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「スケールがメチャメチャすごかった」――『オデュッセイア』IMAX先行上映が完売続出する理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月5日 更新
「スケールがメチャメチャすごかった」――『オデュッセイア』IMAX先行上映が完売続出する理由

IMAXカメラの重さは、防音装置(ブリンプ)を付けた状態で約136キロ。
成人男性ふたり分に迫るこの機材を担ぎ続けて、クリストファー・ノーラン監督は長編映画として史上初の「全編IMAXフィルムカメラ撮影」をやり切りました。

その最新作『オデュッセイア』(原題:The Odyssey)が、9月4日から日本でIMAX先行上映に入っています。
グランドシネマサンシャイン池袋では初日・2日目の上映回が発売開始早々に完売し、ほかの都内劇場でも売り切れの回が増えている状況です。
9月11日には全国公開も控えています。

Xでは実際に足を運んだ映画ファンから「スケールがメチャメチャすごかった」という感想が広がる一方、IMAXカメラの形をしたポップコーンバケットが即座にネタとして拡散するなど、本編の感想以外の反応も目立ちます。
映画・ドラマ好きの読者にとって、公開初週の劇場選びやフォーマット選びに関わる話でもあるので、公開情報を確認しながら整理しました。

先に結論をまとめると:
– 『オデュッセイア』はホメロスの叙事詩を原作に、マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイらが出演するノーラン監督最新作。
9月4〜10日がIMAX先行上映、9月11日から全国公開
– 世界興行収入は15億8000万ドルを超え、ノーラン監督作品として自己最高記録を更新中(歴代作品では『ダークナイト ライジング』『ダークナイト』を上回る)
– 上映時間が2時間52分に収められているのは、フィルムカメラで撮った作品ゆえの物理的な制約という意外な理由がある

Xで先行上映の感想が続々投稿されている

先行上映が始まった9月4日以降、Xには実際に劇場で観た人の投稿が相次いで流れてきています。
中でも目を引いたのが、鑑賞直後にスレッド形式で感想をつづった投稿です。

「スケールがメチャメチャすごかった」という率直な感想は、1,000件を超えるいいねを集めました。
原作はトロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが、妻子の待つ故郷を目指して長い航海を続ける、ホメロスの叙事詩です。
神話をベースにした大作が、なぜここまで「映像のスケール」で語られているのか。
ここからは、公開されている一次情報をもとに背景を確認していきます。

調べて分かったこと

なぜ「全編IMAXフィルムカメラ撮影」がここまで話題になるのか

IMAXフィルムカメラは、もともと機体の駆動音が大きく、会話シーンの同時録音に向かないという弱点を抱えていました。
今回、ノーラン監督のために新開発されたカメラは、駆動音を30%抑え、カメラ全体を覆う軽量なカーボン製の防音装置(ブリンプ)を備えたことで、アクションシーンだけでなく静かな会話劇までIMAXカメラ1台で撮り切れるようになったといいます。
それでも防音装置込みの重量は約136キロにのぼり、機材としては依然として大がかりです。

この「巨大で重いカメラ」というイメージは、Xでもネタにされていました。

『マンダロリアン』のキャラクターが子どもの運動会にIMAXカメラを持ち込む、というノーラン監督のコラージュ的なイラストです。
実際の重量を知ると、この投稿がなぜ多くの人に「わかる」と受け止められたのかが見えてきます。
撮影は日本を含む世界の映画ファンが注目する規模で行われ、モロッコ・ギリシャ・イタリア・アイスランド・スコットランド・アメリカの6カ国でロケが敢行されました。

上映時間が2時間52分に収まっている理由

本作の上映時間は2時間52分で、ノーラン作品としては『オッペンハイマー』(3時間)に次ぐ長さです。
ただ、この長さ自体に理由があります。
IMAXフィルムは物理的なサイズが大きく重いため、劇場で使うプラッター(円盤状のフィルム台)が耐えられる上映時間は最大でも3時間までとされています。
ノーラン監督自身も「フィルムプリントでは、今も3時間が限界です」と語っており、2時間52分という尺は、内容よりも先に上映設備の物理的な制約から逆算して決まった数字だということになります。
デジタル配信が主流の今、フィルムという「物」の限界が作品の長さを決めているのは、意外な事実ではないでしょうか。

IMAX・ドルビーシネマ・4DX……結局何が違うのか

本作は日本国内で、IMAX、Dolby Cinema、4DX、MX4D、35mmフィルム上映、2D吹替を含む複数フォーマット・9バージョンという異例の規模で公開されます。
フォーマットが多いぶん、「結局どこで見ればいいのか」と迷う人も多いはずです。

先行上映を行う109シネマズ9劇場のうち、大阪エキスポシティの1館だけは「IMAXレーザー/GTテクノロジー」で、画角1.43:1のフルフレームで上映されます。
これは実際の撮影に使われたIMAXフィルムカメラの画角に近い上映方式です。
それ以外の8館は「IMAXレーザー」で、画角1.90:1での上映になります。
同じ「IMAX」という表示でも、劇場によって画面に映る情報量が変わる、という点は覚えておいて損はありません。
Dolby Cinemaはコントラストと音響の作り込みに、4DX・MX4Dは座席の動きや風・水などの体感演出に強みがあるフォーマットで、IMAXの「大画面・高解像度」とは狙いが異なります。

こうした「本編以外」の話題として盛り上がったのが、劇場限定のポップコーンバケットです。

IMAXカメラを模したデザインのバケットに、手持ちのUltra HD Blu-rayを収納する使い方を投稿したもので、1,000件を超えるいいねを集めました。
本編を観る前から、グッズ単体で拡散する動きが起きているのも、今回の話題の広がり方の特徴です。

Shiritomo編集部の考察:グッズ・ネタ画像が「本編未見の層」まで拡散を運ぶ

今回の盛り上がりを見ていて興味深いのは、拡散の中身が一枚岩ではないことです。
①実際に鑑賞した人による「スケールがすごい」という一次感想、②IMAXカメラの重さをネタにしたイラスト、③劇場限定グッズの活用法という、少なくとも3つの異なる文脈が同時に流れてきています。
②と③は本編を観ていなくても作れて楽しめる投稿であるぶん、映画ファン以外のタイムラインにも届きやすく、結果として本編の話題より先に「なんかバズってるIMAXの何か」として認知が広がる構造になっています。
公開直後の作品PRを考えるうえで、感想ツイートを待つだけでなく、グッズやネタになりやすい要素をどれだけ用意できるかが初動の拡散量を左右する、という点は他の大作公開でも参考になりそうです。

まとめ

『オデュッセイア』はIMAX先行上映の段階から劇場・SNSの両方で盛り上がりを見せており、9月11日の全国公開後も話題は続きそうです。
上映時間や上映フォーマットの選び方には、フィルムカメラ撮影ゆえの理由がそれぞれあるので、劇場に足を運ぶ前に押さえておくと選びやすくなります。

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