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ChatGPT Proの手前に「Pro 50」案、提起したのはOpenAI開発責任者自身だった

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月9日 更新
ChatGPT Proの手前に「Pro 50」案、提起したのはOpenAI開発責任者自身だった

「Would a Pro 50 make sense? Wdyt?」

この短い一文を投稿したのは、OpenAIでChatGPTとCodex(AIにコードを書かせるツール)のエンジニアリングを率いるTibo Sottiaux氏です。
ChatGPT Proにはすでに月100ドル・200ドル・500ドルという3段階のプランがあります。
そこにもう一つ、「Pro 50」という選択肢を加えるべきか——公式発表でもアナウンスでもなく、開発の当事者本人がXで率直に意見を募る投稿をしたことが、ChatGPTの料金体系をあらためて考えるきっかけになっています。
ChatGPT Proの料金に頭を悩ませている人にとっては、見逃せない動きです。

先に結論をまとめると:
– OpenAIでChatGPT・Codexの開発を率いるTibo Sottiaux氏が2026年11月8日、「Pro 50」という新プランの可能性についてX上で意見を募りました
– 現在のChatGPT Proは月100ドル・200ドル・500ドルの3段構成で、Plus(月20ドル)との間を埋める案という位置づけです
– 正式な導入が決まったわけではなく、あくまで本人の思いつきレベルの投稿にとどまります

何が起きたのか

2026年11月8日午後2時45分(日本時間)、Tibo Sottiaux氏は次のように投稿しました。
日本語訳は「Pro 50を作る意味はあるか、どう思う?」です。

Sottiaux氏はOpenAIでChatGPTとCodexの利用上限(使える量の枠)に関する変更を、これまで何度もX上で自ら説明してきた人物です。
今回も新機能の発表ではなく、「作ったらどうか」という問いかけ止まりでした。
ただ、現職のエンジニアリング責任者が価格帯の話題を自分から持ち出したこと自体が、普段は運営側の発表を待つしかないユーザーにとって珍しい機会になりました。
ただ、この一言だけでは「本当に必要なのか」はまだ分かりません。
そこで現在のPro プランの構造を確かめてみました。

調べて分かったこと

なぜ「Pro 50」が話題になるのか

ChatGPT Proは2026年9月29日から、月100ドルの「Pro 100」・月200ドルの「Pro 200」・月500ドルの「Pro 500」という3つのプランに分かれています。
それぞれPlus(月20ドル)と比べて使える量が10倍・20倍・50倍に設定されており、最上位のPro 500だけが高速に応答する「Ultrafast」モードを使えます。

つまり、月20ドルのPlusから一気に月100ドルのPro 100へ飛ぶ構成になっており、その間を埋めるプランがありません。
Sottiaux氏が挙げた「Pro 50」は、この20ドルと100ドルの間——おそらく5倍程度の利用量——を想定した案と見られます。
実際、OpenAIは2026年9月の値上げ直後にもPro 200の利用上限を一度引き下げる方針を示し、利用者の反発を受けて撤回した経緯があります。
価格と利用上限の線引きは、この数ヶ月でOpenAIが何度も調整を重ねてきたテーマなのです。

高すぎると感じる声もある

Sottiaux氏の投稿とは別に、同じ11月8日の朝8時(日本時間)には、こんな投稿も1,134件のいいねを集めていました。

この投稿は、お金がある人だけがMacBookやChatGPT Proのような環境を整えられ、結果として情報や機会の差がさらに広がってしまうのではないか、という問題提起でした。
Sottiaux氏への直接の反応ではありませんが、ChatGPT Proの価格帯そのものに「高い」と感じている人が一定数いることを示す投稿です。
月100ドル(約1万5,800円)という最低ラインの高さが、こうした受け止められ方につながっていると考えられます。

「Pro 100」と「Pro 200」の違いは

毎月どちらを選ぶか迷う人が多いポイントとして、Pro 100とPro 200の違いは利用量の上限だけで、使える機能自体は基本的に同じです。
速度面で差が出るのはPro 500だけで、Ultrafastモードを使うかどうかが分かれ目になっています。
つまり「高速に使いたいか」「量をどれだけ使うか」で選ぶプランが変わる設計です。

Shiritomo編集部の考察

OpenAIがPro 100/200/500の体系を組んだのはつい1ヶ月ほど前のことで、しかもその直後に利用上限を一度変更して撤回するという試行錯誤がありました。
今回のSottiaux氏の投稿も、正式な社内検討の結果というより、Xで反応を見ながら次の一手を探る「市場調査」に近い動きに見えます。
これは企業が公式発表の前にSNSで反応を確かめる、最近のプロダクト開発でよく見られるやり方でもあります。
SNS運用に関わる立場からすると、こうした「決定前のゆるい発信」は炎上リスクも伴う一方、ユーザーの本音を無料で集められる手段でもあり、観察しておく価値があります。
日本のユーザーにとっては、1ドル=158円前後の為替状況も重なり、同じ「Pro 100」でも感じる負担の大きさが米国ユーザーとは違う点も見逃せません。

まとめ

ChatGPT Proの開発責任者が自ら「Pro 50」という新プランの可能性を問いかけたことで、月100ドルという価格のハードルの高さが改めて浮かび上がりました。
正式な導入はまだ決まっていませんが、価格帯の見直しが今後も続く可能性はありそうです。

さらに深掘りしたい方へ

「ChatGPTを使い続けるメリットまで完全になくすらしいです」――OpenAI、12月からChatGPTとCodexの利用上限を共有へ「ChatGPTを使い続けるメリットまで完全になくすらしいです」――OpenAI、12月からChatGPTとCodexの利用上限を共有へChatGPT Plusの購入画面に追加された一文。 12月からこのプランの利用上限はChatGPT全体とCodexで共有されます。

ChatGPT Proの利用上限が一度引き下げられ、ユーザーの反発を受けて撤回された経緯については、BleepingComputerの報道で詳しく紹介されています。