デニムの日はなぜ10月26日?岡山・児島の「国産ジーンズ第1号」が由来だった
「デ(10)・ニ(2)・ム(6)」。
語呂合わせだけ聞くと、ただのこじつけに思えるかもしれません。
ところがこの10月26日の「デニムの日」、由来をたどると岡山県倉敷市児島という、国内のジーンズ生産を支えてきた産地の歴史に行き着きます。
SNSで記念日ネタを発信する機会がある人にとっても、なぜこの日が選ばれたのかを知っておくと、使い回しのネタで終わらない投稿がしやすくなります。
先に結論をまとめると:
– デニムの日は「デ・ニ・ム」の語呂合わせで、2016年に日本記念日協会が認定した正式な記念日
– 制定したのは岡山デニム協同組合と児島ジーンズストリート推進協議会で、1965年に国産ジーンズが初めて作られた「児島」が舞台
– デニムの洗濯は、普段使いなら着用のたびに、色落ちを育てたいビンテージ・上質デニムなら5〜10回に1回が目安とされる
何が起きたのか
10月26日は「デニムの日」として、一般社団法人・日本記念日協会に2016年(平成28年)に認定・登録されています。
制定したのは、デニム・ジーンズ関連企業で構成される岡山デニム協同組合と、岡山県倉敷市児島の児島ジーンズストリート推進協議会です。
デニムの魅力をより多くの人に知ってもらうことを目的にした記念日で、現地の児島では毎年、デニムの魅力をPRするイベントが行われています。
X上には「今日は何の日」をまとめて紹介する投稿がこの日もいくつか見られ、デニムの日もその一つとして取り上げられています。
花言葉の紹介を中心に発信しているアカウントも、10月26日の記念日一覧の中にデニムの日を含めて紹介しています。
きょう10月26日は
— はな言葉🌷葉菜桜花子🌷新刊発売 (@hanacotoba_jp) 2026年10月25日
原子力の日
反原子力デー
デニムの日
柿の日
プルーンの日
ズブロッカの日
弾性ストッキングの日
どぶろくの日
青汁の日
きしめんの日
誕生花はイチョウ
花言葉「荘厳」「鎮魂」「しとやか」 pic.twitter.com/GyxRicbzsH
とはいえ、記念日として名前が挙がるだけで、その由来まで説明している投稿はほとんど見当たりません。
そこで岡山・児島の歴史を確かめてみました。
調べて分かったこと
なぜ岡山・児島が「発祥の地」なのか?
児島は古くからの繊維の町で、江戸時代には刀の柄に巻く真田紐、明治・大正期には足袋の産地として知られていました。
昭和に入ると学生服の生産が盛んになり、最盛期の1963年には年間1千万着を超える生産量を記録したといいます。
その流れの中で1965年、ビッグジョンの創業者・尾崎小太郎氏が米国製デニムなどの資材を取り寄せ、国内で初めて縫製されたジーンズを製造・発売しました。
これが児島が「国産ジーンズ発祥の地」と呼ばれるきっかけです。
1973年には倉敷紡績とカイハラ(当時の貝原織布)が開発した14オンスデニム「KD-8」を使い、生地から縫製まで国内で仕上げた「純国産ジーンズ」が初めて作られています。
学生服の縫製技術がデニム生産に転用された、という土地の積み重ねが背景にある記念日だということがわかります。
デニムは本当に「洗わない方が育つ」のか?
デニム好きの間でよく言われる「洗ったら負け」という考え方は、色落ちや経年変化を自分の履き方で育てたいという発想から来ています。
ただ、洗濯研究家によるケア情報を確認すると、普段使いのデニムは着用のたびに洗うのが基本で、色落ちを育てたいビンテージ・上質デニムに限って「汚れが気になったときか5〜10回着用するごと」が目安とされています。
放置しすぎると汗や皮脂が生地の劣化・ニオイの原因になるため、「全く洗わない」のは推奨されていません。
別の投稿でも、デニムの日を含む10月26日の記念日を並べたうえで「ジーパンはいて、柿ときしめん食べて、青汁飲む日」と紹介されており、ジーンズを履くこと自体が記念日の楽しみ方の一つとして扱われています。
10月26日
— 大和猫 (@yamatokotobacat) 2026年10月25日
📍青汁の日
📍きしめんの日
📍デニムの日
📍柿の日
ジーパンはいて、柿ときしめん食べて、青汁飲む日 pic.twitter.com/3lI4s4ZGLw
洗うときは裏返して同系色の衣類とまとめ、冷水・弱水流で洗う、脱水は短時間にして乾燥機を使わず自然乾燥する、といった点を守ると色落ちを抑えやすいとされています。
Google広告のキーワードプランナーによると(2026年9月時点)、「デニムの洗い方」は直近月4,400件、12カ月平均でも同じ4,400件と、季節を問わず一定数検索され続けている言葉です。
Shiritomo編集部の考察:記念日ネタは「由来」まで調べると強くなる
SNS運用の現場では「今日は何の日」系のネタは手軽な投稿素材として定番ですが、多くは記念日名を紹介するだけで終わっています。
デニムの日のように制定した団体・年・場所まで由来がはっきりしている記念日は、単なる豆知識ではなく「なぜその土地が」「なぜその年に」という文脈を添えられる分、他の投稿と並んだときに読まれやすくなります。
アパレル系や地域PRに関わるアカウントであれば、記念日そのものの紹介に加えて、児島のような「発祥の地」の歴史を一言添えるだけで、毎年同じ時期に使い回せる投稿の深みが変わってきます。
まとめ
デニムの日は語呂合わせだけの記念日ではなく、1965年に国産ジーンズが初めて作られた岡山・児島の歴史を背景に、2016年に正式認定された記念日です。
洗い方は「洗わない」より、普段使いは着用のたびに、育てたいビンテージ・上質デニムは5〜10回に1回が実際のケアの目安とされています。