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730gで全域F2.8、タムロンより125g軽い望遠ズームに写真家が見た発想

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月20日 更新
730gで全域F2.8、タムロンより125g軽い望遠ズームに写真家が見た発想

730g。
フルサイズ対応で焦点距離全域F2.8を維持する望遠ズームレンズとして、ケンコー・トキナーが「クラス最軽量」を掲げる数字です。
この軽さを引っさげたレンズ「SAMYANG AF 60-180mm F2.8」が、2026年9月18日に日本発売されます。
望遠レンズは重くて持ち出すのを迷う、という経験がある人には、選択肢が一つ増える話になりそうです。

先に結論をまとめると:
– 焦点距離60-180mm・開放F2.8通しで重量は約730g、2026年9月18日発売、市場想定価格はFEマウント159,800円・Lマウント169,800円
– Schneider-Kreuznachとの共同開発レンズで、AF 14-24mm F2.8・AF 24-60mm F2.8と合わせて軽量なF2.8大三元(三本組)システムが完成する
– タムロンの最新モデルより約125g、ソニー純正の70-200mm F2.8 GM IIより300g以上軽く、星景写真家の関一也さんが「撮るために軽くする」という発想を評価しているとされる

軽量F2.8望遠ズーム、サミャンが9月18日に投入

今回発売されるのは、ケンコー・トキナーが扱うレンズブランド「LK SAMYANG」の新モデルです。
ドイツの光学メーカーSchneider-Kreuznach(シュナイダー・クロイツナッハ)との共同開発で、レンズ前面には両社の銘が刻まれています。
焦点距離は60-180mmとやや珍しい範囲ですが、開放F2.8を全域で維持しながら重量は約730gに抑えられました。
最短撮影距離は広角端で0.35m、望遠端で0.79mまで寄れ、絞り羽根は9枚。
ポートレートのような近距離から、運動会やスポーツ観戦のような望遠域まで、一本で手持ち撮影をカバーできる設計です。
市場想定価格はソニーEマウント(FE)向けが159,800円、ライカL向けが169,800円。
ケンコー・トキナーのオンラインショップでは、すでに数量限定で予約受付が始まっています。
ただ、この軽さと価格だけでは「本当に望遠ズームとして実用に足るのか」までは分かりません。
そこで海外メディアのレビューや、これまでのシリーズ展開を確かめてみました。

調べて分かったこと

なぜここまで軽くできたのか?

このレンズは単体の新製品ではなく、シリーズ戦略の完成形として位置づけられています。
サミャンはこれまでにAF 14-24mm F2.8(約445g)、AF 24-60mm F2.8(約494g)という軽量な大口径ズームを続けて投入しており、今回のAF 60-180mm F2.8(約730g)が加わったことで、14mmから180mmまでを3本・合計約1,669gでカバーする「F2.8大三元」システムが完成しました。
一般的な大三元レンズ3本を単純に合計すると2kgを超えることも珍しくないため、3本合計で1.7kgを切る組み合わせは、持ち出す機材の重さを大きく変える数字です。
DPReview(米国の写真専門メディア)は、この3本組をソニーマウント向けの軽量な代替システムとして紹介しています。

タムロンやソニー純正と比べてどれくらい軽いのか?

同じF2.8通し望遠ズームとして比較されやすいのが、ソニー純正の「FE 70-200mm F2.8 GM II」(1,045g)と、タムロンの「70-180mm F/2.8 Di III VC VXD G2」(855g、タムロン公式発表の実測値)です。
今回のサミャンは730gなので、ソニー純正より300g以上、タムロンより約125g軽い計算になります。
焦点域はタムロンが70-180mm、サミャンが60-180mmとやや異なり、タムロンには手ブレ補正機構(VC)が搭載されている一方でサミャンは非搭載という違いもあるため、単純な優劣の比較はできません。
ただ、望遠レンズを持ち歩く場面ではこの100g前後の差が、肩や首への負担として体感されやすいところではないでしょうか。

写真家や海外レビューはどう評価しているのか?

ケンコー・トキナーの特設ページには、星景ポートレート写真家として活動する関一也さんの名で「『撮るために軽くする』という新しい発想」と題したレビューが掲載されているとされます。
撮影機材を軽くすること自体を目的にするのではなく、軽さによって撮影の機会そのものを増やす、という視点からこのレンズを評価している内容です。
海外の先行レビューでは、解像力やAF(オートフォーカス)の速さ、ボケの滑らかさを評価する声がある一方、コーナー(画面周辺部)のシャープネスや、MTFチャート(レンズの解像性能を示す測定値)に軽い指摘も見られます。
とはいえ全体としては、軽さと価格のバランスを歓迎する評価が優勢のようです。

Shiritomo GADGET編集部の考察:軽さは「持っていく理由」を増やす機能

このレンズが示しているのは、望遠ズームの評価軸が「解像力の頂点をどれだけ上げるか」から「どれだけ持ち出す回数を増やせるか」へ広がっている、という変化だと考えます。
写真の質を決めるのはレンズ性能だけでなく、その場に持って行って構えられたかどうかも大きい要因です。
730gという重量は、バッグに入れっぱなしにせず日常的に持ち出す動機になり得ます。
加えて、14-24mm・24-60mm・60-180mmという3段構えのシステム展開は、単発の新製品発表ではなく「ユーザーを自社シリーズ内で完結させる」戦略でもあります。
1本ずつ軽量レンズを買い足していくうちに、気づけば他社への乗り換えコストが上がる構造です。
これから望遠レンズを検討する読者には、スペック表の数字だけでなく、手ブレ補正の有無や実際の作例など、用途に合うかどうかまで見比べることをおすすめします。

まとめ

SAMYANG AF 60-180mm F2.8は、望遠ズームとしては異例の軽さと、Schneider-Kreuznachとの共同開発という組み合わせで、2026年9月18日に日本発売されます。
軽量なF2.8三本組システムの完成形として、望遠レンズ選びの基準を変えるきっかけになるかもしれません。

この記事で取り上げた製品

SAMYANG AF 60-180mm F2.8

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新製品の仕様はLK SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FEの製品情報を伝えるImpress Watchの記事、海外レビューの詳細はDPReviewのレンズ発表記事で確認できます。
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