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千代田区の企業SNS担当者20人が初交流会、麹町のココペリオフィスに集まった夜

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年7月9日 更新
千代田区の企業SNS担当者20人が初交流会、麹町のココペリオフィスに集まった夜

7月8日の夜、千代田区麹町にある株式会社ココペリのオフィスに、約20人の企業SNS担当者が集まりました。
IT、出版、医療など業種はばらばらですが、共通していたのは「自社のX(旧Twitter)やInstagramの運用を、一人か少人数で背負っている」という立場です。
唐揚げとワインを片手に、画面越しでしか知らなかった相手と初めて顔を合わせる。
そんな光景が、この日オフィスの一角に広がっていました。

主催したのはX上で活動していたコミュニティ「#千代田区SNS会」です。
オンラインで悩みを共有していたメンバーが、ついに顔を合わせる場を持とうと企画したのが今回の第1回交流会でした。
当日はX仕様変更の最新情報や炎上事例をテーマにした勉強会が行われた後、懇親会形式の時間が設けられ、参加者同士が業務の悩みや工夫を語り合ったといいます。
普段はDM(ダイレクトメッセージ)やタイムライン越しにしかやり取りしていなかった相手と、名刺を交換しながら会話する。
オンラインコミュニティが実際の人間関係に変わっていく瞬間が、この夜のオフィスにはあったようです。

X上のコミュニティが「オフ会」に発展した経緯

企業の公式SNSアカウントを運用する担当者は、社内では孤立しがちな立場です。
投稿の反応や炎上リスクへの不安を相談できる相手が社内にいないケースも少なくありません。
そうした孤独感を背景に、X上では以前から同業者同士がゆるくつながる文化が生まれてきました。
「#千代田区SNS会」も、そうした横のつながりを求める運用担当者たちが地域単位で集まった例のひとつと見られます。

千代田区という共通点を軸にしたコミュニティである点も特徴です。
同じエリアの企業であれば、勉強会や交流会のために移動する負担が少なく、継続的に顔を合わせやすいというメリットがあります。
今回の会場となったココペリのオフィスも、麹町駅から徒歩圏内という立地でした。
全国規模のSNSマーケティング系イベントは東京都心で開催されることが多い一方、特定の区や駅圏に絞ったコミュニティは、参加のハードルが低く継続しやすいという利点があります。
第1回で終わらせず、定期的な集まりに発展させやすい設計とも言えるでしょう。

ココペリはなぜ会場を提供したのか

会場を提供した株式会社ココペリは、東京証券取引所グロース市場(成長段階にあるベンチャー企業向けの株式市場)に上場する企業で、本社は千代田区紀尾井町にあります。
主力事業は、全国の金融機関と連携して中小企業同士をつなぐ経営支援プラットフォーム「Big Advance」の運営です。
同社が掲げるビジョンは「中小企業にテクノロジーを届けよう」というもので、企業間のネットワークづくりを事業の軸に据えています。
今回、区内の企業SNS担当者が集まる場に自社オフィスを提供した背景には、こうした「企業同士をつなぐ」という事業姿勢との親和性があったと考えられます。
金融機関を介して中小企業をつなぐ本業と、SNS担当者同士をつなぐ今回の場づくりは、規模こそ違えど「横のつながりを作る」という点で通じるところがありそうです。

企業のSNS担当者同士が実際に顔を合わせて情報交換するイベントは、ここ数年で全国的にも増えています。
例えば2026年2月には、SNS運用支援を手がける株式会社NAVICUSが「NAVICUS SNS Talk Lab vol.1」という交流イベントを渋谷で開催しました。
一方的な講義ではなく、事前に集めた参加者の悩みにその場で答える参加型の形式で、アンケートでは5点満点中4.5点という高い満足度を記録しています。
参加者からは「他社の運用の工夫を知れた」「同じ立場の人と話せて気持ちが楽になった」といった声が寄せられたと報告されており、SNS担当者同士の交流会は「情報交換の場」であると同時に「孤独感を和らげる場」としても機能しているようです。
今回の千代田区SNS会の第1回交流会でも、「他社のアイデアに刺激を受けた」「次回もぜひ参加したい」という声が相次いだとされており、同様の効果があったと見てよさそうです。

さらに深掘りしたい方へ

SocialReport編集部の考察

企業SNS運用の成果は、フォロワー数やエンゲージメント率(投稿に対する反応の割合)といった数値だけでは測りきれません。
「炎上事例をどう乗り越えたか」「仕様変更にどう対応したか」といった生の運用ノウハウは、社外の同業者との会話からしか得られないことが多いのが実情です。
特に中小企業では専任のSNS担当者が一人しかいないケースも多く、社内にロールモデルがいないまま手探りで運用を続けている担当者も少なくありません。
今回のような地域単位・業種横断のコミュニティは、採用コストをかけずに「相談できる同僚」を外部に持てる仕組みとも言えます。
今後は千代田区に限らず、他の自治体や商工会議所単位でも同様のリアル交流会が広がっていく可能性があるでしょう。
企業のSNS担当者を採用・育成する立場の人にとっても、こうした社外コミュニティへの参加を後押しすることが、担当者の定着率向上につながるかもしれません。

まとめ

一人で運用を抱えがちなSNS担当者にとって、オンラインの悩み共有だけでは埋まらない部分を、リアルな交流会が補っていました。
「#千代田区SNS会」の第1回は、区内企業の横のつながりを加速させる小さな、しかし確かな一歩になったのではないでしょうか。
次回の開催や参加企業の広がりにも、引き続き注目したいところです。