度どの基準を優先するかで迷いが生じ、結果として手が止まってしまう——というのが、この指摘の骨子のようです。
note運営者の視点では何が挫折のポイントなのか?
投稿では、note運営に関わってきた経験則として「1記事目の着手」と「1記事目の着地(書き終えて公開すること)」が、特につまずきやすいタイミングとして挙げられていたとされています。
初めての投稿は、上に挙げた5つの動機がまだ整理されないまま混ざり合っている状態で始まることが多く、「良いものにしたい」「反応もほしい」「売れる形にもしたい」を同時に叶えようとして、完成まで至らないケースが少なくないという見方です。
この点について、深津さん自身の投稿の詳細な文言は本稿執筆時点で一次情報として確認できておらず、あくまでXでの紹介のされ方をもとにした整理であることは断っておきます。
Shiritomo編集部の考察:SNS発信でも「今回の投稿の動機は一つ」と決める
この話は、note記事に限らずSNS全般の発信にも当てはまる考え方だと感じます。
1件の投稿やスレッドを作るときに「バズらせたい(承認)」「フォロワーに役立ててほしい(納得)」「ブランドの売上につなげたい(商業)」を同時に狙うと、結局どっちつかずの内容になりやすいのは、SNS運用の現場でもよく見られる話ではないでしょうか。
実務的なヒントとしては、投稿やコンテンツを企画する段階で「今回はどの動機を優先するか」を一つだけ決めてしまうことです。
バズを狙う投稿なら承認・拡散を最優先にして数字で評価し、ブランド想起を狙う投稿なら売上や問い合わせにつながったかで評価する、という具合に、企画ごとに評価軸を先に固定しておくと、途中で迷いにくくなります。
複数の目的を同じ投稿に詰め込みたくなったときほど、一度立ち止まって「今回はどれを優先するか」を意識してみる価値がありそうです。
まとめ
「いいもん作りたい」から「チヤホヤされたい」まで、創作にまつわる5つの動機を同時に満たそうとすると挫折しやすい——という指摘は、note記事に限らずSNS発信全般にも通じる考え方でした。
企画ごとに動機を一つに絞る意識が、継続の鍵になりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
深津貴之さんのnoteアカウントでは、CSO就任の経緯やサービス設計の考え方が発信されています。
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