YouTube、AIクリエイターの収益化停止相次ぐ 量産型判定に困惑の声
人気AIチャンネル「AI FREAK」の運営者が突然収益化を止められ、「何が量産型なのか教えて欲しい」とXで本音を漏らした。
YouTubeで真剣にコンテンツを作っているのに「量産型」と判定されてしまったら、どう感じるでしょうか。
人気ショート動画チャンネル「くるいどり速報(くる速)」が、2026年4月13日にYouTubeから突然収益化を停止されたというニュースを見かけて、気になって調べてみました。
登録者数36万8000人を誇る同チャンネルは、オリジナルキャラクター「くるいどり」が2chスレをもとにした創作台本で笑いを届けるスタイルが特徴です。
それがYouTubeのアルゴリズム(動画を自動で審査・評価する仕組み)に「量産型コンテンツ」と判定されてしまったようです。
運営はすぐに異議申し立てを行い、その経緯をファンに向けて公開しています。
クリエイターコミュニティ全体でも、共感と困惑の声が広がっているようです。
収益化停止のニュースはSNS上でも話題となり、同チャンネルへの応援や同情の声が多数集まりました。
くるいどり速報の公式Xアカウントでは日々の活動や視聴者とのやり取りが続いており、収益化停止後もチャンネル継続の意思を伝える投稿が行われています。
ファンからは「くるいどり速報は普通に面白いだろ」「くるいどり速報すき」といった声が相次いで寄せられており、チャンネルへの愛着の深さが伝わってきます。
くるいどり速報は普通に面白いだろ
— ubico🍒 (@catechin_barium) 2025年9月7日
創作系ショートを楽しむ視聴者の間では「そこそこなんjっぽくて創作なのにちゃんと面白い数少ない投稿者」という評価もあるようです。
量産型コンテンツとは一線を画す独自性が、広く認められているのではないでしょうか。
7人目 くるいどり速報(くる速)
冗談一分と同様にショート動画を投稿するが、その差は内容が基本的に創作であることにある
しかも珍しいことに、そこそこなんjっぽくて創作なのにちゃんと面白い数少ない(唯一の)投稿者
非常に勢いの強い読み上げも笑いどころhttps://t.co/Pt9dmrXEdm— ふぁすと@ふぁんなこつた (@Dragapult_cute) 2025年10月13日
運営が強調しているのは、1本あたり3〜4時間をかけたオリジナル台本の制作と、手作業による編集体制です。
テンプレートをコピペして量産するような制作フローとはまったく異なります。
それでもYouTubeのアルゴリズムに「量産型」と判定されてしまうという現実は、多くのクリエイターにとって他人事ではないかもしれません。
今回の件を深掘りするには、YouTubeがこの規制を強化した背景を知っておくと理解しやすいでしょう。
YouTubeは2025年7月15日、「繰り返しの多いコンテンツ」というポリシー名称を「量産型コンテンツ」に改称し、対象範囲を明確化しています。
対象となるのは、テンプレートを使って大量生成された動画、他サイトのテキストをそのまま読み上げる動画、曲の速度やピッチを変えただけのカバー動画などです。
AI(人工知能)を使って短時間で大量に生成されるコンテンツが問題視されたのが、そもそものきっかけのようです。
そして2026年1月以降、このポリシーの適用が急速に厳しくなり、収益化停止の報告が国内外で激増しています。
漫画紹介、猫動画、フィットネス、さらには公式マンガのチャンネルまでが対象になるなど、基準のわかりにくさに戸惑う声が絶えません。
登録者27万人の猫系YouTuberのケースでは、「毎日一緒に過ごす猫との瞬間を記録しているのに、なぜ量産型なのか」と異議を申し立てたそうです。
くるいどり速報も同様に、「毎回オリジナルの台本を書き、手作業で編集している。
量産型とはまったく異なる」と訴えています。
YouTubeとしては、AIによる大量生産コンテンツをふるい落とすことを目的に審査を強化しているわけですが、アルゴリズムによる自動判定がヒューマンエラーを生んでいる面もありそうです。
異議申し立てを行えば再審査が受けられ、認められれば収益化が復活する仕組みになっています。
ただし審査期間中は収益が止まったままになるため、クリエイター側にとっては精神的にも経済的にも大きな打撃でしょう。
くるいどり速報の運営は現在、将来的に投稿本数を減らしてチャンネルをリニューアルする計画も示しており、クオリティをより前面に出す方向性への転換を検討しているようです。
オリジナルキャラクターで毎日動画を届けてきたくるいどり速報が「量産型」と判定されたこの出来事は、YouTubeのアルゴリズム審査の限界を示す一例といえるのではないでしょうか。
真剣にコンテンツを作るクリエイターほど声を上げやすい環境になるよう、プラットフォーム側の透明な基準作りが求められています。
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