折りたたみiPhoneはまだ発表前なのに、サムスンが「答え」を出せていた理由
4.1ミリ。
定規で測ればスマホの厚みとしてはかなり驚ける数字ですが、これは折りたたんだ状態ではなく、開いたときの厚さです。
サムスンの「Galaxy Z Fold8 Ultra」がすでにこの薄さを実現し、8月に発売されています。
一方のAppleは、日本時間9月10日未明(現地時間9日)に新製品発表会を開き、自社初となる折りたたみiPhoneを披露するとみられています。
まだ何も発表されていない段階なのに、ライバルのサムスンはすでに「薄くて折り目が目立たない」という答えを市場に出している格好です。
これから折りたたみスマホを検討する人にとっては、両者の違いを知っておくと選び方の判断材料になります。
先に結論をまとめると:
– Appleは9月10日未明に発表会を開く予定で、初の折りたたみiPhone披露が有力視されていますが、正式発表はまだされていません
– サムスンは「Flex Titanium」という日本企業製の素材を使った技術で、Galaxy Z Fold8シリーズをすでに市場投入済みです
– 折り目の目立ちにくさと薄さをどう両立させるかが、これから出るiPhoneにとっても最大の焦点になりそうです
Appleの発表会で何が話題になっているのか
日本経済新聞によると、Appleは日本時間9月10日午前2時(米西部時間9日午前10時)に、Apple Park内のSteve Jobs Theaterで新製品発表イベントを開きます。
iPhone 18 Proシリーズや新型Apple Watchと並んで、同社として初めてとなる折りたたみ型iPhoneが披露されるとみられています。
この発表を前に、Xでは折りたたみスマホの技術そのものに関心が集まっています。
きっかけの一つが、サムスンが7月に公開した「Flex Titanium」というディスプレイ技術の発表でした。
リーク情報の発信で知られるIce Universe氏が、この技術をGalaxy Z Fold8シリーズに搭載すると速報したポストです。
「サムスンがFlex Titaniumを発表——折りたたみスマホにとって画期的な進化で、Galaxy Z Fold8シリーズで初搭載」という趣旨の投稿で、ディスプレイの断面構造を示す図とともに拡散されました。
BREAKING!
— Ice Universe (@UniverseIce) 2026年7月15日
Samsung unveils Flex Titanium, a landmark breakthrough for foldable phones. Debuting with the Galaxy Z Fold 8 series.
Samsung has officially introduced Flex Titanium, a next generation display technology that represents one of the biggest structural upgrades in the… pic.twitter.com/6591oIOm0z
このポストだけを見ると「サムスンの新技術」の話で終わってしまいますが、実際にはこの技術の中身に、これから発表されるiPhoneとの関係を考えるヒントが詰まっていました。
そこで発表会本番の前に、分かっていることを整理してみます。
折りたたみiPhoneは本当に9月9日に発表されるのか?
現時点でAppleからの公式なアナウンスはなく、折りたたみiPhoneの存在自体もまだ正式には認められていません。
ただし日本経済新聞や複数の海外メディアが、9月10日の発表会で初の折りたたみモデルが披露される可能性が高いと報じています。
リーク情報では、閉じた状態で約5.5インチ、開いた状態で約7.8インチのディスプレイを備え、Galaxy Z Foldシリーズのような横折り(本を開くようなブック型)になるとの見方が有力です。
価格については30万円台から、高いものでは40万円を超えるという予測も出ていますが、いずれもリーク段階の情報であり、Appleが正式に発表した数字ではありません。
発表会が終わるまでは、あくまで「予想」として受け止めておく必要があります。
サムスンの「Flex Titanium」とは何か
サムスンが7月に発表した「Flex Titanium」は、折りたたみディスプレイの内側パネルの下に、チタン合金フィルムとチタンプレートを重ねる構造です。
有機ELパネルの下からチタンで支えることで、開いたときに画面中央にできる折り目の段差を目立ちにくくしながら、パネルの耐久性も高めています。
このチタン合金フィルムは「人の髪の毛の約3分の1」という薄さながら、従来比で約20倍の強度を実現しているといいます。
サムスンの副社長は、この薄さと精度を安定して量産できる素材を提供できたのは、世界中を探しても日本のパートナー企業だけだったと明かしています。
結果として、上位モデルの「Galaxy Z Fold8 Ultra」は開いた状態で厚さ4.1ミリという歴代最薄を達成し、通常モデルの「Galaxy Z Fold8」も201グラムと軽量化されました。
サムスンが日本の部品メーカーの技術を借りて、Appleより先に「薄くて丈夫な折りたたみ」という答えを出していたことになります。
折りたたみiPhoneとGalaxy、結局どちらを選ぶべきなのか
発表会を待つ人の中には、「iPhoneが出るまで待つべきか、今のGalaxyを選ぶべきか」で迷っている人も多いのではないでしょうか。
Galaxyの折りたたみは今回で8世代目にあたり、ヒンジ(開閉部の軸)の耐久性や折り目の見え方について、すでに実際の使用者からのレビューが積み重なっています。
一方の折りたたみiPhoneは、仮に9月に発表されても、Appleにとっては初代モデルです。
過去のAppleの新カテゴリー製品(初代Apple Watchや初代AirPodsなど)を振り返ると、初代モデルは価格が高めに設定されつつ、機能面は世代を重ねて磨かれていく傾向があります。
今すぐ折りたたみスマホの使い心地を確かめたい人と、Appleのソフトウェアとの連携を優先したい人とでは、選ぶべき答えが変わってきそうです。
Shiritomo GADGET編集部の考察:部品調達も「体験」の一部になる
今回の件で興味深いのは、サムスンが技術の主役として日本の部品メーカーを名指しで紹介した点です。
スマートフォンの発表というと完成品メーカーの手柄として語られがちですが、折り目の目立たなさや薄さといった「体験の質」を左右しているのは、素材レベルの技術力だということがはっきり見えました。
Appleが折りたたみiPhoneを出す際も、蝶番(ヒンジ)部分やディスプレイの耐久性で、どこの部品を採用したかが比較の材料になるはずです。
完成品の見た目やOSの使い勝手だけでなく、「中身」に注目する報じ方は、今後の折りたたみスマホ比較記事でも増えていくのではないでしょうか。
実機レビューが出そろう10月以降は、価格やスペック表よりも、実際に数カ月使った人の「折り目、気にならなくなった?」という声のほうが参考になりそうです。
まとめ
Appleの折りたたみiPhoneはまだ発表前の段階ですが、ライバルのサムスンはすでに日本製の素材技術を使って「薄くて丈夫な折りたたみ」を市場に送り出しています。
9月10日の発表会でAppleがこの差にどう応えるのか、注目したいところです。
