「マジなら買う決定だなぁ」――ソニー新望遠レンズ、994gの噂に沸くワケ
994グラムと995グラム。
焦点距離400mmと600mmの超望遠レンズだと聞いて、この数字をすぐに信じられる人がどれだけいるでしょうか。
2026年9月4日、カメラの噂情報サイトSony Alpha Rumorsが「ソニーが『FE 400mm F4.5 GM』と『FE 600mm F6.3 GM』という2本の超望遠単焦点レンズを近く発表する」というリークを伝えました。
G Master(ソニーのレンズブランドの中でも最高画質を狙う上位シリーズ)を冠しながら、どちらも1kgを切る軽さだといいます。
野鳥や飛行機、スポーツを追いかける撮影者にとって、超望遠レンズの重さは体力と直結する切実な問題です。
この記事では、リークの中身をできる範囲で裏取りしつつ、正式発表はまだされていないという前提を踏まえて、何が分かっていて何が分かっていないかを整理します。
先に結論をまとめると:
– ソニーが「FE 400mm F4.5 GM」(約994g)と「FE 600mm F6.3 GM」(約995g)を近く発表するとリークされているが、2026年9月5日時点でソニーからの公式発表はまだない
– リーク情報が正しければ、いずれもニコンの同クラスレンズ(400mm f/4.5 VR S:約1,160g、600mm f/6.3 VR S:約1,390g)より1〜3割ほど軽く、価格も安く設定される見込み
– 8-14mm相当の魚眼ズームも同時発表される可能性があり、Xでは期待と乗り換え検討の声が出ている
「1kg未満」に沸くXの反応
きっかけは、カメラ系情報アカウント FukuiAsobiWeb さんの投稿でした。
投稿では「Sony Alpha Rumorsがソニー関連の噂情報を発信。
Fredmiranda発信の情報として1kg未満の『600mm F6.3』『400mm F4.5』G Masterレンズが登場するとのこと」と紹介されており、公開から半日ほどで134いいね・35件の引用ツイートを集めています。
Sony Alpha Rumorsがソニー関連の噂情報を発信。Fredmiranda発信の情報として1kg未満の「600mm F6.3」「400mm F4.5」G Masterレンズが登場するとのこと。さらに8-14mm F3.5 魚眼ズームレンズも登場する模様。https://t.co/bnxEsjcAL9 pic.twitter.com/WbSYQDpPDo
— とるなら (@FukuiAsobiWeb) 2026年9月4日
引用した人たちの反応を見ると、単なる新製品情報以上の温度感が伝わってきます。
「GMと来たか😵」という驚きの声もあれば、「マジなら買う決定だなぁ」と購入を即決する人、「Canonがコレ系出さないならホントにSONY乗り換えもアリ🤔」とメーカー移行まで検討する声もありました。
ただ、これらはあくまで「噂」への反応です。
ここまで具体的な重さと価格が出ている以上、どこまでが確認できる情報で、どこからが推測なのかを一次情報にあたって切り分けてみます。
リーク情報を確認する
本当に1kg未満なのか、重さの内訳
海外のカメラ系メディアCamera Jabberおよびカメラ噂情報サイト複数の報道を確認したところ、リーク元とされるのはカメラ関連の海外コミュニティサイトFredmirandaです。
伝えられている数値は「FE 400mm F4.5 GM OSS」が約994g・全長242mm、「FE 600mm F6.3 GM OSS」が約995g・全長263mm(いずれも直径108mm)というものでした。
比較対象になっているニコンの同クラスレンズは、公式スペックで「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」が約1,160g、「NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S」が約1,390g(いずれも三脚座を除く)です。
リーク値が正しければ、ソニーの2本は同クラスのニコン製レンズよりそれぞれ約166g、約395g軽いことになります。
500mlのペットボトル1本弱の差が、長時間構え続ける超望遠レンズでは体感の大きな違いになります。
価格はいくらになりそうか
価格についてもリークが出ています。
「FE 400mm F4.5 GM OSS」が2,699〜2,899ドル、「FE 600mm F6.3 GM OSS」が3,800ドル程度とされました。
一方、ニコンの「NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S」は3,250ドル、「NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S」は4,800ドルで販売されており(いずれもニコン公認販売店表示の実売価格)、リークどおりならソニーのほうが数百ドル単位で安く出てくる計算です。
マジなら買う決定だなぁ https://t.co/nv5BgtCRqE
— kenta (@kentax_xjamQ) 2026年9月4日
ただし念のため補足すると、リークを最初に報じたSony Alpha Rumors自身が「(この価格は)出来すぎに聞こえる、卸値の可能性もある」と留保を付けています。
価格情報については特に確度が低いと考えたほうがよさそうです。
実際にいくらで発売されるかは、正式発表を待つほかありません。
いつ発表されるのか
このリーク自体は突然出てきたものではありません。
デジカメinfoが2026年8月6日時点で、信頼度の高いリーク投稿者「how2fly」の情報として「ソニーが8-15mm魚眼ズーム・600mm F6.3・400mm F4.5・28mm G・40mm Gの5本をテスト中」と報じていました。
この段階では発表時期は未定とされていましたが、9月に入って重さや価格まで具体化した情報が出てきた形です。
Sony Alpha Rumorsは「2〜3週間以内」の発表、早ければ9月9日か16日ごろの予約開始を予想していますが、これもソニーが公式に示した日程ではありません。
魚眼ズームも同時に出るのか
FukuiAsobiWebさんの投稿にもあったとおり、8-14mm相当のF3.5魚眼ズームも同時発表候補に挙がっています。
実現すれば、ソニーのフルサイズEマウント用としては初の魚眼ズームレンズになる見込みです。
こちらも他の2本と同様、プロトタイプ段階の情報であり確定した仕様ではありません。
Shiritomo GADGET編集部の考察:軽さの競争は「タムロン子会社化」ともつながる
今回のリークで気になるのは、単発の新製品情報ではなく、ソニーが2026年に入ってから続けている「軽量化路線」の延長線上にあるという点です。
8月には超望遠ズーム「FE 100-400mm F5.6-8 OSS」を約654gという軽さで投入したばかりで、今回の400mm・600mmの単焦点2本も1kg未満をうたっています。
いずれも「暗くてもいいから軽く・安く」という、これまでのG Masterが得意としてきた「重くても明るく高画質」路線とは異なる需要に応える製品です。
この動きは、弊誌でも取り上げたソニーによるタムロン完全子会社化提案(2026年7月)とも無関係ではなさそうです。
レンズメーカーを傘下に収めつつ、純正ブランドでも軽量・手頃価格帯を自社展開するのは、望遠レンズ市場でニコンやサードパーティに流れていた層を純正エコシステムに取り込む狙いと見るのが自然でしょう。
野鳥・飛行機・モータースポーツといった「望遠が必須だが機材の重さがネックだった」層に向けて、ボディだけでなくレンズのラインアップごと軽量化する。
今回のリークが事実なら、その総仕上げの一つになるかもしれません。
まとめ
ソニーの新型超望遠レンズ2本は、リークどおりなら1kg未満・ニコンより軽くて安いという、望遠レンズ市場の常識を変えかねない内容です。
ただし2026年9月5日時点で正式発表はされておらず、重さも価格も発表時期もあくまで噂の域を出ません。
続報が出次第、答え合わせをしたいと思います。
さらに深掘りしたい方へ
- LEAKED: Sony will announced the world’s lightest 400mm and 600mm tele prime lenses!(Sony Alpha Rumors)
- ソニーが「8-15mm Fisheye」「600mm F6.3」など合計5本のレンズをテスト中?(デジカメinfo)
- Sony lens rumours: fisheye zoom, 600mm f/6.3 and 400mm f/4.5 reportedly in testing(Camera Jabber)
- NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S 製品情報(Nikon USA)
- NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S 製品情報(Nikon USA)

