SNS運用Tips 読了 6 分

人気投票で2連覇のポムポムプリン、セブン-イレブンがわずか2週間でまたサンリオと組む理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月10日 更新
人気投票で2連覇のポムポムプリン、セブン-イレブンがわずか2週間でまたサンリオと組む理由

8月28日、ハローキティが「たこさんウィンナー」の格好でセブン-イレブンの店頭に並んだ。
わずか11日後の9月8日、今度はポムポムプリンが同じ棚に登場した。

サンリオとセブン-イレブンのコラボは珍しくない。
ただ、ここまで短い間隔で立て続けに展開されるのは異例だ。
SNS運用やマーケティングに携わる人にとっては、「なぜこのタイミングで、なぜこのキャラクターなのか」を見ておくと、自社のコラボ施策のヒントになる。

先に結論をまとめると:
– ポムポムプリンは「2026年サンリオキャラクター大賞」で1位を2年連続で獲得し、いま最も”旬”なキャラクターになっている
– セブン-イレブンは8月末のハローキティに続き、わずか11日でポムポムプリンとの新コラボを開始した
– 目玉は「公式Xをフォローして引用ポストすると抽選でBIGぬいぐるみが当たる」企画で、店頭購入とX上での拡散を同時に狙う設計になっている

何が起きたのか

セブン-イレブンは9月8日から、全国の店舗で「ポムポムプリン30周年キャンペーン」を順次スタートさせた。
クリームミルクプリン(289.44円)、もちっと白いどら焼(237.60円)、今川焼(170.64円・電子レンジ対応の冷凍食品)というオリジナルスイーツ3品を用意し、購入者にはステッカーやクリアファイル、ミニスライダーポーチなどのグッズも配布する。

公式Xアカウント(@711SEJ)も9月9日、コラボを記念したオリジナルムービー第2弾「ポムポムプリンのおかいもの」編の公開を予告する投稿をした。

このコラボを機に、X上では応募や当選への期待を示す投稿も見られる。
9月8日から14日の期間中、公式アカウントをフォローし指定の投稿を引用ポストすると、抽選で10名にオリジナルBIGぬいぐるみがプレゼントされる。
店頭での商品購入だけでなく、X上のフォロー・引用ポストという「無料でできる参加行動」を組み込んでいるのが、このキャンペーンの特徴だ。

ただ、この盛り上がりだけを見ていても「なぜ今なのか」は見えてこない。
そこでポムポムプリンというキャラクター自体の状況を調べてみた。

調べて分かったこと

なぜ今、ポムポムプリンなのか?

ポムポムプリンは2026年にデビュー30周年を迎えた。
さらに「2026年サンリオキャラクター大賞(サンリオが毎年開催する人気投票イベント)」では1位を獲得し、2年連続の”2連覇”を果たしている
単なる周年キャラクターではなく、今まさに投票で選ばれ続けている現役トップ人気キャラクターという点が、企業側にとってのコラボの決め手になっていると考えられる。

事実、コラボはセブン-イレブンだけにとどまらない。
アパレルブランドのANNA SUIも9月16日から、マントとシルクハットを着せた「正装」のポムポムプリングッズを全国の百貨店などで発売すると発表した。

同じ30周年のタイミングで、コンビニとアパレルという異なる業態が同時にコラボを仕掛けている。
人気投票という客観的な指標が「今このキャラクターが強い」という判断材料になり、企業のコラボ交渉を後押ししているように見える。

なぜ2週間足らずでまたコラボを打てるのか?

セブン-イレブンにとって、8月末のハローキティに続く今回のポムポムプリンは、同じサンリオという版元との2週連続に近いコラボになる。
これは偶然というより、「短期集中で入れ替える」こと自体が狙いだと考えられる。

コンビニスイーツは元々、月に何度も新商品が入れ替わるジャンルだ。
そこにキャラクターグッズやアプリ抽選、X上の引用ポスト企画といった「参加型の仕掛け」を毎回セットで組み込むことで、来店のたびに何かしらのキャンペーンが動いている状態を作り出せる。
9月12日からは、はずれなしの「当たりくじ」(880円)も追加投入されており、1つのキャラクターで複数回、購買のタイミングを作り出していることがわかる。

Shiritomo編集部の考察:短期回転コラボの参加ハードルをどう下げるか

このキャンペーンで注目したいのは、参加のハードルの低さだ。
アプリ抽選は対象商品の購入が条件だが、X上のBIGぬいぐるみ企画は「フォロー+引用ポスト」だけで参加でき、追加の出費がいらない。
購入を伴う施策と、購入を伴わないSNS上の施策を並走させることで、財布の紐が固い層にも接点を作っている構図だ。

引用ポスト(元の投稿に自分のコメントを添えて再共有するX機能)は、参加者のフォロワーにも投稿が表示されるため、応募者自身が広告塔になる。
抽選の当選人数はわずか10名と絞られているが、応募のハードルが低いぶん母数を稼ぎやすく、少ない当選枠でも拡散効果を得やすい設計になっている。

自社でSNSキャンペーンを企画する際も、「購入必須の抽選」と「フォロー・引用だけで参加できる抽選」を役割分担させる発想は参考になるはずだ。
前者は売上直結、後者は認知拡大という異なる目的を、1つのキャンペーン期間内で同時に狙える。

まとめ

ポムポムプリンの人気投票2連覇という”旬”を背景に、セブン-イレブンはハローキティからわずか11日で次のサンリオコラボへ切り替えた。
店頭購入・アプリ抽選・X引用ポストという複数の参加経路を用意し、購入の有無にかかわらずファンを巻き込む設計になっている。

さらに深掘りしたい方へ

ハローキティが「たこさんウィンナー」になった日——セブン限定サンリオコラボ、ランダム販売が生んだ交換の輪ハローキティが「たこさんウィンナー」になった日——セブン限定サンリオコラボ、ランダム販売が生んだ交換の輪8月28日発売のサンリオ×セブン-イレブン限定グッズが、ランダム販売をきっかけにファン同士の交換を生んだ経緯を追った記事