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IllustratorのAIファイルが「生成AIデータ」と誤解される——デザイナーたちのリアルな悩みと笑い

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月3日 更新
IllustratorのAIファイルが「生成AIデータ」と誤解される——デザイナーたちのリアルな悩みと笑い

「これ、AI生成ですよね?」——そんな一言をかけられて、思わず苦笑いしたデザイナーさんはいませんか。

Adobe Illustrator(アドビ イラストレーター、ベクター画像の編集に使われるデザインソフト)のファイル拡張子「.ai」が、生成AIブームのなかで予期せぬ誤解を生んでいます。

デザイナーたちに広がる「.ai誤解」あるある

きっかけは、デザイナーのgoking5さんのX投稿でした。

「.ai ファイルで納品したら『本物のデータください』と言われた」というエピソードが共感を呼び、似た体験談がデザイナーたちの間で次々と集まってきました。

「.ai」はAdobe Illustratorのファイル形式として1987年から使われてきた拡張子です。

ところが2022年以降の生成AIブームで「AI=人工知能」のイメージが一気に広がり、デザイン現場でも混乱が起きています。

ピンバッジに入っていた「AI」の文字が「AI生成が好きな人」と誤解された、名刺の「Adobe Illustrator使用」という表記を変えざるを得なくなった——そんなエピソードがXで拡散しています。

デザイナーたちはユーモアで対処しながらも、「笑えない」という本音もにじんでいるようです。

クリエイターたちは「#手描きイラスト」「#手書き証明」などのハッシュタグを使って、AIではなく手作業であることをアピールし始めています。

アイロニーと実害が入り混じった状況に、Xでは笑いながらも真剣に語り合う投稿が増えているようです。

https://x.com/akira_papa_IT/status/1905106547556718757

「.ai」の本当の意味と、混乱が深まった背景

気になって調べてみました。

Adobe Illustratorの「.ai」形式は、ポストスクリプト(PostScript、印刷向けの描画言語)をベースにしたベクター画像フォーマットです。

ベクター画像とは、点・線・曲線の数値データで構成された画像形式のこと。拡大しても劣化しないため、印刷物やロゴ制作に広く使われています。

1987年のIllustrator発売当初から使われており、生成AIとはまったく無関係です。

一方、Adobe Illustratorは2025〜2026年にかけて「テキストからベクター生成」などの生成AI機能を搭載するようになりました(Adobe Firefly技術を利用)。

こうした動きが「Illustrator自体がAI化している」という混乱をさらに加速させている面もあるかもしれません。

現場のデザイナーにとっては、長年使ってきたファイル形式の名前が「AI生成物の証拠」として誤読されるという、笑うに笑えない状況です。

特に「手描きであること」「人の手で制作したこと」が価値を持つ業務では、この誤解が信頼や評価に直結しています。

もっと詳しく知りたい方へ

まとめ

「.ai=AI生成」という誤解は、生成AIが日常に入り込んだ時代ならではの副産物といえるでしょう。

ファイル拡張子の混乱は小さな笑い話にも見えますが、その背景には「人の手による創作」の価値をどう証明するかという、より深い問いが潜んでいるのではないでしょうか。